“犯:おか” の例文
“犯:おか”を含む作品の著者(上位)作品数
中里介山5
夏目漱石4
福沢諭吉3
吉川英治3
宮沢賢治2
“犯:おか”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語(児童)15.4%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 風俗習慣・民俗学・民族学8.7%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語3.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
わたしが仲間なかまの間に規律きりつたもとうとすれば、つみおかしたものはばっせられなければならない。
したがって山水によって画を愛するのへいはあったろうが、名前によって画を論ずるのそしりもおかさずにすんだ。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
帝室にしてくその地位を守り幾艱難いくかんなんのその間にも至尊しそんおかすべからざるの一義をつらぬ
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
わがおかせる罪のため、ついに私の上に天罰てんばつが下った。今や私はこの檻の中で餓死がしするばかりだ。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ところがね、その人のいいところに、何ともいえぬつよみがあるのですよ、いわばおかし難いところがあるんです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ころよりくるしきやまひおかされてつひにカンデイアじまとセリゴじまとのあひだ死亡しぼうしたため
かれは日記に「荻生君はわがじょうの友なり、利害、道義もってこの間をおかし破るべからず」と書いた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
おどけてはいるが、どこかおかがたいところのあるかおかたちは、かたき武家ぶけ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
無知な者は、罪をおかす時まではそんなに大それたことと思わないでいて、犯した時に至って初めて、その罪の大きかったのに仰天ぎょうてんする。
しかしてべつある誤謬ごびゆうそんするあるにもあらずしてこの殺人さつじんつみおかす、世に普通なるにあらずして
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
佛蘭西人フランスじんだアルゼリヤをおかさない數年前すねんぜんに此ブリダアのまちにラクダルといふひとんでたが
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
おかせる罪あって、お仕置に逢って、ねられた首が六尺高いところに上げられている運命。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
だが、その愛には何かおかしがたいものがあって、うっかり飛びついて行けないような気がする。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
言いすてて、ふたりは、不敵にもまだ日が高いというのに危険をおかし乍ら市中へ出ていった。
流行暗殺節 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
「なぜ手を洗ったんだ。一体何をしていたんだ。法医学教室の神聖をおかすと承知しないよ」
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
まして海上の不知不案内をおかして、危険と闘うような必要などは有り得ないはずであった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
子供こどもにはつみがありません。みんな大人おとなおかしたあくむくいです。どうか、世間せけんにそのことがわかってもらいたいのです。
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)
もし此辺このへんにてこの禁をおかせば、必ず波風大きに起りてあやうきことあり。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
(法の尊厳は、寸毫すんごうおかすべからず。法を歪曲わいきょくして、国政なし)
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この解釈を承認する上は、さらにある驚くべき大罪をおかさねばならぬということを。
高氏はそんな彼女を、つい、自分たちの社会へ引き込むとがおかしていた。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしは、おぼえのあろうはずがないけれど、なにかつみおかしたので、それでかみさまは、このへこんなにみにくまれさせられたのです。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゼルビノはつみおかしたが、またかれの過失かしつのためにわたしたちはこんなひどい目に会わされることになったのであるが、かれをふりてることはできなかった。
友人をあざむく……道徳上の大罪を承知でおかすように余儀なくされた。
去年 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
山の通人は、自分の博識の権限をおかされでもしたように、ムッとして、
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たがいに領分をおかさず、また他に犯されずして、よく平均を保つもの
文明教育論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
日がだんだんかたぶいて陰の方は蒼い山の上皮うわかわと、蒼い空の下層したがわとが、双方で本分を忘れて、好い加減にひとの領分をおかし合ってるんで、眺める自分の眼にも
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
血に交わりて赤くならずこの通り幼少の時から酒が数寄すきで酒のめにはらん限りの悪い事をして随分不養生もおかしましたが、又一方から見ると私の性質として品行は正しい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そうでなければ、自分が、それと同じようなおかせる罪あって、人を殺す音と、人をかす音を知り、殺す人、必ずしも活かす人ではないが、活かす人は、殺すことをも知っていなければならない。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
位地の高いものはもっともこの罪をおかしやすい。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「吉宗が、いつ、法をおかしたと申すのじゃ」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それでは、そち達の誠意と、やっていることとが、矛盾しはせぬか。……最前からのはなしを聞いておると、賊の五人組のうち、女ふたりは、越前守様がお若い頃におかした過ちの——悪縁をもつ母子おやこではないか」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おかせる罪はいとも深し
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かくこんな苛責かしゃく光景ありさまるにつけても、自分じぶん現世げんせおかした罪悪つみがだんだんこはくなってどうにも仕方しかたなくなりました。わたくしのような強情かたくななものが
まず博士の神学を挙げて二度これを満場に承認せしめこれを以て大前提とし次にビジテリアンがこれにそむくことを述べて小前提とし最後にビジテリアンが故に神にそむくことを断定し菜食なる小善の故に神に背くの大罪をおかすことを暗示いたされました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
さあ、この席のことはこの席限り、昔おかした罪でも、神妙に懺悔ざんげをすれば仏様が許して下さる。今日はこれおたがいが、後生往生ごしょうおうじょうのためというて集まったこの席で、人の物を盗ろうというものは、よくよくお気の毒なしょうに生れついたものじゃ。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
君らさえもう少し良心的であってくれたら、板木を打った人も、ああしたあやまちをおかさないですんだのだろうと思うと、それが私はくやしくてならない。……だが、それはまあいい、それは百歩をゆずってあきらめるとしても、ここにどうしても私にあきらめのつかないことが一つある。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
だが、考えてみると、なさけないのは決して君らだけではない。こんなことを言っている私自身が、今朝は、君らに対して重大な過失をおかしてしまったようだ。私は、さっき君らを非難して、平気で自分の良心を眠らせている人間だと言った。また、君らの奴隷根性がなさけないとさえ言った。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
絶望その物のような貴女のお顔を見て、妾は、凡てが分ったような気がしたのです。妾は、それまでにもしやと思ったことが、一二度あったのです。そのもしやが、本当だと云うことが分ると、妾は、大変なことが起ったと思ったのです。妾のおかした失策が、取り返しのつかないものだと云うことを知ったのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
の古戦場をよぎつて、矢叫やさけびの音を風に聞き、浅茅あさじはらの月影に、いにしえの都を忍ぶたぐひの、心ある人は、此のおうなが六十年の昔をすいして、世にもまれなる、容色みめよき上﨟じょうろうとしても差支さしつかえはないと思ふ、何となくおかがたき品位があつた。
二世の契 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その上、この信條で、私は、それははつきりと罪人と、そのおかした罪とを區別することが出來るの。だから私は罪を憎んでゐても、罪を犯した人は眞心からゆるせるのよ。この信條を持つてゐれば、私の心はどんな場合でも復讐ふくしうに惱まされたり、墮落にひどきずつけられたり、不義の爲めにぺしやんこにくじかれたりしないで濟むの。
余が前號ぜんごう批評ひゝようにもひしごとく罪と罰とは最暗黒さいあんこく露國ロコクうつしたるものにてあるからに馬琴バキン想像的侠勇談そうぞうてきけふゆうだんにあるごとある復讎ふくしゆうあるは忠孝等ちゆうこうとうゆえ殺人罪さつじんざいおかさしめたるものにあらざること分明ぶんめいなり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
強くなるのは嬉しいが、弱くなるのは誰もありがたくないから、人から一毫いちごうおかされまいと、強い点をあくまで固守すると同時に、せめて半毛はんもうでも人をおかしてやろうと、弱いところは無理にもひろげたくなる。こうなると人と人の間に空間がなくなって、生きてるのが窮屈になる。出来るだけ自分を張りつめて、はち切れるばかりにふくれ返って苦しがって生存している。苦しいから色々の方法で個人と個人との間に余裕を求める。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)