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いひわけ
ふりがな文庫
“
言譯
(
いひわけ
)” の例文
新字:
言訳
それは
酷
(
ひど
)
い非難を受けて然るべきだ。それは
言譯
(
いひわけ
)
が立たないやうに見える。七十七度まで人をゆるすことが人間の義務なのだと云つても。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
私
(
わたくし
)
は
實
(
じつ
)
に
貴方
(
あなた
)
に
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
で」と
切
(
せつ
)
なさうに
言譯
(
いひわけ
)
を
半分
(
はんぶん
)
して、
又
(
また
)
それなり
默
(
だま
)
つて
仕舞
(
しま
)
つた。
洋燈
(
らんぷ
)
は
何時
(
いつ
)
もの
樣
(
やう
)
に
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
の
上
(
うへ
)
に
据
(
す
)
ゑてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
腹
(
はら
)
も
立
(
た
)
たずか
言譯
(
いひわけ
)
しながら
後刻
(
のち
)
に
後刻
(
のち
)
にと
行過
(
ゆきすぎ
)
るあとを、
一寸
(
ちよつと
)
舌打
(
したうち
)
しながら
見送
(
みおく
)
つて
後
(
のち
)
にも
無
(
な
)
いもんだ
來
(
く
)
る
氣
(
き
)
もない
癖
(
くせ
)
に
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
遊
(
あそ
)
び
過
(
すご
)
して
遣
(
つか
)
ひ
捨
(
すて
)
しとは
合點
(
がてん
)
行
(
ゆか
)
ねど其方が
打叩
(
うちたゝ
)
かれても一言の
言譯
(
いひわけ
)
さへもせざりしゆゑ
如何成
(
いかなる
)
天魔
(
てんま
)
が
魅
(
みい
)
りしかと今が今迄思ひ居たるに全く若旦那の引負を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『イヤそう
眞面目
(
まじめ
)
に
問
(
と
)
はれては
困
(
こま
)
る。
僕
(
ぼく
)
は
小兒
(
こども
)
の
時
(
とき
)
を
回想
(
くわいさう
)
して
當時
(
たうじ
)
の
學校
(
がくかう
)
を
懷
(
なつか
)
しく
思
(
おも
)
ふだけの
意味
(
いみ
)
で
言
(
い
)
つたのです』とハーバードは
罪
(
つみ
)
のない
微笑
(
びせう
)
を
浮
(
うか
)
べて
言譯
(
いひわけ
)
した。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
ヂュリ
息
(
いき
)
が
切
(
き
)
れて
言
(
い
)
はれぬと
言
(
い
)
やる
程
(
ほど
)
なら、
息
(
いき
)
は
切
(
き
)
れてゐぬ
筈
(
はず
)
ぢゃ。
何
(
なん
)
のかのと
言譯
(
いひわけ
)
してゐやるのが
肝腎
(
かんじん
)
の
一言
(
ひとこと
)
より
長
(
なが
)
いわいの。これ、
吉
(
きつ
)
か、
凶
(
きょう
)
か?
速
(
はや
)
う
言
(
い
)
や。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
あゝ、
馬鹿
(
ばか
)
な
事
(
こと
)
をした/\。
私
(
わたくし
)
の
失策
(
しくじり
)
で、
貴方
(
あなた
)
や
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
を
殺
(
ころ
)
したとなつては
大佐閣下
(
たいさかくか
)
に
言譯
(
いひわけ
)
がない、
此
(
この
)
お
詫
(
わ
)
びには
成
(
な
)
るか、
成
(
な
)
らぬか、
一
(
ひと
)
つ
命懸
(
いのちが
)
けで
猛獸
(
まうじう
)
共
(
ども
)
を
追拂
(
おつぱら
)
つて
見
(
み
)
るのだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
店賃
(
たなちん
)
の
言譯
(
いひわけ
)
ばかり
研究
(
けんきう
)
をして
居
(
ゐ
)
ないで、
一生
(
いつしやう
)
に一
度
(
ど
)
は
自分
(
じぶん
)
の
住
(
す
)
む
家
(
いへ
)
を
買
(
か
)
へ。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「まア。うまい
言譯
(
いひわけ
)
をおつしやるのね」
画家とセリセリス
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
安井
(
やすゐ
)
は
黒
(
くろ
)
い
髮
(
かみ
)
に
油
(
あぶら
)
を
塗
(
ぬ
)
つて、
目立
(
めだ
)
つ
程
(
ほど
)
奇麗
(
きれい
)
に
頭
(
あたま
)
を
分
(
わ
)
けてゐた。さうして
今
(
いま
)
床屋
(
とこや
)
へ
行
(
い
)
つて
來
(
き
)
た
所
(
ところ
)
だと
言譯
(
いひわけ
)
らしい
事
(
こと
)
を
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
言譯
(
いひわけ
)
きく
耳
(
みゝ
)
はなし
家賃
(
やちん
)
をさめるか
店
(
たな
)
を
明
(
あ
)
けるか
道
(
みち
)
は
二
(
ふた
)
つぞ
何方
(
どちら
)
にでもなされとぽんとはたく
其
(
その
)
煙管
(
きせる
)
で
打
(
うち
)
わつてやりたい
面
(
つら
)
がまち
目的
(
もくてき
)
なしに
今日
(
けふ
)
までと
日
(
ひ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
決して恨んでたもるまい此場に
臨
(
のぞ
)
んで
左右
(
どうかう
)
と
言譯
(
いひわけ
)
するも
大人氣
(
おとなげ
)
なし永き苦しみさせるのも猶々不便が
彌増
(
いやませ
)
ばと
再度
(
ふたゝび
)
大刀
(
だんびら
)
振上
(
ふりあげ
)
ていざ/\覺悟と切付る
刄
(
やいば
)
の下に
鰭伏
(
ひれふし
)
て兩手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かゝる
孤島
(
はなれじま
)
の
事
(
こと
)
だから、
御馳走
(
ごちさう
)
は
無
(
な
)
いがと
大佐
(
たいさ
)
の
言譯
(
いひわけ
)
だが、それでも、
料理方
(
れうりかた
)
の
水兵
(
すいへい
)
が
大奮發
(
だいふんぱつ
)
の
由
(
よし
)
で、
海鼈
(
すつぽん
)
の
卵子
(
たまご
)
の
蒸燒
(
むしやき
)
や、
牡蠣
(
かき
)
の
鹽煑
(
しほに
)
や、
俗名
(
ぞくめう
)
「イワガモ」とかいふ
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
澤山
(
たくさん
)
居
(
を
)
る
鴨
(
かも
)
に
似
(
に
)
て
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「いや
御覽
(
ごらん
)
の
如
(
ごと
)
く
亂雜
(
らんざつ
)
な
有樣
(
ありさま
)
で」と
言譯
(
いひわけ
)
らしい
返事
(
へんじ
)
をしたが、それを
緒
(
いとくち
)
に、
子供
(
こども
)
の
世話
(
せわ
)
の
燒
(
や
)
けて、
夥
(
おびた
)
だしく
手
(
て
)
の
掛
(
かゝ
)
る
事
(
こと
)
などを
色々
(
いろ/\
)
宗助
(
そうすけ
)
に
話
(
はな
)
して
聞
(
き
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
何
(
なん
)
なりと
仰
(
おつ
)
しやれ、
言譯
(
いひわけ
)
は
後
(
のち
)
にしまするとて
手
(
て
)
を
取
(
と
)
りて
引
(
ひ
)
けば
彌次馬
(
やぢうま
)
がうるさいと
氣
(
き
)
をつける、
何
(
ど
)
うなり
勝手
(
かつて
)
に
言
(
い
)
はせませう、
此方
(
こちら
)
は
此方
(
こちら
)
と
人中
(
ひとなか
)
を
分
(
わ
)
けて
伴
(
ともな
)
ひぬ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
騙
(
かた
)
り取しに相違無し
言譯
(
いひわけ
)
なさに此
打擲
(
ちやうちやく
)
騙
(
かた
)
りめ/\
奸賊
(
かんぞく
)
めと大音
聲
(
じやう
)
に
罵
(
のゝし
)
れば長庵
増々
(
ます/\
)
怒
(
いか
)
りを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
言
(
い
)
はれるにつけて
何
(
なん
)
と
言譯
(
いひわけ
)
の
理由
(
りゆう
)
もなく、
口惜
(
くや
)
しきか
悲
(
かな
)
しきか
恥
(
はづ
)
かしきか
無茶苦茶
(
むちやくちや
)
に
泣
(
な
)
いて
顏
(
かほ
)
もあげぬを、お
民
(
たみ
)
なほも
何事
(
なにごと
)
をかいはんとする
折
(
をり
)
門
(
かど
)
にとまる
例
(
れい
)
の
車
(
くるま
)
の
音
(
おと
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
切
(
きつ
)
て
放
(
はな
)
して
急催促
(
きふさいそく
)
に
言譯
(
いひわけ
)
すべき
程
(
ほど
)
もなく
忽
(
たちま
)
ち
表向
(
おもてむ
)
きの
訴訟沙汰
(
そしようざた
)
とは
成
(
な
)
れりける
素
(
もと
)
松澤
(
まつざは
)
は
數代
(
すだい
)
の
家柄
(
いへがら
)
世
(
よ
)
の
信用
(
しんよう
)
も
厚
(
あつ
)
ければ
僅々
(
きん/\
)
千
(
せん
)
や
二千
(
にせん
)
の
金
(
かね
)
何方
(
いづかた
)
にても
調達
(
てうたつ
)
は
出來得
(
できう
)
べしと
世人
(
せじん
)
の
思
(
おも
)
ふは
反對
(
うらうへ
)
にて
玉子
(
たまご
)
の
四角
(
しかく
)
まだ
萬國博覽曾
(
ばんこくはくらんくわい
)
にも
陳列
(
ちんれつ
)
の
沙汰
(
さた
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
譯
部首:⾔
20画
“言”で始まる語句
言
言葉
言伝
言語
言下
言上
言訳
言草
言問
言出