“鳥居甲斐守”の読み方と例文
読み方割合
とりいかいのかみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勘定奉行矢部駿河守は、後に鳥居甲斐守とりいかいのかみに陥れられて、水野越前守みずのえちぜんのかみの末路も見ずに憤死してしまいましたが、天保年間ばかりでなく、徳川三百年の治世中にも、幾人と数える位の良吏でした。
黄金を浴びる女 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
わたくしは枇杷の花を見ると共に、ふと鳥居甲斐守とりいかいのかみの逸事をおもい出した。鳥居甲斐守は老中水野越州えっしゅうが天保改革の時、江戸町奉行の職に在り、一せいうらみを買って、酷吏こくりと称せられた人である。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)