トップ
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位
>
ぐらい
ふりがな文庫
“
位
(
ぐらい
)” の例文
誰もが知っている通り、春夏秋冬と、松の木
位
(
ぐらい
)
手入
(
てい
)
れに手数のかかる木は
尠
(
すくな
)
い。自然
物入
(
ものいり
)
もかさむ。全くやっかい至極な放蕩息子だ。
解説 趣味を通じての先生
(新字新仮名)
/
額田六福
(著)
「ああ、そうですか。……貴方は森虎造の戸棚の中に、これと一緒にあった美しい貼り交ぜをしたこれ
位
(
ぐらい
)
の函を見ませんでした?」
鍵から抜け出した女
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
馴々
(
なれなれ
)
しく
詞
(
ことば
)
をかける
位
(
ぐらい
)
を
切
(
せめ
)
てもの
心遣
(
こころや
)
りに、
二月
(
ふたつき
)
三月
(
みつき
)
を
過
(
すご
)
す
中
(
うち
)
に、飛騨の涼しい秋は早くも別れを告げて、寒い冬の山風が吹いて来た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『
今日
(
きょう
)
も
又
(
また
)
お
目
(
め
)
にかかって
来
(
こ
)
ようかしら……。』
私
(
わたくし
)
としてはただそれ
位
(
ぐらい
)
のあっさりした
心持
(
こころもち
)
で
出掛
(
でか
)
けたまでのことでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
人間の頭
位
(
ぐらい
)
は
拳
(
げんこ
)
で
砕
(
くだ
)
くことができると云っている。
何
(
な
)
んだか
山師
(
やまし
)
のようでもあるが、また
真箇
(
ほんとう
)
に
真言
(
しんごん
)
の
行者
(
ぎょうじゃ
)
のようでもある。
仙術修業
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
風
(
ふう
)
に
一寸
(
ちょっと
)
垢脱
(
あかぬけ
)
のした処が有ったかも知れぬが、
夫
(
それ
)
とても浮気男の眼を
惹
(
ひ
)
く
位
(
ぐらい
)
の価値で大した女ではなかったのに、私は非常に感服して了った。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
加うるに森山と
云
(
い
)
う先生も何も英語を
大層
(
たいそう
)
知て居る人ではない、
漸
(
ようや
)
く少し発音を心得て居ると云う
位
(
ぐらい
)
。
迚
(
とて
)
も
是
(
こ
)
れは
仕方
(
しかた
)
ないと、余儀なく断念。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
位
(
ぐらい
)
は云ったかも知れぬ。——と、
尤
(
もっと
)
もこれは又右衛門を
贔屓
(
ひいき
)
にしての説明で、本当は油断の隙を撲られたのかも知れない。
鍵屋の辻
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「君は
命拾
(
いのちびろい
)
をしたぞ! もう大丈夫。
脚
(
あし
)
を一本お貰い申したがね、何の、君、
此様
(
こん
)
な
脚
(
あし
)
の一本
位
(
ぐらい
)
、何でもないさねえ。君もう口が
利
(
き
)
けるかい?」
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
線路と富田博士邸の裏口との間には大分広い、そうだ、テニスコートの一つ
位
(
ぐらい
)
置かれる様な空地、草も何も生えていない小砂利混りの空地がある。
一枚の切符
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
『
何
(
なに
)
、
左樣
(
さう
)
でない、
此
(
この
)
獸
(
じう
)
は
泥土
(
どろ
)
と、
松脂
(
まつやに
)
とで、
毛皮
(
けがわ
)
を
鐵
(
てつ
)
のやうに
固
(
かた
)
めて
居
(
を
)
るのだから、
小銃
(
せうじう
)
の
彈丸
(
たま
)
位
(
ぐらい
)
では
容易
(
ようゐ
)
に
貫
(
つらぬ
)
く
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ないのさ。』と
私
(
わたくし
)
は
慰
(
なぐさ
)
めた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
中にも最も悪句少きは『
猿蓑
(
さるみの
)
』(俳諧七部集の内)、『蕪村七部集』『蕪村句集』
位
(
ぐらい
)
なるべし。(『故人五百題』は普通に
坊間
(
ぼうかん
)
に行はれて初学には便利なり)
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
長「腹などは立たんからお云いよ、大それたとは思いません、
小
(
しょう
)
それた
位
(
ぐらい
)
に思います、云って下さい」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もしかするとお母さんにも
叱
(
しか
)
られるだろうと思うと少し
位
(
ぐらい
)
碁石は取られても我慢する気になった。
碁石を呑んだ八っちゃん
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
アウエリヤヌイチはドクトルの
廉潔
(
れんけつ
)
で、
正直
(
しょうじき
)
であるのは
予
(
かね
)
ても
知
(
し
)
っていたが、しかしそれにしても、二万
円
(
えん
)
位
(
ぐらい
)
は
確
(
たしか
)
に
所有
(
もっ
)
ていることとのみ
思
(
おも
)
うていたのに、かくと
聞
(
き
)
いては
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
と間もなく、大男の四十
位
(
ぐらい
)
の中尉が、帽子も
被
(
かぶ
)
らず半ズボンで、
鉄鞭
(
てつべん
)
を持って出て来た。
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
月の
末方
(
すえがた
)
には、除隊の兵士が帰って来る。近衛か、第一師団か、せめて
横須賀
(
よこすか
)
位
(
ぐらい
)
ならまだしも、運悪く北海道三界
旭川
(
あさひがわ
)
へでもやられた者は、二年ぶり三年ぶりで帰って来るのだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「弓は射るもの当てるもの、江戸で引いても当らぬものは
富籤
(
とみくじ
)
位
(
ぐらい
)
じゃ。第一——」
旗本退屈男:07 第七話 仙台に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
夫
(
それ
)
に引変え
破
(
やぶれ
)
褞袍
(
おんぼう
)
着て
藁草履
(
わらぞうり
)
はき腰に
利鎌
(
とがま
)
さしたるを農夫は拝み、
阿波縮
(
あわちぢみ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
、
綿八反
(
めんはったん
)
の帯、洋銀の
簪
(
かんざし
)
位
(
ぐらい
)
の御姿を見しは
小商人
(
こあきんど
)
にて、風寒き北海道にては、
鰊
(
にしん
)
の
鱗
(
うろこ
)
怪しく光るどんざ
布子
(
ぬのこ
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
女主
(
あるじ
)
が
手
(
て
)
づから
寄
(
よ
)
せ
鍋
(
なべ
)
茶椀
(
ちやわん
)
むし
位
(
ぐらい
)
はなるも
道理
(
ことわり
)
、
表
(
おもて
)
にかゝげし
看板
(
かんばん
)
を
見
(
み
)
れば
子細
(
しさい
)
らしく
御料理
(
おんりようり
)
とぞしたゝめける、さりとて
仕出
(
しだ
)
し
頼
(
たの
)
みに
行
(
ゆき
)
たらば
何
(
なに
)
とかいふらん、
俄
(
にはか
)
に
今日
(
こんにち
)
品切
(
しなぎ
)
れもをかしかるべく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
(家を見るだけ
位
(
ぐらい
)
ならいいだろう——)
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
又
鵜呑
(
うのみ
)
で大抵間に合う。間に合わんのは作文に数学
位
(
ぐらい
)
のものだが、作文は小学時代から得意の科目で、是は心配はない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
母
(
はは
)
はその
頃
(
ころ
)
モー七十
位
(
ぐらい
)
、
私
(
わたくし
)
が
最後
(
さいご
)
にお
目
(
め
)
にかかった
時
(
とき
)
とは
大変
(
たいへん
)
な
相違
(
そうい
)
で、
見
(
み
)
る
影
(
かげ
)
もなく、
老
(
お
)
いさらぼいて
居
(
お
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
今のように
一寸
(
ちょいと
)
も警察と云うものがなかったから乱暴は勝手次第、けれども存外に悪い事をしない、
一寸
(
ちょいと
)
この植木見世
位
(
ぐらい
)
の話で
実
(
み
)
のある悪事は決してしない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
其
(
その
)
昔、𤢖を友としていた重蔵は、
他
(
ほか
)
の人のように𤢖を恐しい者とも思わなかった。
寧
(
むし
)
ろ
旧
(
ふる
)
い友達を尋ねて、当分の隠れ場所を借りようか
位
(
ぐらい
)
に思っていたのである。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大層なって熟しているけれども、真桑瓜を黙って持って行くはよろしくないというが、一寸
此処
(
こゝ
)
で食う
位
(
ぐらい
)
の事は何も
野暴
(
のあら
)
しでもないからよかろう、一つ揉ぎって食おうか
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
暫
(
しば
)
らくの
後
(
のち
)
には三人はようやく声がとどく
位
(
ぐらい
)
お
互
(
たがい
)
に離ればなれになってしまいました。
溺れかけた兄妹
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
よく見ると、そいつは
痩
(
や
)
せ細った、小柄の、五十
位
(
ぐらい
)
の
爺
(
じい
)
さんなのです。
目羅博士の不思議な犯罪
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それでは父親が帰ったであろうかと思ったが、帰って来れば
空車
(
あきぐるま
)
をがたがたと
牽
(
ひ
)
いて来るのが例になっているし、それに小供を頼んであった礼
位
(
ぐらい
)
を云うはずであるから、父親でないことは判っている。
車屋の小供
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
珍
(
めづ
)
らしい
事
(
こと
)
陰氣
(
いんき
)
のはなしを
聞
(
き
)
かせられる、
慰
(
なぐさ
)
めたいにも
本末
(
もとすゑ
)
をしらぬから
方
(
はう
)
がつかぬ、
夢
(
ゆめ
)
に
見
(
み
)
てくれるほど
實
(
じつ
)
があらば
奧樣
(
おくさま
)
にしてくれろ
位
(
ぐらい
)
いひそうな
物
(
もの
)
だに
根
(
ね
)
つからお
聲
(
こゑ
)
がゝりも
無
(
な
)
いは
何
(
ど
)
ういふ
物
(
もの
)
だ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
廣
(
ひろ
)
さは
直徑
(
さしわたし
)
三十ヤード
位
(
ぐらい
)
、
深
(
ふか
)
さは
僅
(
わず
)
か一
丈
(
じやう
)
にも
足
(
た
)
らぬ
程
(
ほど
)
だから、
鐵檻車
(
てつおりのくるま
)
の
屋根
(
やね
)
へ
上
(
のぼ
)
つたら、
或
(
あるひ
)
は
穴
(
あな
)
の
外
(
そと
)
へ
飛出
(
とびだ
)
す
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
るやうだが、
前
(
まへ
)
にも
云
(
い
)
つた
樣
(
やう
)
に
擂盆
(
すりばち
)
の
形
(
かたち
)
をなした
穴
(
あな
)
の
四邊
(
しへん
)
は
實
(
じつ
)
に
細微
(
さいび
)
なる
砂
(
すな
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それも唯其丈の話で、夫だから
如何
(
どう
)
という事もない。君、モーパッサンの捉まえどこだね、という
位
(
ぐらい
)
が落だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
夫
(
そ
)
れから物価の高いにも驚いた。
牡蠣
(
かき
)
を
一罎
(
いちびん
)
買うと、半
弗
(
ドル
)
、幾つあるかと思うと二十粒か三十粒
位
(
ぐらい
)
しかない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
彼も
恐
(
おそら
)
く最後の決心を固めたかも知れぬ。涙の眼は
漸次
(
しだい
)
に乾いて、
険
(
けわ
)
しい眉の
間
(
あいだ
)
に殺気を含んで来た。物を奪い、人を殺す
位
(
ぐらい
)
のことは、彼等の仲間では別に不思議の事でもない。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それは
時間
(
じかん
)
にすれば
恐
(
おそ
)
らく
漸
(
ようや
)
く一
刻
(
とき
)
位
(
ぐらい
)
の
短
(
みじ
)
かい
統一
(
とういつ
)
であったと
思
(
おも
)
いますが、
心
(
こころ
)
が
引緊
(
ひきしま
)
っている
故
(
せい
)
か、
私
(
わたくし
)
とすれば
前後
(
ぜんご
)
にない
位
(
くらい
)
のすぐれて
深
(
ふか
)
い
統一状態
(
とういつじょうたい
)
に
入
(
はい
)
ったのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
云わば内の
忰
(
せがれ
)
を来年の二月婚礼を致すまで、先の主人へ預けて置くのだ、少し
位
(
ぐらい
)
の粗相が有ったッてしくじらせる事があるものか、と不理窟をいえばそんなものだが、マア一緒に行こう
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何千軒とも知んねえ
家
(
うち
)
が焼け、土蔵倉を落す中で、
盗賊
(
どろぼう
)
に包を取られた
位
(
ぐらい
)
はなんでもねえに、
母親
(
おふくろ
)
に済まねえからと云って此の溝へ飛込んでおッ
死
(
ち
)
ぬとは、年はいかねえが
余
(
あん
)
まり分別がねえ話だ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
新「金は千両
位
(
ぐらい
)
出します、足りなければ三千両出しやす」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“位”の意味
《名詞》
(くらい)階級。人と人との恒常的な関係で、指揮・命令をする者とそれを受ける者に関するもの、又、人の集団を、その権利又は義務の大小により分類したもの。
(くらい 形式名詞的に用い)程度。
(くらい)位取り記数法において、個々の数字が書かれる位置。通常、左にあるものほど大きな重みを持つ。
(出典:Wiktionary)
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“位”を含む語句
位置
中位
三位
位牌
其位
官位
地位
品位
源三位頼政
一位
方位
帝位
何年位
五位鷺
気位
御位
位地
位牌堂
源三位
三位一体
...