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鳥居
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とりゐ
ふりがな文庫
“
鳥居
(
とりゐ
)” の例文
髭
(
ひげ
)
むしやの
鳥居
(
とりゐ
)
さまが
口
(
くち
)
から、
逢
(
あ
)
ふた
初手
(
しよて
)
から
可愛
(
かわい
)
さがと
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
るやうな
御詞
(
おことば
)
をうかゞふのも、
例
(
れい
)
の
澤木
(
さわぎ
)
さまが
落人
(
おちうど
)
の
梅川
(
うめがは
)
を
遊
(
あそば
)
して
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
入口
(
いりぐち
)
の
石
(
いし
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
の
左
(
ひだり
)
に、
就中
(
とりわけ
)
暗
(
くら
)
く
聳
(
そび
)
えた
杉
(
すぎ
)
の
下
(
もと
)
に、
形
(
かたち
)
はつい
通
(
とほ
)
りでありますが、
雪難之碑
(
せつなんのひ
)
と
刻
(
きざ
)
んだ、一
基
(
き
)
の
石碑
(
せきひ
)
が
見
(
み
)
えました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
肩を叩かれて私が目を見上げますと左手に大きい
鳥居
(
とりゐ
)
があるのでした。母は車上で手を合せて
拝
(
はい
)
をして居ました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
の
裏
(
うら
)
にも、
斯
(
こ
)
のお
百姓
(
ひやくしやう
)
の
神樣
(
かみさま
)
が
祀
(
まつ
)
つてありました。
赤
(
あか
)
い
鳥居
(
とりゐ
)
の
奧
(
おく
)
にある
小
(
ちひ
)
さな
社
(
やしろ
)
がそれです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
行手
(
ゆくて
)
には、こんもりとした森が見えて、
銀杏
(
いてふ
)
らしい大樹が
一際
(
ひときは
)
傑
(
すぐ
)
れて高かつた。赤く
塗
(
ぬ
)
つた
鳥居
(
とりゐ
)
も見えてゐた。二人はそれを目當てに歩いた。お光は十
間
(
けん
)
餘
(
あま
)
りも
後
(
おく
)
れて、沈み勝にしてゐた。
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
▼ もっと見る
一直線の
堀割
(
ほりわり
)
はこゝも同じやうに
引汐
(
ひきしほ
)
の
汚
(
きたな
)
い
水底
(
みなそこ
)
を見せてゐたが、遠くの
畠
(
はたけ
)
の
方
(
はう
)
から吹いて来る風はいかにも
爽
(
さわや
)
かで、
天神様
(
てんじんさま
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
が見える
向
(
むか
)
うの
堤
(
つゝみ
)
の上には
柳
(
やなぎ
)
の
若芽
(
わかめ
)
が美しく
閃
(
ひらめ
)
いてゐるし
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
鳥居
(
とりゐ
)
のうへにのつかれば
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
三
(
さアん
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
は
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鋸
(
のこぎり
)
で
挽
(
ひ
)
いて、
女
(
をんな
)
の
立像
(
りつざう
)
だけ
抜
(
ぬ
)
いて
取
(
と
)
る、と
鳥居
(
とりゐ
)
は、
片仮名
(
かたかな
)
のヰの
字
(
じ
)
に
成
(
な
)
つて、
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
に、
森
(
もり
)
の
出口
(
でぐち
)
から、
田甫
(
たんぼ
)
、
畷
(
なはて
)
、
山
(
やま
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
立
(
た
)
つであらう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幸
(
さいは
)
ひ
海軍
(
かいぐん
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
が
知人
(
ちじん
)
の
子
(
こ
)
に
素性
(
すぜう
)
も
惡
(
わ
)
るからで
利發
(
りはつ
)
に
生
(
うま
)
れつきたる
男
(
をとこ
)
の
子
(
こ
)
あるよし、
其方
(
そなた
)
に
異存
(
いぞん
)
なければ
其
(
そ
)
れを
貰
(
もら
)
ふて
丹精
(
たんせい
)
したらばと
思
(
おも
)
はるゝ、
悉皆
(
しつかい
)
の
引受
(
ひきう
)
けは
鳥居
(
とりゐ
)
がして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
浴衣を着て
涼台
(
すゞみだい
)
へ出ますと、もう
祭提灯
(
まつりちやうちん
)
で街々が明くなつて居ます。私の町内の提灯は、皆
冑
(
かぶと
)
の絵がかいてあるのでした。隣町は大と云ふ字、そのまた隣町は
鳥居
(
とりゐ
)
と
玉垣
(
たまがき
)
の絵だつたと覚えて居ます。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
岩のうへより
鳥居
(
とりゐ
)
より
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
村一同
(
むらいちどう
)
へ
言
(
こと
)
づけを
頼
(
たの
)
まう。
此
(
こ
)
の
柱
(
はしら
)
を
一本
(
いつぽん
)
頂
(
いたゞ
)
く……
此
(
こ
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
のな。……
後
(
あと
)
で
幾
(
いく
)
らでも
建立
(
こんりふ
)
するから、と
然
(
さ
)
う
言
(
い
)
つてな。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
其
(
そ
)
の
影
(
かげ
)
が
潜
(
くゞ
)
つて
出
(
で
)
る、
祠
(
ほこら
)
の
前
(
まへ
)
の、
倒
(
たふ
)
れかゝつた
木
(
き
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
に
張
(
は
)
つた、
何時
(
いつ
)
の
時
(
とき
)
のか、
注連縄
(
しめなは
)
の
残
(
のこ
)
つたのが、
二
(
ふた
)
ツ
三
(
み
)
ツのたくつて、づらりと
懸
(
かゝ
)
つた
蛇
(
へび
)
に
見
(
み
)
えた……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二宮尊徳
(
にのみやそんとく
)
翁
(
をう
)
を
祭
(
まつ
)
れる
報徳神社
(
はうとくじんじや
)
に
詣
(
まう
)
づ。
木
(
き
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
に
階子
(
はしご
)
して
輪飾
(
わかざり
)
をかくる
状
(
さま
)
など、いたく
神寂
(
かんさ
)
びたり。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
路
(
みち
)
に
太郎稻荷
(
たらういなり
)
あり、
奉納
(
ほうなふ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
堂
(
だう
)
を
蔽
(
おほ
)
ふ、
小
(
ちさ
)
き
鳥居
(
とりゐ
)
夥多
(
おびたゞ
)
し。
此處
(
こゝ
)
彼處
(
かしこ
)
露地
(
ろぢ
)
の
日
(
ひ
)
あたりに
手習草紙
(
てならひざうし
)
を
干
(
ほ
)
したるが
到
(
いた
)
る
處
(
ところ
)
に
見
(
み
)
ゆ、
最
(
いと
)
もしをらし。それより
待乳山
(
まつちやま
)
の
聖天
(
しやうでん
)
に
詣
(
まう
)
づ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今
(
いま
)
其
(
そ
)
の
祠
(
ほこら
)
は
沼
(
ぬま
)
に
向
(
むか
)
つて
草
(
くさ
)
に
憩
(
いこ
)
つた
背後
(
うしろ
)
に、なぞへに
道芝
(
みちしば
)
の
小高
(
こだか
)
く
成
(
な
)
つた
小
(
ちひ
)
さな
森
(
もり
)
の
前
(
まへ
)
にある。
鳥居
(
とりゐ
)
が
一基
(
いつき
)
、
其
(
そ
)
の
傍
(
そば
)
に
大
(
おほき
)
な
棕櫚
(
しゆろ
)
の
樹
(
き
)
が、五
株
(
かぶ
)
まで、一
列
(
れつ
)
に
並
(
なら
)
んで、
蓬々
(
おどろ/\
)
とした
形
(
かたち
)
で
居
(
ゐ
)
る。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それより
無言
(
むごん
)
にて
半町
(
はんちやう
)
ばかり、たら/\と
坂
(
さか
)
を
上
(
のぼ
)
る。こゝに
晝
(
ひる
)
も
暗
(
くら
)
き
樹立
(
こだち
)
の
中
(
なか
)
に、ソと
人
(
ひと
)
の
氣勢
(
けはひ
)
するを
垣間
(
かいま
)
見
(
み
)
れば、
石
(
いし
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
に
階子
(
はしご
)
かけて、
輪飾
(
わかざり
)
掛
(
か
)
くる
少
(
わか
)
き
一人
(
ひとり
)
、
落葉
(
おちば
)
掻
(
か
)
く
翁
(
おきな
)
二人
(
ふたり
)
あり。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いづれ
美人
(
びじん
)
には
縁
(
えん
)
なき
衆生
(
しゆじやう
)
、
其
(
それ
)
も
嬉
(
うれ
)
しく、
外廓
(
そとぐるわ
)
を
右
(
みぎ
)
に、やがて
小
(
ちひ
)
さき
鳥居
(
とりゐ
)
を
潛
(
くゞ
)
れば、
二
(
に
)
の
丸
(
まる
)
の
石垣
(
いしがき
)
、
急
(
きふ
)
に
高
(
たか
)
く、
目
(
め
)
の
下
(
した
)
忽
(
たちま
)
ち
濠
(
ほり
)
深
(
ふか
)
く、
水
(
みづ
)
はやゝ
涸
(
か
)
れたりと
雖
(
いへど
)
も、
枯蘆
(
かれあし
)
萱
(
かや
)
の
類
(
たぐひ
)
、
細路
(
ほそみち
)
をかけて、
霜
(
しも
)
を
鎧
(
よろ
)
ひ
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
道々
(
みち/\
)
は、
峰
(
みね
)
にも、
溪
(
たに
)
にも、
然
(
さ
)
うした
處
(
ところ
)
に
野社
(
のやしろ
)
の
鳥居
(
とりゐ
)
が
見
(
み
)
えた。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“鳥居”の解説
鳥居(とりい)とは、神社などにおいて神域と人間が住む俗界を区画するもの(結界)であり、神域への入口を示すもの。一種の「門」である。
(出典:Wikipedia)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
“鳥居”で始まる語句
鳥居峠
鳥居清満
鳥居清長
鳥居清信
鳥居強右衛門
鳥居本
鳥居前
鳥居奥村派
鳥居甲斐守
鳥居際