“ざんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嶄然56.7%
残喘43.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
嶄然ざんぜんとして頭角をあらわすがごとしといえども要するにこれみな政府の余力により、政府の余光を仮りてみずから豪なりとなすにすぎず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
金峰山は実に立派な山だ、独り秩父山脈中に嶄然ざんぜん頭角を抜いて居る許りではなく、日本の山の中でも第二流を下る山では無い。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
が、その座には秋の蚊が残喘ざんぜんを保っていて、時々人の肌を襲いに来る、という意味の句らしい。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
では、この六週間の苦悶とこの一日じゅうの残喘ざんぜんとは、いったい何なのか。こんなに徐々にまたこんなに早くたってゆくこの取り返しのつかぬ一日の苦悩は、いったい何なのか。
死刑囚最後の日 (新字新仮名) / ヴィクトル・ユゴー(著)