“嶄然”の読み方と例文
読み方割合
ざんぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
硯友社けんゆうしゃの作家が、文章などに浮身をやつして、本当に人間が描けなかった中で、一葉丈は嶄然ざんぜんとして独自の位置を占めていますからね。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
嶄然ざんぜん、自己の位置が、ここまで擡頭たいとうして来ると、次には必然な——家康との対立がいまは避け難いものとして予想されていたのである。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嶄然ざんぜんとして頭角をあらわすがごとしといえども要するにこれみな政府の余力により、政府の余光を仮りてみずから豪なりとなすにすぎず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)