“嶄新”の読み方と例文
読み方割合
ざんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嶄新ざんしん奇抜だとかいって騒いでいるようであるが、正直のところを云うと決して吾輩の独創でもなければ、嶄新奇抜な療法でもないのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし一と癖あるものは世間からなし崩しにいじめ殺されて満足するものではない。かならずや死に方に付いて種々考究の結果、嶄新ざんしんな名案を呈出するに違ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
当時はこうした作風はまず嶄新ざんしんであって、動物を取り扱うことはこれまでもあるとしても、その行き方が従来の行き方と違って、実物写生を基として何処どこまでも真を追窮したやり方でありますから