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呼
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よび
ふりがな文庫
“
呼
(
よび
)” の例文
呼
(
よび
)
右の話をなしたるに上方の衆は關東者と
違
(
ちが
)
ひ
念
(
ねん
)
を
入
(
いれ
)
候へば物を
堅
(
かた
)
くする心ならんとて松葉屋桐屋共に
立出
(
たちいで
)
對面
(
たいめん
)
に及びしかば大金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▲小野寺松美君 水彩『花』は
呼
(
よび
)
かけるなつかしみのある画で、考慮の深いすぐれた何物かを握つてゐる人だから勉強次第だと思はれる。
小熊秀雄全集-19:美術論・画論
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
追
(
お
)
つてこの
金色夜叉夫人
(
こんじきやしやふじん
)
が
電話口
(
でんわぐち
)
でその
人
(
ひと
)
を
呼
(
よび
)
だすのを
聞
(
き
)
くと、「あゝ、もし/\
御支配人
(
ごしはいにん
)
、……」だから
御支配人
(
ごしはいにん
)
であつた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其処
(
そこ
)
へ飛行機を専門に写す写真師が自転車で遣つて来たのを
呼
(
よび
)
止めて、記念の為に若鳥号を引出させて
其
(
その
)
前で三人が撮影した。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
○さて口上いひ出て寺へ
寄進
(
きしん
)
の物、あるひは役者へ
贈物
(
おくるもの
)
、餅酒のるゐ一々人の名を
挙
(
あげ
)
、
品
(
しな
)
を
呼
(
よび
)
て
披露
(
ひろう
)
し、此処忠臣蔵七段目はじまりといひて
幕
(
まく
)
開
(
ひらく
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
それとも一応は理性で
濾過
(
ろか
)
して、つまり劉子姉さまといふ
呼
(
よび
)
かけと対照させてさう呼ぶことに決めて来たのだらうか。
青いポアン
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
徒士
(
かち
)
が
大臣
(
たいしん
)
に対しては、
直
(
ただち
)
にその名をいうを許さず、一様に
旦那様
(
だんなさま
)
と
呼
(
よび
)
て、その交際は
正
(
まさ
)
しく主僕の間のごとし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
しかるに汝等は餌をくらひ、年へし敵の
魚釣
(
はり
)
にかゝりてその許に曳かれ、
銜
(
くつわ
)
も
呼
(
よび
)
も殆んど益なし 一四五—一四七
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
が
假
(
かり
)
の
筆
(
ふで
)
ずさびに、
此樣
(
このやう
)
な
名
(
な
)
も
呼
(
よび
)
よい
物
(
もの
)
と
書
(
か
)
いて
入
(
い
)
れたる
町
(
まち
)
といふをば
引出
(
ひきいだ
)
しぬ、
女
(
をんな
)
は
容貌
(
きりよう
)
の
好
(
よ
)
きにこそ
諸人
(
しよにん
)
の
愛
(
あい
)
を
受
(
う
)
けて
果報
(
くわほう
)
この
上
(
うへ
)
も
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
なれ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
だから、
呼
(
よび
)
に行く時は大病人といった方が一番いいと誰やらがいったことを覚えていたのでそういった。
黄色い晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先に云わんけりゃ(谷)居ました居ましたけれど昨夜三十四五の男が
呼
(
よび
)
に来て
夫
(
それ
)
に連られ直帰るとて出たッ切り今以て帰らず今朝から探して居るけれど行衛も知れぬと申ます
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
気も絶え
入
(
いら
)
んほどに
愕
(
おどろ
)
き惑ひしが、走り還りて泣き叫びつゝ、近隣の人を
呼
(
よび
)
ければ、漸く其筋の人も来りて死躰の始末は終りしが、殺せし人の
継
(
まゝ
)
しき中にもあらぬ母の身にてありながら
鬼心非鬼心:(実聞)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
それで安直
店
(
みせ
)
と来ていますから滅法な流行りかた、この
楼
(
うち
)
に
小主水
(
こもんど
)
と呼ばれて全盛な娼妓がある、生れはなんでも
京阪
(
けいはん
)
地方だと申すことで、お客を
大切
(
だいじ
)
にするが一つの
呼
(
よび
)
ものになっています。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
被害者
(
ひがいしゃ
)
刈谷音吉老人
(
かりやおときちろうじん
)
は、もと
高利貸
(
こうりか
)
しでへんくつで、
昼日中
(
ひるひなか
)
でも
門
(
もん
)
に
締
(
しま
)
りをしていて、
呼
(
よび
)
りんを
押
(
お
)
さないと、
人
(
ひと
)
を
門内
(
もんない
)
へ
通
(
とお
)
さなかつたというほどに
用心
(
ようじん
)
ぶかく、それに
妻子
(
さいし
)
はなく
女中
(
じょちゅう
)
もおかず
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
どうぞあの知れ渡った鬼どもをお
呼
(
よび
)
なさいますな。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
『
夫人
(
おくさん
)
!。』と
私
(
わたくし
)
は
靜
(
しづか
)
に
夫人
(
ふじん
)
を
呼
(
よび
)
かけた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「おい。」と屠犬児を
呼
(
よび
)
近附け、「呉れたろう。」「
貰
(
もら
)
ったよ。姉御の先見
露違
(
つゆたが
)
わずだ。」と先刻の包を取出だして、「あててみさっし。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
然程
(
さるほど
)
に大岡越前守殿には段右衞門
前名
(
ぜんみやう
)
畔倉重四郎一
件
(
けん
)
に付
享保
(
きやうほ
)
十一年十二月
右
(
みぎ
)
係
(
かゝ
)
り合の者共一
同
(
どう
)
白洲
(
しらす
)
へ
呼
(
よび
)
出され
夫々
(
それ/″\
)
に其
罪科
(
ざいくわ
)
を申渡されける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
マドレエヌが
呼
(
よび
)
止めて「あゝ好い夕日が窓から
射
(
さ
)
す。少し
今日
(
けふ
)
は気分も好いから話も出来る。お前そこへお掛け」と云ふ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
○さて口上いひ出て寺へ
寄進
(
きしん
)
の物、あるひは役者へ
贈物
(
おくるもの
)
、餅酒のるゐ一々人の名を
挙
(
あげ
)
、
品
(
しな
)
を
呼
(
よび
)
て
披露
(
ひろう
)
し、此処忠臣蔵七段目はじまりといひて
幕
(
まく
)
開
(
ひらく
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
小兒
(
ちご
)
に
添
(
そ
)
へ
乳
(
ぢ
)
の
美
(
うつ
)
くしきさま
見
(
み
)
るべきを、
格子
(
かうし
)
の
外
(
そと
)
より
伺
(
うかゞ
)
ふに
燈火
(
ともしび
)
ぼんやりとして
障子
(
しようじ
)
に
映
(
うる
)
るかげも
無
(
な
)
し、お
美尾
(
みを
)
お
美尾
(
みを
)
と
呼
(
よび
)
ながら
入
(
い
)
るに、
答
(
こた
)
へは
隣
(
となり
)
の
方
(
かた
)
に
聞
(
きこ
)
えて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
いず
)
れ長崎の
倅
(
せがれ
)
壹岐の方から
打合
(
うちあわせ
)
のあったものと見えて、その隠居が従兄の藤本を
呼
(
よび
)
に来て、隠居の申すに、諭吉を
呼還
(
よびかえ
)
せ、アレが居ては倅壹岐の妨げになるから
早々
(
そうそう
)
呼還せ
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
折角
呼
(
よび
)
に
遣
(
やっ
)
たけれど君を迎えるほどの事件では
無
(
なか
)
ッたよ目
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
お
呼
(
よび
)
になったわ。あの敷居の上にお
立
(
たち
)
になって。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
多「ヒエヽお
呼
(
よび
)
なせいやしたか」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
呼
(
よび
)
て其方は天一坊
召捕方
(
めしとりかた
)
手配
(
てくばり
)
を致べしと仰付られ池田大助には天一坊
召取方
(
めしとりかた
)
を申付らる是に
依
(
よつ
)
て三五郎は以前の如く江戸出口十三ヶ所へ
人數
(
にんず
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
まぢくないの
高聲
(
たかごゑ
)
に
皆
(
みんな
)
も
來
(
こ
)
いと
呼
(
よび
)
つれて
表
(
おもて
)
へ
驅
(
か
)
け
出
(
だ
)
す
出合頭
(
であいがしら
)
、
正太
(
しようた
)
は
夕飯
(
ゆふめし
)
なぜ
喰
(
た
)
べぬ、
遊
(
あそ
)
びに
耄
(
ほう
)
けて
先刻
(
さつき
)
にから
呼
(
よ
)
ぶをも
知
(
し
)
らぬか、
誰樣
(
どなた
)
も
又
(
また
)
のちほど
遊
(
あそ
)
ばせて
下
(
くだ
)
され
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
同年、江戸の
奥平
(
おくだいら
)
の
邸
(
やしき
)
から、
御用
(
ごよう
)
があるから来いと
云
(
いっ
)
て、私を
呼
(
よび
)
に来た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
如何
(
いか
)
に、
所
(
ところ
)
の
人
(
ひと
)
はわたり
候
(
さふらふ
)
か。——
番頭
(
ばんとう
)
を
呼
(
よび
)
だすも
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
だ。
手近
(
てぢか
)
なのは——
閑靜期
(
かんせいき
)
とかで
客
(
きやく
)
がないので、
私
(
わたし
)
どもが
一番
(
いちばん
)
の
座敷
(
ざしき
)
だから——
一番
(
いちばん
)
さん、
受持
(
うけもち
)
の
女中
(
ぢよちう
)
だが、……そも/\これには
弱
(
よわ
)
つた。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一老夫
(
いちらうふ
)
こゝに来り主人を
視
(
み
)
て
拱手
(
てをさげ
)
て礼をなし
後園
(
うらのかた
)
へ行んとせしを、
主
(
あるじ
)
呼
(
よび
)
とめ
老
(
らう
)
夫を
指
(
ゆびさし
)
ていふやう、此
叟父
(
おやぢ
)
は
壮年時
(
わかきとき
)
熊に助られたる人也、
危
(
あやふ
)
き
命
(
いのち
)
をたすかり今年八十二まで
健
(
すこやか
)
に
長生
(
ながいき
)
するは
可賀
(
めでたき
)
老人也
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
小声で一寸お
呼
(
よび
)
になると、すぐ帰って参ります。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
もうお
別
(
わか
)
れ申ますと
風呂敷
(
ふろしき
)
さげて
表
(
おもて
)
へ
出
(
いづ
)
れば、
早
(
はや
)
くゆけ/\とて
呼
(
よび
)
かへしては
呉
(
く
)
れざりし。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
或時
(
あるとき
)
は
猫
(
ねこ
)
の
声
(
こゑ
)
をなして猫を
呼
(
よび
)
いだして
淫
(
いん
)
し
且
(
かつ
)
喰
(
くら
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此裂
(
これ
)
でおすげなされと
呼
(
よび
)
かくる
事
(
こと
)
もせず、これも
立盡
(
たちつく
)
して
降雨
(
ふるあめ
)
袖
(
そで
)
に
詫
(
わび
)
しきを、
厭
(
いと
)
ひもあへず
小隱
(
こかく
)
れて
覗
(
うかゞ
)
ひしが、さりとも
知
(
し
)
らぬ
母
(
はゝ
)
の
親
(
おや
)
はるかに
聲
(
こゑ
)
を
懸
(
か
)
けて、
火
(
ひ
)
のしの
火
(
ひ
)
が
熾
(
おこ
)
りましたぞえ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此雜沓
(
このざつとう
)
の
中
(
なか
)
といひ
誰
(
た
)
れも
思
(
おも
)
ひ
寄
(
よ
)
らぬ
事
(
こと
)
なれば
日暮
(
ひく
)
れよりは
目
(
め
)
にも
立
(
た
)
つまじと
思案
(
しあん
)
して、
晝間
(
ひるま
)
は
花屋
(
はなや
)
の
女房
(
にようぼう
)
に
手傳
(
てつだ
)
はせ、
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
りては
自身
(
みづから
)
をり
立
(
たち
)
て
呼
(
よび
)
たつるに、
欲
(
よく
)
なれやいつしか
恥
(
はづ
)
かしさも
失
(
う
)
せて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“呼”の意味
《名詞》
(こ) 通信網を流れるひとまとまりの情報。
(出典:Wiktionary)
呼
常用漢字
小6
部首:⼝
8画
“呼”を含む語句
呼吸
呼込
嗚呼
呼出
御呼出
呼鈴
呼声
一呼吸
呼子
呼笛
呼立
呼留
呼気
呼棄
呼続
呼称
呼止
呼息
歓呼
喊呼
...