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營
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いとな
ふりがな文庫
“
營
(
いとな
)” の例文
新字:
営
營
(
いとな
)
み
七日々々
(
なぬか/\
)
の
追善供養
(
つゐぜんくやう
)
も心の及ぶだけは
勤
(
つと
)
めしが何分男の手一ツで
幼
(
をさな
)
き者の
養育
(
やういく
)
に
當惑
(
たうわく
)
し
晝
(
ひる
)
は漸く
近所
(
きんじよ
)
隣
(
となり
)
に
貰
(
もら
)
ひ
乳
(
ちゝ
)
などし
夜
(
よる
)
は
摺粉
(
すりこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さうして
女房
(
にようばう
)
は
激烈
(
げきれつ
)
な
神經痛
(
しんけいつう
)
を
訴
(
うつた
)
へつゝ
死
(
し
)
んだ。
卯平
(
うへい
)
は
有繋
(
さすが
)
に
泣
(
な
)
いた。
葬式
(
さうしき
)
は
姻戚
(
みより
)
と
近所
(
きんじよ
)
とで
營
(
いとな
)
んだが、
卯平
(
うへい
)
も
漸
(
やつ
)
と
杖
(
つゑ
)
に
縋
(
すが
)
つて
行
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
娘喜美の死體は、檢屍が濟むと直ぐ宇田川町に運んでその晩はそのまゝ、親類と近所の衆とでお通夜を
營
(
いとな
)
んで居りました。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
仍
(
よつ
)
て
速
(
すみやか
)
に
館
(
やかた
)
に
召返
(
めしかへ
)
し、
座
(
ざ
)
に
引
(
ひ
)
いて、
昌黎
(
しやうれい
)
面
(
おもて
)
を
正
(
たゞし
)
うして
云
(
い
)
ふ。
汝
(
なんぢ
)
見
(
み
)
ずや、
市肆
(
しし
)
の
賤類
(
せんるゐ
)
、
朝暮
(
てうぼ
)
の
營
(
いとな
)
みに
齷齪
(
あくさく
)
たるもの、
尚
(
な
)
ほ
一事
(
いちじ
)
の
長
(
ちやう
)
ずるあり、
汝
(
なんぢ
)
學
(
まな
)
ばずして
何
(
なに
)
をかなすと、
叔公
(
をぢさん
)
大目玉
(
おほめだま
)
を
食
(
くら
)
はす。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
獅子狩
(
しゝがり
)
は
何
(
な
)
んでも十
幾遍
(
いくへん
)
か
催
(
もよう
)
されたが
例
(
いつ
)
も
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
大功名
(
だいこうめう
)
であつた。また
或
(
ある
)
時
(
とき
)
は
海岸
(
かいがん
)
の
家
(
いへ
)
の
直
(
す
)
ぐ
後
(
うしろ
)
の
森
(
もり
)
へ、
大鷲
(
おほわし
)
が
巣
(
す
)
を
營
(
いとな
)
んで
居
(
を
)
るのを
見付
(
みつ
)
けて、
其
(
その
)
卵子
(
たまご
)
を
捕
(
と
)
りに
行
(
い
)
つて
酷
(
ひど
)
い
目
(
め
)
に
遭遇
(
でつくわ
)
した
事
(
こと
)
もある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
それで
生活
(
せいくわつ
)
を
營
(
いとな
)
んで
居
(
ゐ
)
たやうなものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
人
營
(
いとな
)
みて何するや。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
營
(
いとな
)
むが
上
(
うへ
)
に
彼
(
か
)
れは
本家
(
ほんけ
)
とて
世
(
よ
)
の
用
(
もち
)
ひも
重
(
おも
)
かるべく
我
(
われ
)
とて
信用
(
しんよう
)
薄
(
うす
)
きならねど
彼方
(
かなた
)
に
七分
(
しちぶ
)
の
益
(
えき
)
ある
時
(
とき
)
こゝには
僅
(
わづ
)
かに
三分
(
さんぶ
)
の
利
(
り
)
のみ
我
(
わ
)
が
家
(
いへ
)
繁榮
(
はんえい
)
長久
(
ちやうきう
)
の
策
(
さく
)
は
彼
(
か
)
れ
松澤
(
まつざは
)
の
無
(
な
)
きにしかず
且
(
か
)
つは
娘
(
むすめ
)
の
容色
(
きりやう
)
世
(
よ
)
に
勝
(
すぐ
)
れたれば
是
(
これ
)
とても
又
(
また
)
一
(
ひと
)
つの
金庫
(
かねぐら
)
芳之助
(
よしのすけ
)
とのえにし
絶
(
た
)
えなば
通
(
とほ
)
り
町
(
ちやう
)
の
角
(
かど
)
地面
(
ぢめん
)
持參
(
ぢさん
)
の
聟
(
むこ
)
もなきにはあらじ
一擧兩得
(
いつきよりやうとく
)
とはこれなんめりと
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
引連
(
ひきつれ
)
深川萬年町に
賣家
(
うりいへ
)
を
買
(
かひ
)
中島
(
なかじま
)
立石
(
りふせき
)
と改名して醫業を
營
(
いとな
)
みとせしに
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
繁昌
(
はんじやう
)
致し下男下女を置き妻と娘一人を相手に
暫時
(
しばし
)
無事に
消光
(
くらし
)
けり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
神樂坂裏、長屋の入口に、さゝやかな小間物屋を
營
(
いとな
)
んでゐる市之助、もとより屋號なんかありやしません。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
土
(
つち
)
が
徹宵
(
よつぴて
)
さういふ
作用
(
さよう
)
を
營
(
いとな
)
んだばかりに、
日
(
ひ
)
は
拂曉
(
あけがた
)
の
空
(
そら
)
から
横
(
よこ
)
にさうして
斜
(
なゝめ
)
に
其
(
そ
)
の
霜
(
しも
)
を
解
(
と
)
かして、
西風
(
にしかぜ
)
は
直
(
たゞち
)
にそれを
乾
(
かわ
)
かして
残酷
(
ざんこく
)
に
表土
(
へうど
)
の
埃
(
ほこり
)
を
空中
(
くうちう
)
に
吹
(
ふ
)
き
捲
(
ま
)
くる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宴會
(
えんくわい
)
と
云
(
い
)
ふが、
優
(
やさ
)
しい
心
(
こゝろ
)
ざしの
人
(
ひと
)
たちが、なき
母親
(
はゝおや
)
の
追善
(
つゐぜん
)
を
營
(
いとな
)
んだ、
其
(
そ
)
の
席
(
せき
)
に
列
(
つら
)
なつて、
式
(
しき
)
も
盞
(
さかづき
)
も
濟
(
す
)
んだ、
夏
(
なつ
)
の
夜
(
よ
)
の十
時
(
じ
)
過
(
す
)
ぎを、
袖崎
(
そでさき
)
と
言
(
い
)
ふ、………
今年
(
ことし
)
東京
(
とうきやう
)
の
何某大學
(
なにがしだいがく
)
の
國文科
(
こくぶんくわ
)
を
卒業
(
そつげふ
)
して
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
伊太利
(
イタリー
)
の
繁華
(
はんくわ
)
なる
港
(
みなと
)
といへば、
此處
(
こゝ
)
は
國中
(
こくちう
)
隨一
(
ずゐいち
)
の
名港
(
めいかう
)
子ープルス、
埠頭
(
はとば
)
から
海岸通
(
かいがんどう
)
りへかけて
商館
(
しやうくわん
)
の
數
(
かず
)
も
幾百千
(
いくひやくせん
)
、もしや
濱島
(
はまじま
)
は
此
(
この
)
港
(
みなと
)
で、
其
(
その
)
商會
(
しやうくわい
)
とやらを
營
(
いとな
)
んで
居
(
を
)
るのではあるまいかと
思
(
おも
)
ひ
浮
(
うか
)
んだので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今
(
いま
)
も
巣
(
す
)
こそは
營
(
いとな
)
め。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
營
(
いとな
)
み候へ
共
(
ども
)
彼地は至て
邊鄙
(
へんぴ
)
なれば家業も
隙
(
ひま
)
なり
夫故
(
それゆゑ
)
此度同所を
引拂
(
ひきはら
)
ひ少々御
内談
(
ないだん
)
も致度事これありて
伯父上
(
をぢうへ
)
の
御許
(
おんもと
)
へ
態々
(
わざ/\
)
遠路
(
ゑんろ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お辰は美しいが平凡な女で、兄の死については、積極的に何の考へもなく、成行のまゝに吉五郎を婿に迎へ、成行のまゝにつゝましく、生活を
營
(
いとな
)
んで居ると言つた肌合の人間でした。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
嘗
(
かつ
)
て
河陽
(
かやう
)
の
金谷
(
きんこく
)
に
別莊
(
べつさう
)
を
營
(
いとな
)
むや、
花果
(
くわくわ
)
、
草樹
(
さうじゆ
)
、
異類
(
いるゐ
)
の
禽獸
(
きんじう
)
一
(
ひとつ
)
としてあらざるものなし。
時
(
とき
)
に
武帝
(
ぶてい
)
の
舅
(
しうと
)
に
王鎧
(
わうがい
)
と
云
(
い
)
へるものあり。
驕奢
(
けうしや
)
を
石崇
(
せきそう
)
と
相競
(
あひきそ
)
ふ。
鎧
(
がい
)
飴
(
あめ
)
を
以
(
もつ
)
て
釜
(
かま
)
を
塗
(
ぬ
)
れば、
崇
(
そう
)
は
蝋
(
らふ
)
を
以
(
もつ
)
て
薪
(
たきゞ
)
とす。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
精一杯の眞面目な愛と光明とに充ちた生活を
營
(
いとな
)
まうと決心したのでせう。
銭形平次捕物控:194 小便組貞女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
恁
(
かく
)
て
可凄
(
すさまじ
)
くも
又
(
また
)
可恐
(
おそろし
)
き、
大薩摩
(
おほさつま
)
ヶ
嶽
(
たけ
)
の
半
(
なか
)
ばに
雲
(
くも
)
を
貫
(
つらぬ
)
く、
大木
(
たいぼく
)
の
樹
(
みき
)
の
高
(
たか
)
き
枝
(
えだ
)
に
綾錦
(
あやにしき
)
の
巣
(
す
)
を
營
(
いとな
)
み、こゝに
女
(
むすめ
)
を
据
(
す
)
ゑ
置
(
お
)
きしが、
固
(
もと
)
より
其
(
そ
)
の
處
(
ところ
)
を
選
(
えら
)
びたれば、
梢
(
こずゑ
)
は
猿
(
ましら
)
も
傳
(
つた
)
ふべからず、
下
(
した
)
は
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
る
谷川
(
たにがは
)
なり。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
其處
(
そこ
)
のお
師匠
(
ししやう
)
さんの十三
囘忌
(
くわいき
)
を
營
(
いとな
)
んだのだよ。」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
小鳥が朝の
營
(
いとな
)
みにいそしむ
囀
(
さへづ
)
りが聞えます。
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
營
部首:⽕
17画
“營”を含む語句
營業
營養
經營者
營田
經營
造營
野營
入營
行營
舍營
自營獨立
自營心
經營振
經營位置甚工
營養不良
營營
營庭
營城子
營々役々
營々
...