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金魚
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きんぎょ
ふりがな文庫
“
金魚
(
きんぎょ
)” の例文
その
金魚
(
きんぎょ
)
は
友
(
とも
)
だちもなく、
親
(
おや
)
や、
兄弟
(
きょうだい
)
というものもなく、まったくの
独
(
ひと
)
りぼっちで、さびしそうに
水盤
(
すいばん
)
の
中
(
なか
)
を
泳
(
およ
)
ぎまわっていました。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
果
(
はた
)
して
島本
(
しまもと
)
は、とくに
注意
(
ちゅうい
)
はしなかつたけれど、
金魚
(
きんぎょ
)
を
見
(
み
)
たつていいました。そして、ひらひらしていて
美
(
うつく
)
しかつた、といつたんです
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
「さァ、
何
(
な
)
んでござんしょう。おおかた
金魚
(
きんぎょ
)
を
狙
(
ねら
)
う、
泥棒猫
(
どろぼうねこ
)
かも
知
(
し
)
れませんよ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
その
揚句
(
あげく
)
、乱暴にも僕を溺死させたが、まだそれにあきたらないで僕を実験動物と呼び、そしてその僕をもっと
金魚
(
きんぎょ
)
や
鮭
(
さけ
)
のまねをさせようといっているのである。溺死はもうたくさんだ。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
兄
(
にい
)
さん、この
金魚
(
きんぎょ
)
は、ほんとうに
強
(
つよ
)
い
金魚
(
きんぎょ
)
ですこと。たった一つになっても、
元気
(
げんき
)
よく
遊
(
あそ
)
んでいますのね。」と、
妹
(
いもうと
)
がいいました。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
小鳥
(
ことり
)
一
羽
(
わ
)
飼
(
か
)
つたこともないという、ごうつくばりの
因業
(
いんごう
)
おやじが、なぜ
金魚
(
きんぎょ
)
を
飼
(
か
)
う
気
(
き
)
になつたか、その
点
(
てん
)
にも
問題
(
もんだい
)
がないことはない。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
こうなると、鉢の中に入れられた
金魚
(
きんぎょ
)
か
亀
(
かめ
)
の子同然だ。金魚や亀の子なら、水中ですまして生きていられる。しかし僕は人間だ。空気を吸わねば生きていられない。これはいよいよ
溺死
(
できし
)
の
巻
(
まき
)
か。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、おじいさんは、
金魚
(
きんぎょ
)
のおけをかついで、「
金魚
(
きんぎょ
)
やい、
金魚
(
きんぎょ
)
やい——。」と
呼
(
よ
)
びながら、
小
(
ちい
)
さな
町
(
まち
)
へはいってきました。
金魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
時
(
とき
)
、またおかしかつたのは
例
(
れい
)
の
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
が、
相変
(
あいかわ
)
らず
金魚
(
きんぎょ
)
のことを
気
(
き
)
にしていたことである。よほどの
金魚好
(
きんぎょず
)
きにちがいない。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
正雄
(
まさお
)
は
考
(
かんが
)
えましたが、なるほど、この
金魚
(
きんぎょ
)
売
(
う
)
りのいうことは、ありそうなことでした。そこで、
青
(
あお
)
いボタンを一つ
分
(
わ
)
けてやりました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
じめじめした、いやな
天気
(
てんき
)
がつづきました。
生活力
(
せいかつりょく
)
の
乏
(
とぼ
)
しい
金魚
(
きんぎょ
)
は、みんな
弱
(
よわ
)
って
死
(
し
)
んでしまったけれど、どじょうは
元気
(
げんき
)
でした。
どじょうと金魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
湯
(
ゆ
)
なんかやれば
死
(
し
)
んでしまう。
君
(
きみ
)
、
金魚
(
きんぎょ
)
だって、お
湯
(
ゆ
)
の
中
(
なか
)
へいれれば
死
(
し
)
んでしまうだろう?」と、
相手
(
あいて
)
の
少年
(
しょうねん
)
は、いいました。
ある日の先生と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
泉水
(
せんすい
)
の
中
(
なか
)
に、こいと
金魚
(
きんぎょ
)
が、たのしそうに
泳
(
およ
)
いでいました。しかし、
黒
(
くろ
)
いねこが、よくねらっていますので、ゆだんができませんでした。
こいのぼりと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、
黒
(
くろ
)
いねこが
泉水
(
せんすい
)
の
近
(
ちか
)
くを
歩
(
ある
)
いていると、コケッコ、コケッコといって、
泉水
(
せんすい
)
の
中
(
なか
)
の
金魚
(
きんぎょ
)
や、こいにも、
注意
(
ちゅうい
)
をしたのであります。
こいのぼりと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
金魚
(
きんぎょ
)
よりか、あいきょうがあるし、
踊
(
おど
)
りもするし、ずっとおもしろいや。」と、
子供
(
こども
)
は、びんを
持
(
も
)
ち
歩
(
ある
)
いて、
友
(
とも
)
だちに
吹聴
(
ふいちょう
)
したのです。
どじょうと金魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
前
(
まえ
)
からいた
金魚
(
きんぎょ
)
は、
相手
(
あいて
)
にならないで、やはりすましたふうで
泳
(
およ
)
いでいますと、
乱暴者
(
らんぼうもの
)
は、ますます
意地悪
(
いじわる
)
くその
後
(
あと
)
を
追
(
お
)
いかけたのです。
水盤の王さま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金魚
(
きんぎょ
)
は、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
から、
庭
(
にわ
)
さきに、いろいろの
咲
(
さ
)
いた
花
(
はな
)
をながめました。また、ある
夜
(
よ
)
はやわらかに
照
(
て
)
らす
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
をながめました。
金魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正雄
(
まさお
)
は、
家
(
うち
)
の
前
(
まえ
)
で
遊
(
あそ
)
んでいますと、
金魚
(
きんぎょ
)
売
(
う
)
りが
通
(
とお
)
りました。
金魚
(
きんぎょ
)
売
(
う
)
りは、みんなを
見
(
み
)
ると、
金魚
(
きんぎょ
)
のはいっているおけを
地
(
ち
)
に
下
(
お
)
ろしました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それは、
僕
(
ぼく
)
にもわかるよ。なぜって、
小
(
ちい
)
さな
入
(
い
)
れ
物
(
もの
)
の
中
(
なか
)
へ、
金魚
(
きんぎょ
)
をたくさん
入
(
い
)
れておくと、だんだん
死
(
し
)
んでしまうものね。」
太陽と星の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
池
(
いけ
)
の
中
(
なか
)
には、
黄色
(
きいろ
)
なすいれんが
咲
(
さ
)
いていました。
金魚
(
きんぎょ
)
の
赤
(
あか
)
い
姿
(
すがた
)
が、
水
(
みず
)
の
上
(
うえ
)
に
浮
(
う
)
いたりまるい
葉蔭
(
はかげ
)
に
隠
(
かく
)
れたりしていました。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「いけないわ。ちょうせんぶななんか
入
(
い
)
れては
金魚
(
きんぎょ
)
をみんな
食
(
く
)
ってしまうじゃないの。」と、とき
子
(
こ
)
さんは
反対
(
はんたい
)
しました。
ちょうせんぶなと美しい小箱
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
坊
(
ぼっ
)
ちゃん、この
金魚
(
きんぎょ
)
は、いい
金魚
(
きんぎょ
)
ですけれど、すこし
弱
(
よわ
)
っていますよ。」と、おじいさんは、
目
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
くして
答
(
こた
)
えました。
金魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
辰夫
(
たつお
)
くんとお
姉
(
ねえ
)
さんは、
明
(
あか
)
るい
金魚屋
(
きんぎょや
)
の
前
(
まえ
)
へ
立
(
た
)
ちました。たくさんの
色
(
いろ
)
とりどりの
金魚
(
きんぎょ
)
が
浅
(
あさ
)
いおけの
中
(
なか
)
で
泳
(
およ
)
いでいました。
草を分けて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、そのまわりに
集
(
あつ
)
まって、
金魚
(
きんぎょ
)
をのぞいて
見
(
み
)
たのです。
尾
(
お
)
の
長
(
なが
)
いのや、
円
(
まる
)
いのや、また
黒
(
くろ
)
と
金色
(
きんいろ
)
のまだらなどの
金魚
(
きんぎょ
)
が
泳
(
およ
)
いでいました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少年
(
しょうねん
)
は
金魚
(
きんぎょ
)
をちょっと
見
(
み
)
ただけで、やはり、
熱心
(
ねっしん
)
に
熱帯魚
(
ねったいぎょ
)
をながめていました。そして、
心
(
こころ
)
からそう
思
(
おも
)
うもののごとく
つばめと魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
は
死
(
し
)
んだ
金魚
(
きんぎょ
)
をどぶの
中
(
なか
)
へ
捨
(
す
)
てる
気
(
き
)
にはなれませんでした。
穴
(
あな
)
を
掘
(
ほ
)
って
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
をしき、その
上
(
うえ
)
へのせて、また
葉
(
は
)
をかけて
土
(
つち
)
にうめてやりました。
兄と魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まあちゃんは、ひとり
幼稚園
(
ようちえん
)
からの
帰
(
かえ
)
りに、じっと
立
(
た
)
ちどまって、
金魚
(
きんぎょ
)
があさい
水
(
みず
)
に
泳
(
およ
)
いでいるのをながめたのです。
秋のお約束
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けてから、
金魚
(
きんぎょ
)
や、こいが
上
(
うえ
)
を
見
(
み
)
ますと、
大
(
おお
)
きなこいのぼりは、
雨
(
あめ
)
にぬれて
破
(
やぶ
)
れて
見
(
み
)
る
影
(
かげ
)
もありませんでした。
こいのぼりと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なんとなく、
金魚
(
きんぎょ
)
の
場合
(
ばあい
)
とは、
異
(
ちが
)
ったような
気
(
き
)
もして、
疑
(
うたが
)
われましたので、
先生
(
せんせい
)
に
聞
(
き
)
いてみることにいたしました。
ある日の先生と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんで、この
川
(
かわ
)
の
中
(
なか
)
に
金魚
(
きんぎょ
)
なんかがいるもんか、きっとひごいだろう。」と、ほかの
子供
(
こども
)
がいいました。
赤い魚と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「かわいそうだもの、
僕
(
ぼく
)
、
金魚
(
きんぎょ
)
をほしくないよ。」といって、
辰夫
(
たつお
)
くんは、その
前
(
まえ
)
からはなれたのでした。
草を分けて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
金魚
(
きんぎょ
)
を
買
(
か
)
わずに、
海
(
うみ
)
ほおずきを
買
(
か
)
って
帰
(
かえ
)
ったら、きっとお
兄
(
にい
)
さんが
笑
(
わら
)
うとは
思
(
おも
)
ったけれど、
辰夫
(
たつお
)
くんは、やはり、
金魚
(
きんぎょ
)
をいじめたくなかったのでした。
草を分けて
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三郎
(
さぶろう
)
は、
独
(
ひと
)
り
犬
(
いぬ
)
ばかりでない
猫
(
ねこ
)
もかわいがりました。また、
小鳥
(
ことり
)
や、
金魚
(
きんぎょ
)
などをもかわいがりました。なんでも
小
(
ちい
)
さな、
自分
(
じぶん
)
より
弱
(
よわ
)
い
動物
(
どうぶつ
)
を
愛
(
あい
)
したのであります。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どうしたの、
武
(
たけ
)
ちゃん?」と、こんどは、そのそばへと
走
(
はし
)
りました。ブリキかんの
中
(
なか
)
には、一
匹
(
ぴき
)
の
金魚
(
きんぎょ
)
が、あおむけになって、ぱくぱく、
口
(
くち
)
をやっていました。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
ののぞく
頭
(
あたま
)
のあいだから、
太陽
(
たいよう
)
ものぞくように、
光
(
ひかり
)
はかんの
中
(
なか
)
へ
射
(
い
)
こんで、
金魚
(
きんぎょ
)
のからだが、さんらんとして、
真紅
(
しんく
)
に
金粉
(
きんぷん
)
をちらすがごとくもえるのでした。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうしたらあれを
採
(
と
)
ることができるかな。うまく
根
(
ね
)
といっしょに
引
(
ひ
)
き
抜
(
ぬ
)
かれたなら、
家
(
うち
)
に
持
(
も
)
って
帰
(
かえ
)
って、
金魚
(
きんぎょ
)
の
入
(
はい
)
っている
水盤
(
すいばん
)
に
植
(
う
)
えようと
空想
(
くうそう
)
していたのでした。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんな、どじょうなんかなんだい、この
金魚
(
きんぎょ
)
は
高
(
たか
)
いのだぜ。」といって、
相手
(
あいて
)
にしませんでした。
どじょうと金魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤
(
あか
)
い
金魚
(
きんぎょ
)
、
黄色
(
きいろ
)
なめだか、うすずみ
色
(
いろ
)
をした、ふなの
子
(
こ
)
は、
思
(
おも
)
い
思
(
おも
)
いに
泳
(
およ
)
ぎまわっていました。
川へふなをにがす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇
(
ゆう
)
ちゃんは、いかにも
金魚
(
きんぎょ
)
たちが
楽
(
たの
)
しそうに
遊
(
あそ
)
んでいるのをぼんやりながめていました。
少年の日二景
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
武
(
たけ
)
ちゃん!
金魚
(
きんぎょ
)
を
買
(
か
)
ったの。」と、
少年
(
しょうねん
)
はそっちを
向
(
む
)
いて、
大
(
おお
)
きな
声
(
こえ
)
でいいました。
夢のような昼と晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤
(
あか
)
トラは
人
(
ひと
)
の
家
(
うち
)
へ
入
(
はい
)
り
込
(
こ
)
んで、はじめのうちは、
金魚
(
きんぎょ
)
をとったり、カナリヤを
食
(
た
)
べたり、お
膳
(
ぜん
)
についているお
魚
(
さかな
)
をさらったりしたくらいのものですが、だんだんいたずらが
募
(
つの
)
って
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
ると、
道順
(
みちじゅん
)
から、
青木
(
あおき
)
と
小田
(
おだ
)
の
誘
(
さそ
)
いにくるのを
待
(
ま
)
つ
間
(
あいだ
)
、
金魚
(
きんぎょ
)
の
水
(
みず
)
を
換
(
か
)
えたりしていました。やがて、
外
(
そと
)
で
二人
(
ふたり
)
の
声
(
こえ
)
がしたので、
正吉
(
しょうきち
)
は、
家
(
いえ
)
を
出
(
で
)
たのであります。
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今年
(
ことし
)
も、
金魚
(
きんぎょ
)
を
買
(
か
)
って
水盤
(
すいばん
)
へ
入
(
い
)
れると、
新
(
あたら
)
しく
仲間入
(
なかまい
)
りをした
金魚
(
きんぎょ
)
は、さすがに
飼
(
か
)
い
魚
(
ざかな
)
だけあって、あわてずゆうゆうと、
長
(
なが
)
い
尾
(
お
)
をふりながら、
花
(
はな
)
の
咲
(
さ
)
くすいれんのかげを、いったり
川へふなをにがす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤
(
あか
)
い
金魚
(
きんぎょ
)
か
赤
(
あか
)
い
着物
(
きもの
)
をきたさるのように、それが
見
(
み
)
えたのも
不思議
(
ふしぎ
)
がありません。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
吉雄
(
よしお
)
は、なるほどと
思
(
おも
)
いました。いくら
寒
(
さむ
)
くたって、
金魚
(
きんぎょ
)
をお
湯
(
ゆ
)
の
中
(
なか
)
にいれることはできない。そのかわり、たとえ
水
(
みず
)
がこおっても、
金魚
(
きんぎょ
)
は、
生
(
い
)
きていることを、
思
(
おも
)
ったのであります。
ある日の先生と子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
釣
(
つ
)
り
堀
(
ぼり
)
の
金魚
(
きんぎょ
)
やこいが
流
(
なが
)
されたろう。
水
(
みず
)
が
引
(
ひ
)
いたら
田圃
(
たんぼ
)
へいってみようよ。」
台風の子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
店
(
みせ
)
には、
金魚
(
きんぎょ
)
や、めだかなど、いろいろならべてあったが、その
中
(
なか
)
でも、ガラスのいれものにはいった
熱帯魚
(
ねったいぎょ
)
がめずらしいので、みんなは、この
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って、
美
(
うつく
)
しい
姿
(
すがた
)
に
見
(
み
)
とれていました。
つばめと魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
猫
(
ねこ
)
はよくやってきて、
三郎
(
さぶろう
)
が
大事
(
だいじ
)
にしておいた
金魚
(
きんぎょ
)
を
殺
(
ころ
)
したり、またお
勝手
(
かって
)
にあった
魚
(
さかな
)
を
取
(
と
)
ったりしたことが、たびたびありました。けれど、
三郎
(
さぶろう
)
は
猫
(
ねこ
)
をいじめたことがありませんでした。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなが
私
(
わたし
)
たちを、
金魚
(
きんぎょ
)
よりきれいだといって、ほめてくれますし、めずらしいので、
貴重品
(
きちょうひん
)
あつかいにして、
価
(
あたい
)
も
高
(
たか
)
くつけ、
大事
(
だいじ
)
にしてくれますから、くにに、いたときのことを
考
(
かんが
)
えれば
つばめと魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
口
(
くち
)
の
悪
(
わる
)
い、
坊
(
ぼっ
)
ちゃんたちは、お
花
(
はな
)
に、
金魚
(
きんぎょ
)
というあだ
名
(
な
)
をつけました。けれど、お
花
(
はな
)
は、そんなことを
気
(
き
)
にかけるような
性質
(
せいしつ
)
でなく、いつも、
田舎
(
いなか
)
にいた
時分
(
じぶん
)
のように、いきいきしていました。
赤いえり巻き
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“金魚(キンギョ)”の解説
キンギョ(金魚、学名: Carassius auratus)は、フナの突然変異を人為的に選択し、観賞用に交配を重ねた結果生まれた観賞魚。飼育が容易であるため、世界中で親しまれている。
(出典:Wikipedia)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
“金魚”で始まる語句
金魚屋
金魚売
金魚鉢
金魚麩
金魚籤
金魚藻
金魚好
金魚商
金魚賣