および)” の例文
教育といえばおもに学校教育であるように思われますが、今私の教育というのは社会教育および家庭教育までも含んだものであります。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
宗教、科学、芸術、その他、無限の広汎に亘るべき考証、引例、および、文献に関する註記、説明は、省略、もしくは極めて大要に止める。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
もむ折柄をりからに近邊の人々も驚きて何故傳吉殿は召捕めしとられしと種々評議ひやうぎおよびやがてて女房おせんをつれ組頭百姓代共打揃うちそろひ高田の役所へ罷り出御慈悲じひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
笠品かさしなおよび武尊の三山に登り、其後藤島君と私とは利根の奥へ出発することにめて、先ず至仏山へ登る目的で十九日に湯之小屋へ出懸けた。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
マンドレークに関係して茲に少しく述べて置きたいのは、古来我国および支那で万病に霊効ありと唱せられて居る人参のことである。
毒と迷信 (新字旧仮名) / 小酒井不木(著)
伊太利亜イタリア名家のえがける絵のほとんど真黒まくろになりたるを掛けあり。壁の貼紙はりがみは明色、ほとんど白色にして隠起いんきせる模様および金箔きんぱくの装飾を施せり。
脩はこの年五月二十九日に単身入京して、六月に飯田町いいだまち補習学会および神田猿楽町有終ゆうしゅう学校の英語教師となった。妻子は七月に至って入京した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ケーベル博士の常に心を去らなかった著作上の仕事は「文学における、特に哲学における看過されたる者および忘れられたる者」
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
中央ちうあうおよび地方ちはう財政ざいせい整理緊縮せいりきんしゆく國債こくさい整理せいり國民こくみん消費節約せうひせつやくとが相俟あひまつて其效果そのかうくわもつと國際貸借こくさいたいしやくうへあらはれたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
彼は既にその弟ジュウルと共に仏国十八世紀の貴族名媛めいえんおよび女優の史伝を編み、また同時代の仏国絵画の評論三巻を合著がっちょせり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
悪業を以てのゆえに、さらに又諸の悪業を作る。継起けいきしてついおわることなし。昼は則ち日光をおそれ、又人および諸の強鳥をおそる。心しばらくも安らかなることなし。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
柾木は嘗つて、何かの書物で、この極微有機物には、空気にて棲息せいそくするもの、空気なくとも棲息するもの、および両棲的なるものの三類があることを読んだ。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一、有材の公卿・諸侯および天下の人材を顧問に備へ、官爵を賜ひ、宜しく従来有名無実の官を除くべき事。
船中八策 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)
彼はかつて世に知られなかつた仕方に於て罪および苦悩を美しき神聖なる者となした。(善の研究——四の四)
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
研究の方も同様であって、三年間かの病床および療養の間に先生の頭の中で醗酵はっこうした色々の創意が、のままの姿でいくらでもあとから後からとわれわれの前に並べられた。
そこで、特に文武の芸勝れた者は、嫡子および二男三男等も勤仕を命ぜられることになり、武芸の段式で中段以上、学問で六等以上の者は御雇になるということが始まった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
千葉県警察部長の談では、警察官吏、および警察医の報告によれば合意の心中であった事が明確ゆえ、たとい相手方の一人が仕損じて生存していたとて何らの犯罪も構成しない。
芳川鎌子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
只長大息の餘余山陰諸國歴遊中之日誌を閲して、其地土人の口牒〔碑〕を摘探して近年見および聞及すの筆抄を合せ、以て一卷とし同志之士に似さんと欲す。落魄之身何ぞ其暇を得ず。
他計甚麽(竹島)雑誌 (旧字旧仮名) / 松浦武四郎(著)
十九世紀の初頭アーデルングらの『言語集ミトリダーテス』(第一巻、第四巻)にも八重山および太平山(宮古)二島の方言について一言するは、西欧探検家及地理学者らの所説に基いたものらしいが
しかれども上世の人、なおかつ、これを非する者なきは、当時すでに確として証すべきものありて存せしならん。近来これを外史に比較するにおよびて、おおいにその疑を解くを得たり。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
てい後端こうたん裝置さうちされたるある緻密ちみつなる機械きかい作用さようにて、大中小だいちうせう幾百條いくひやくでうともれず、兩舷りようげんより海中かいちゆう突出つきだされたる、亞鉛管あゑんくわんおよび銅管どうくわんつうじて、海水中かいすいちゆうより水素すいそ酸素さんそ分析ぶんせきして大氣たいき筒中たうちゆうみちび
シネ・コダックおよび附属品一個、これだけ持ち込んで超過二ポンドシリングペンスを払った。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
一見人工をくわへたる文珠菩薩に髣髴はうふつせり、かたはらに一大古松あり、うつとして此文珠いわへり、丘を攀登ばんとして岩下にちかづかんとするも嶮崖けんがい頗甚し、小西君および余の二人奮発ふんぱつ一番衆に先つてのぼ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
其は翁が八十のいわいに出来た関牧場の画模様えもよう服紗ふくさと、命の洗濯、旅行日記、目ざまし草に一々うたおよび俳句はいく自署じしょしたものであった。両家族の者残らずにてゝ、各別かくべつに名前を書いてあった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
示シ朕カ後嗣こうしおよび臣民及臣民ノ子孫タル者ヲシテ永遠ニ循行じゅんこうスル所ヲ知ラシム
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
瑞土スイスアルプスなどは、殊に氷河の造った山湖に富んでいるが、日本アルプスでは、御嶽の五個の池や、乗鞍岳の大池と丹生池や、立山のミドリヶ池およびミクリヶ池など、いずれも火山の産物で
日本山岳景の特色 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
だい五の怪動物くわいどうぶつは、人間にんげん想像さうざう捏造ねつざうしたもので、日本にほんぬえ希臘ぎりしやのキミーラおよびグリフインとうこれぞくする。りう麒麟等きりんとう此中このなかるものとおもふ。天狗てんぐ印度いんどではとりとしてあるから、矢張やはり此中このうちる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
人の幼穉ようちなるとき、意を加えてこれを保護せざれば、必ずみ、必ず死す。また心を用いてこれを教育せざれば、長ずるにおよびて必ずがん、必ずにして、蛮夷の間といえども共にたつべからざるに至る。
教育談 (新字新仮名) / 箕作秋坪(著)
二、ワードロ大佐 拳闘家(淡紅色たんこうしょく帽、青および短衣ジャケツ
しかし浅草文庫の蔵書印ある内閣本を見ると雁坂峠と書いてある。其他そのほか内閣本および東京府本の『正保武蔵図』を見ても、いずれも雁坂峠である。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
および、精神の到る処に残存し、充満している無量無数の遺跡によって推定するという、最も嶄新ざんしんな学術の芽生えでなければならぬ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
明治四十四年三月籾山もみやま書店は『すみだ川』のほかにその頃わたくしが『三田みた文学』に掲げた数篇の短篇小説および戯曲を集め一巻となして刊行した。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
笋の勢にならおうというので、なお病後の弱々しい影の去りやらぬことは、前書および「出ばや」という言葉に現れている。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
その他は皆写本で、徳富蘇峰さんの所蔵の『㦣語えいご』、富士川游さんの所蔵の『直舎ちょくしゃ伝記抄』およびすで散佚さんいつした諸書を除く外は、皆たもつさんが蔵している。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
大川博士は丁度指紋研究家が指紋の型を分類した様に、人間の頭部および顔面の形態を、百数十の標準けいに分類した。
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
朝鮮てうせんおよび臺灣等たいわんとうぶんくはへても一おく七千萬圓まんゑんであつて、大正たいしやうねんほゞ同額どうがく輸入超過ゆにふてうくわであつた以外いぐわいかくごと少額せうがくんだことは近年きんねんるゐのないことである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
掘出ほりだされし由をたしかうけたまはりおよびたり扨々さて/\浦山敷うらやましき事なり何卒其古金の内を少々拙者せつしや配分はいぶん致し賜れと云ふに兵助ははつと思へど然有さあら風情ふぜいにて貴殿にはさることを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくごときのもろもろ悪業あくごふ、挙げて数ふるなし。悪業を以ての故に、更に又諸の悪業を作る。継起してつひをはることなし。昼は則ち日光をおそれ又人および諸の強鳥を恐る。
二十六夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
鼠小僧ねずみこぞうの家は、神田和泉町いずみちょうではなく、日本橋区和泉町、人形町通り左側大通りが和泉町で、その手前の小路が三光新道、向側——人形町通りを中にはさんで右側大通りが堺町、およびがくや新道
および余をあはせて総計十七名、中途ちうとかへりし者をのぞけば十二名とす、右の三角印は中途ちうとかへりしものとす、此他人夫十九名同道者どう/\しや三人、合計ごうけい三十九名とす、ただし人夫中四人及道者三人は中途にかへりたるを以て
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
鳥鍋および豚鍋各参志及参志六片
ここに於て日比谷署の司法主任野元警部はその容易ならざる怪屍体なることを認定し、この旨を警視庁、および、検事局に報告するところあり。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
越中の古図や古地誌乃至ないし郡村誌(内閣文庫および大学図書館所蔵)の類を見れば、容易に推知されると共に、片貝谷村では現にそう唱えている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
この二種は同じ江戸の市街およびその近郊の風景を描きたるものなれど、板刻はんこくの年代ならびに横と竪との様式の相違よりしておのずから別種の画風を示したり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
次は芸術家および芸術批評家である。芸術家としてここに挙ぐべきものは谷文晁たにぶんちょう一人いちにんに過ぎない。文晁、もと文朝に作る、通称は文五郎ぶんごろう薙髪ちはつして文阿弥ぶんあみといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かくごときのもろもろの悪業、挙げて数うるなし。悪業を以てのゆえに、さらに又諸の悪業を作る。継起けいきしてついおわることなし。昼は則ち日光をおそれ又人および諸の強鳥をおそる。
二十六夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
両句は夏を中心にして、各〻前後における人および虫を描いている。必ずしも類句としてのみ見るべきでない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
ちく一に白状はくじやうにはおよびされば殺害せしと思ふ當人を取逃とりにがし殊に御法度はつと一人旅ひとりたびとめ落度おちどの申譯立ちがたく罪は徳右衞門一人にし長き牢舍らうしやのうちあはれむべしかれ牢死ろうし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
だが、密通者奥村源次郎おくむらげんじろうが、妻子を残して行方不明になったことは、お聞きおよびでしょう。世の中では、源次郎が何か悪いことをして、身を隠したのだと取沙汰しました。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
昭和せうわ年度ねんどでは中央ちうあうおよび地方財政ちほうざいせいあはせて五億圓おくゑん以上いじやう節約せつやくとなるのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)