“ざんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
斬新69.7%
嶄新12.1%
讒臣12.1%
残臣3.0%
漸新3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしどもでは皆さんの御便宜を図って、羅紗屋と特約を結んで、精々勉強いたしますから、どうぞ御贔屓に……スタイルもごく斬新ざんしんでございます」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかし一と癖あるものは世間からなし崩しにいじめ殺されて満足するものではない。かならずや死に方に付いて種々考究の結果、嶄新ざんしんな名案を呈出するに違ない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
讒臣ざんしんどもの策謀を恨んでいた。また、斎藤家の紊乱ぶんらんと主君の不明を嘆いてもいた。——が、どうしようもない。つめ腹を切らねばならぬ日が目に見えていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほろびた柴田の残臣ざんしんを、まだねらっている者もたくさんあるし、ことに豊臣家とよとみけの者のいるところで、それをいうのは禁物きんもつだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この事すで漸新ざんしんなるに加へてまたその考証研究の態度も従来の史家とは全くおもむきを異にしたり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)