“きんぎょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
金魚93.1%
錦魚6.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さァ、んでござんしょう。おおかた金魚きんぎょねらう、泥棒猫どろぼうねこかもれませんよ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
その揚句あげく、乱暴にも僕を溺死させたが、まだそれにあきたらないで僕を実験動物と呼び、そしてその僕をもっと金魚きんぎょさけのまねをさせようといっているのである。溺死はもうたくさんだ。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
西洋のように土地の高い国で平生身体からだの忙しい人たちが家庭に鶏を飼ってその利益を受けていますから我邦のように安い土地で庭や中庭へ鯉と錦魚きんぎょを飼うほどの余裕があるのに実用なる鶏を
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
それに庸三は、最近裏の平屋を取り払って、そのあとへ花畑や野菜畑を作ったり、泉水に水蓮すいれん錦魚きんぎょを入れて、藤棚ふじだなけたりした。碧梧あおぎりの陰に、末の娘のために組み立てのぶらんこをも置いた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)