たう)” の例文
新字:
ひとあしさき幹事かんじえない。やがて、二十分にじつぷんばかりにして、たう幹事かんじとんさんは、飛車ひしやかれたやうなかほをして
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
カピ妻 では、其方そなたは、ころしたたう惡黨あくたうまだながらへてゐくさるのを、然程さほどにはおきゃらぬな?
軍正ぐんせいうていはく、(二一)軍中ぐんちうにはせず。いま使者ししやす、((軍法ニ))なにふ』と。せいいはく、『ざんたうす』と。使者ししやおほいおそる。穰苴じやうしよいはく『きみ使つかひこれころからず』
側近そばちかよびて申樣汝に遺言ゆゐごんする事あり明朝は忠右衞門も予と共に切腹せつぷく致せば予がなきあとは三日をまたず其方ならびに次右衞門三五郎はたう御役宅おやくたくへ奉公すべし必らず忠臣ちうしん二君につかへずとの聖言せいげん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こゝろ一ぱいにがまゝをとほしてはぬはゞをもひろげしが、表町おもてまち田中屋たなかや正太郎しようたらうとてとしれに三つおとれど、いへかねあり愛嬌あいけうあればひとくまぬたうかたきあり、れは私立しりつ學校がくかうかよひしを
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
正直たうに話してもらひたいが
……間違まちがつたら、ゆるしツこ、たしか、たう時事新報じじしんぱうもよほしであつたとおもふ。……二人ふたりともまだ玄關げんくわんたが、こんなこと大好だいすきだから柳川やながは見物けんぶつ參觀さんくわんか、參觀さんくわんした。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
汝等なんぢらにんよし爭論あらそひもととなって、同胞どうばう鬪諍とうぢょうすで三度みたびおよび、市内しない騷擾さうぜう一方ひとかたならぬによって、たうヹローナの故老共こらうども其身そのみにふさはしき老實らうじつかざり脱棄ぬぎすて、なんねんもちひざりしため
なし或はし山にし修行をする故に山伏やまぶしとは申なりさてまた山伏の宗派しうはといツパ則ち三わかれたり三派と云は天台宗てんだいしうにて聖護院宮しやうごゐんみやを以て本寺となしたう眞言宗しんごんしうにて醍醐だいご寶院はうゐんの宮を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
... なん相送あひおくると』と、(一八)軍正ぐんせいしてうていはく、『軍法ぐんはふに、しておくいたものなにふ』と。こたへていはく、『ざんたうす』と。莊賈さうかおそれ、ひとをしてせて景公けいこうはうじ、すくひをはしむ。
屹度きつと持參ぢさんこと、とふ……けだ發會はつくわい第一番だいいちばんの——おたうめでたうござる——幹事かんじとんさんが……じつ剩錢つりせんあつめる藁人形わらにんぎやうよろひせた智謀ちぼう計數けいすうによつたのださうである。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……おゝ、チッバルト、足下おぬし其處そこにゐるか、みたまゝで? まだ嫩若うらわか足下おぬし眞二まッぷたつにしたそのおなで、たうかたき切殺きりころしてしんぜるが、せめてもの追善つゐぜんぢゃ。從兄いとこどの、ゆるしてくれい。
のべ村方感應院と申す山伏やまぶしが昨今病死びやうしし其弟子でしたう十四歳なる者五ヶ年間諸國修行しよこくしゆぎやうの願にて昨日出立につき村中よりせんべつつかはしたる金子は八兩貳あり此品々も跡々あと/\よりおくりものなり幼年にて多分たぶんの金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なんちふところや。」と二人ふたりばかり車夫わかいしゆつてる。たう親仁おやぢは、おほき前齒まへばで、たゞにや/\。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ヒガネとむ、西風にしかぜさむきがたう熱海あたみ名物めいぶつなりとか。三島街道みしまかいだう十國峠じつこくたうげあり、今日こんにちかぜ氣候きこう温暖をんだん三度さんどくもごと湯氣ゆげいてづるじつ壯觀さうくわん御座候ござさふらふ後便こうびん萬縷ばんる敬具けいぐ
熱海の春 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
といつたわけで……さしあたり、たぬきのつりだしにはず、とすると、こゝにたう朝日新聞あさひしんぶんのお客分きやくぶん郷土學きやうどがく總本山そうほんざん内々ない/\ばけものの監査取かんさとりしまり、柳田やなぎださん直傳ぢきでん手段しゆだんがある。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
約束やくそくなればたう柳屋やなぎや顏立かほだてまゐつたまで、と、しりごみすること一方ひとかたならず。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
御覽ごらんなさい。釣濟つりすましたたう美人びじんが、釣棹つりざを突離つきはなして、やなぎもやまくら横倒よこだふしにつたがはやいか、おきるがいなや、三にんともに手鞠てまりのやうにげた。が、げるのが、もやむのです。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
次會じくわいをうけた——たう幹事かんじとんさんであつた。六月下旬ろくぐわつげじゆん午後五時ごごごじ
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)