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勵
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はげ
ふりがな文庫
“
勵
(
はげ
)” の例文
新字:
励
他の人に
見咎
(
みとが
)
められなば一大事と二足三足
去
(
さり
)
掛
(
かけ
)
しが又振返りさし
覗
(
のぞ
)
き
嗚呼
(
あゝ
)
我ながら
未練
(
みれん
)
なりと心で心を
勵
(
はげ
)
ましつゝ思ひ極めて立去けり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「とても。」私は感じ易い彼の虚榮心を甘やかしたくはなかつたけれど、一度だけ便宜の上から機嫌をとり、
勵
(
はげ
)
ましさへしたのだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
伯父
(
をぢ
)
さんの
金米糖
(
こんぺいたう
)
に
勵
(
はげ
)
まされて、
復
(
ま
)
た
父
(
とう
)
さんも
石
(
いし
)
ころの
多
(
おほ
)
い
山坂
(
やまさか
)
を
登
(
のぼ
)
つて
行
(
い
)
きましたが、そのうちに
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れかゝりさうに
成
(
な
)
つて
來
(
き
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼
(
かれ
)
は
晝
(
ひる
)
は
寸暇
(
すんか
)
をも
惜
(
をし
)
んで
勞働
(
らうどう
)
をするので一つには
其
(
そ
)
れが
夜
(
よ
)
なべの
仕事
(
しごと
)
を
勵
(
はげ
)
み
得
(
え
)
ない
程
(
ほど
)
の
疲勞
(
ひらう
)
を
覺
(
おぼ
)
えしめて
居
(
ゐ
)
るのでもあるが
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そんな事を言ひながらも、言外に
勵
(
はげ
)
まし合つて、二人が百本杭へ行き着いたのは、やがて
酉刻半
(
むつはん
)
(七時)近い時分でした。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
『でも、あの
樣
(
やう
)
に
澤山
(
たくさん
)
乘
(
の
)
つては
端艇
(
たんてい
)
も
沈
(
しづ
)
みませうに。』といふ、
我身
(
わがみ
)
の
危急
(
あやうき
)
をも
忘
(
わす
)
れて、
却
(
かへ
)
つて
仇
(
あだ
)
し
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
氣遣
(
きづか
)
ふ
心
(
こゝろ
)
の
優
(
やさ
)
しさ、
私
(
わたくし
)
は
聲
(
こゑ
)
を
勵
(
はげ
)
まして
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この時淑女、あたかも
蒼
(
あをざ
)
めて
息
(
いき
)
はずむ子を、その心をば常に
勵
(
はげ
)
ます聲をもて、たゞちに
宥
(
なだ
)
むる母のごとく 四—六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
その中で女優ばかりは誰も
彼
(
か
)
も評判がよかつた。皆が舞臺監督の云ふ事をよく聞いて稽古を
勵
(
はげ
)
んでゐた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
とも
思
(
おも
)
ひ
又
(
また
)
自
(
みづ
)
から
勵
(
はげ
)
ましては、
何
(
なん
)
の
譯
(
わけ
)
もなきこと、
大英斷
(
だいえいだん
)
の
庭男
(
にはをとこ
)
とさへ
成
(
な
)
りし
我
(
われ
)
、
此上
(
このうへ
)
の
出來
(
でき
)
ごと
覺悟
(
かくご
)
の
前
(
まへ
)
なり、
只
(
たゞ
)
あやふきは
令孃
(
ひめ
)
が
心
(
こヽろ
)
にて、
首尾
(
しゆび
)
よく
文
(
ふみ
)
は
屆
(
とヾ
)
きたりとも
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
初
(
はじめ
)
にアンドレイ、エヒミチは
熱心
(
ねつしん
)
に
其職
(
そのしよく
)
を
勵
(
はげ
)
み、
毎日
(
まいにち
)
朝
(
あさ
)
から
晩
(
ばん
)
まで、
診察
(
しんさつ
)
をしたり、
手術
(
しゆじゆつ
)
をしたり、
時
(
とき
)
には
産婆
(
さんば
)
をも
爲
(
し
)
たのである、
婦人等
(
ふじんら
)
は
皆
(
みな
)
彼
(
かれ
)
を
非常
(
ひじやう
)
に
褒
(
ほ
)
めて
名醫
(
めいゝ
)
である、
殊
(
こと
)
に
小兒科
(
せうにくわ
)
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
昌黎
(
しやうれい
)
色
(
いろ
)
を
勵
(
はげ
)
まして
叱
(
しか
)
つて
曰
(
いは
)
く、
此
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
きは、そも/\
如何
(
いか
)
なる
事
(
こと
)
ぞと、
奪
(
うば
)
つて
是
(
これ
)
を
見
(
み
)
れば、
其
(
そ
)
の
品
(
しな
)
有平糖
(
あるへいたう
)
の
缺
(
かけら
)
の
如
(
ごと
)
くにして、あらず、
美
(
うつく
)
しき
桃
(
もゝ
)
の
花片
(
はなびら
)
なり。
掌
(
たなそこ
)
を
落
(
おと
)
せば、ハラハラと
膝
(
ひざ
)
に
散
(
ち
)
る。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
助
(
たす
)
け
度
(
たき
)
一心に理も非もなく只々一生懸命に申立けるにぞ
越州殿
(
ゑつしうどの
)
には
何樣
(
なにさま
)
愍然
(
びんぜん
)
とは思はるれども
故意
(
わざ
)
と聲を
勵
(
はげ
)
まされて成程親の爲に一命を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私は心を
勵
(
はげ
)
まして、彼が私の傍へ來たとき、無愛想に
訊
(
たづ
)
ねた。「一體あなたは、誰と結婚しようと思つていらしたのです?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そんなイヤなものでないことは、
此家
(
こゝ
)
に三日も泊つてゐればわかることだ。
朝
(
あした
)
に武藝を
勵
(
はげ
)
み、
夕
(
ゆふべ
)
に
孔孟
(
こうまう
)
の教へを聽く、修業の嚴しさも一と通り見て貰ひたい。
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
し
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
其
(
そ
)
の
新
(
あたら
)
しい
俵
(
たはら
)
の一つは
輪
(
わ
)
に
成
(
な
)
つた
繩
(
なは
)
から
拔
(
ぬ
)
けて、
米
(
こめ
)
は
叩
(
たゝ
)
いても
幾
(
いく
)
らも
出
(
で
)
なかつた。
勘次
(
かんじ
)
は
次
(
つぎ
)
の
年
(
とし
)
には
殆
(
ほとん
)
ど
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
の
手
(
て
)
で
農事
(
のうじ
)
を
勵
(
はげ
)
まなくてはならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
覺悟
(
かくご
)
の
身
(
み
)
に
今更
(
いまさら
)
の
涙
(
なみだ
)
見苦
(
みぐる
)
しゝと
勵
(
はげ
)
ますは
詞
(
ことば
)
ばかり
我
(
わ
)
れまづ
拂
(
はら
)
ふ
瞼
(
まぶた
)
の
露
(
つゆ
)
の
消
(
き
)
えんとする
命
(
いのち
)
か
扨
(
さて
)
もはかなし
此處
(
こゝ
)
松澤
(
まつざは
)
新田
(
につた
)
が
先祖累代
(
せんぞるゐだい
)
の
墓所
(
ぼしよ
)
晝
(
ひる
)
猶
(
なほ
)
暗
(
くら
)
き
樹木
(
じゆもく
)
の
茂
(
しげ
)
みを
吹拂
(
ふきはら
)
ふ
夜風
(
よかぜ
)
いとゞ
悲慘
(
ひさん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何事
(
なにごと
)
に
因
(
よ
)
らず
改革奉行
(
かいかくぶぎやう
)
の
命令
(
めいれい
)
に
背
(
そむ
)
き
候
(
さふらふ
)
まじく、いづれも
杢殿
(
もくどの
)
手足
(
てあし
)
となりて、
相働
(
あひはたら
)
き、
忠勤
(
ちうきん
)
を
勵
(
はげ
)
み
可申候
(
まをすべくさふらふ
)
と、
澁々
(
しぶ/\
)
血判
(
けつぱん
)
して
差上
(
さしあ
)
ぐれば、
御年役
(
おんとしやく
)
一應
(
いちおう
)
御覽
(
ごらん
)
の
上
(
うへ
)
、
幸豐公
(
ゆきとよぎみ
)
に
參
(
まゐ
)
らせ
給
(
たま
)
へば、
讀過
(
どくくわ
)
一番
(
いちばん
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
波ものかはと
勵
(
はげ
)
みたち
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
見て赤川大膳は心中に驚き
見透
(
みすか
)
されては一大事と氣を
勵
(
はげ
)
まし
何
(
いか
)
に
山内
(
やまのうち
)
狂氣
(
きやうき
)
せしか上に
對
(
たい
)
し奉つり無禮の
過言
(
くわごん
)
いで
切捨
(
きりすて
)
んと立よりて刀の
柄
(
つか
)
に
手
(
て
)
を掛るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
これは一と
癖
(
くせ
)
も二た癖もある人間、若い時は隨分
放埒
(
はうらつ
)
な暮しもしたやうですが、今ではすつかり堅くなつて、兄の佐兵衞を助けて、家業大事に
勵
(
はげ
)
んで居ります。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
同情のあらはし方が
目立
(
めだ
)
たないからと言つて、慰めや
勵
(
はげ
)
ましにならぬといふことはないのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
おつぎはもう
幾年
(
いくねん
)
といふ
永
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
のことではあるが、それでも
極
(
きま
)
つた
月日
(
つきひ
)
を
繼續
(
けいぞく
)
して
針仕事
(
はりしごと
)
を
勵
(
はげ
)
む
餘裕
(
よゆう
)
がなく
漸
(
やうや
)
く
手
(
て
)
についたかと
思
(
おも
)
ふと
途中
(
とちう
)
を
切
(
き
)
つたり
止
(
や
)
めたりするので
思
(
おも
)
ふ
樣
(
やう
)
な
上達
(
じやうたつ
)
はなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私
(
わたし
)
が
少
(
すこ
)
しもお
前
(
まへ
)
の
身
(
み
)
なら
非人
(
ひにん
)
でも
乞食
(
こじき
)
でも
構
(
かま
)
ひはない、
親
(
おや
)
が
無
(
な
)
からうが
兄弟
(
きやうだい
)
が
何
(
ど
)
うだらうが
身
(
み
)
一
(
ひと
)
つ
出世
(
しゆつせ
)
をしたらば
宜
(
よ
)
からう、
何故
(
なぜ
)
其樣
(
そん
)
な
意氣地
(
いくぢ
)
なしをお
言
(
い
)
ひだと
勵
(
はげ
)
ませば、
己
(
お
)
れは
何
(
ど
)
うしても
駄目
(
だめ
)
だよ
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
女は自分を
勵
(
はげ
)
ますやうにさう言ひ
乍
(
なが
)
ら、それでも少し
含羞
(
はにか
)
む風情で、肌を押し脱がうとしました。
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
よし/\、それ以上負けさしちや、多賀屋も
冥利
(
みやうり
)
が惡からう。お前は思つたより良い男だ、手の
混
(
こ
)
んだ人殺しなんかするより、心を入れ替へて商賣でも
勵
(
はげ
)
むがよからう。
銭形平次捕物控:100 ガラツ八祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次の氣組に
勵
(
はげ
)
まされて、八五郎はでつかい身體をドシンと雨戸に叩き付けました。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
恐らく、忠實で利巧なお夏が、陰に陽に
勵
(
はげ
)
ましてくれたのでせう。
銭形平次捕物控:247 女御用聞き
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いえ、生れ付き御病身で、武藝のお
勵
(
はげ
)
みはなさいません」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勵
部首:⼒
16画
“勵”を含む語句
奬勵
督勵
勵行
激勵
時間勵行
相勵