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適當
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てきたう
ふりがな文庫
“
適當
(
てきたう
)” の例文
新字:
適当
然
(
しか
)
らば
如何
(
いか
)
なる
種類
(
しゆるゐ
)
の
食物
(
しよくもつ
)
が
適當
(
てきたう
)
であるかと
云
(
い
)
ふ
具體的
(
ぐたいてき
)
の
實際問題
(
じつさいもんだい
)
になると、その
解決
(
かいけつ
)
は
甚
(
はなは
)
だ
面倒
(
めんだう
)
になる。
熱國
(
ねつこく
)
と
寒國
(
かんこく
)
では
食
(
しよく
)
の
適否
(
てきひ
)
が
違
(
ちが
)
ふ。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それ
以外
(
いぐわい
)
の
品物
(
しなもの
)
は
爲替回復
(
かはせくわいふく
)
の
影響
(
えいきやう
)
を
直接
(
ちよくせつ
)
には
受
(
う
)
けないのであるから、
此程度
(
このていど
)
の
物價
(
ぶつか
)
の
低落
(
ていらく
)
が
最
(
もつと
)
も
適當
(
てきたう
)
の
處
(
ところ
)
であらうと
思
(
おも
)
はれる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
他人
(
たにん
)
が
聞
(
き
)
けば
適當
(
てきたう
)
の
評
(
ひやう
)
といはれやせん
別家
(
べつけ
)
も
同
(
おな
)
じき
新田
(
につた
)
にまで
計
(
はか
)
らるゝ
程
(
ほど
)
の
油斷
(
ゆだん
)
のありしは
家
(
いへ
)
の
運
(
うん
)
の
傾
(
かたぶ
)
く
時
(
とき
)
かさるにても
憎
(
にく
)
きは
新田
(
につた
)
の
娘
(
むすめ
)
なり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
歳
(
とし
)
の
首
(
はじめ
)
といふので
有繋
(
さすが
)
に
彼
(
かれ
)
の
家
(
いへ
)
でも
相當
(
さうたう
)
に
餅
(
もち
)
や
饂飩
(
うどん
)
や
蕎麥
(
そば
)
が
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
/\の
例
(
れい
)
に
依
(
よつ
)
て
供
(
そな
)
へられた。
軟
(
やはら
)
かな
餅
(
もち
)
が
卯平
(
うへい
)
の
齒齦
(
はぐき
)
には一
番
(
ばん
)
適當
(
てきたう
)
して
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
水
(
みづ
)
を
彈
(
はじ
)
いて
二
(
ふた
)
つが
一所
(
いつしよ
)
に
集
(
あつ
)
まつたと
云
(
い
)
ふよりも、
水
(
みづ
)
に
彈
(
はじ
)
かれた
勢
(
いきほひ
)
で、
丸
(
まる
)
く
寄
(
よ
)
り
添
(
そ
)
つた
結果
(
けつくわ
)
、
離
(
はな
)
れる
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なくなつたと
評
(
ひやう
)
する
方
(
はう
)
が
適當
(
てきたう
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
だから「下人が
雨
(
あめ
)
やみを待つてゐた」と
云
(
い
)
ふよりも、「雨にふりこめられた下人が、
行
(
ゆ
)
き
所
(
どころ
)
がなくて、途方にくれてゐた」と云ふ方が、
適當
(
てきたう
)
である。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
空
(
くう
)
の
空
(
くう
)
」だとか、
内部
(
ないぶ
)
だとか、
外部
(
ぐわいぶ
)
だとか、
苦痛
(
くつう
)
や、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
する
輕蔑
(
けいべつ
)
だとか、
眞正
(
しんせい
)
なる
幸福
(
かうふく
)
だとか、と
那麼言草
(
こんないひぐさ
)
は、
皆
(
みな
)
ロシヤの
怠惰者
(
なまけもの
)
に
適當
(
てきたう
)
してゐる
哲學
(
てつがく
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
今
(
いま
)
はそれ/″\
適當
(
てきたう
)
の
位置
(
いち
)
に
配置
(
はいち
)
されて、すでに
幾度
(
いくたび
)
の
作用
(
さよう
)
をなした
形跡
(
けいせき
)
は
歴然
(
れきぜん
)
と
見
(
み
)
える。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何方かと謂へば、父子の反目に就いて些とも
頓着
(
とんちやく
)
しなかツたといふ方が
適當
(
てきたう
)
だ。好く謂ツたら
嚴正
(
げんせい
)
な
中立態度
(
ちうりつないど
)
で、
敢
(
あへ
)
て子爵の味方をするのでも無ければ、また周三に同情を寄せるでも無かツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
股引 土偶に據りてコロボツクルの
服裝
(
ふくそう
)
を考ふるに、身体の上半は
筒袖
(
つつそで
)
の上着を以て覆ひ、下半は股引を以て
覆
(
お
)
ふ。着服の順序より云へば先づ股引に付いて
述
(
の
)
ぶるを
適當
(
てきたう
)
とす。此物に二種の別有り。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
大問題
(
だいもんだい
)
と
云
(
い
)
ふのは
確
(
たし
)
かに『
何
(
なに
)
?』と
云
(
い
)
ふことでした。
愛
(
あい
)
ちやんは
自分
(
じぶん
)
の
周圍
(
しうゐ
)
にある
草
(
くさ
)
の
花
(
はな
)
や
葉
(
は
)
を
殘
(
のこ
)
らず
見
(
み
)
ましたが、
此
(
この
)
場合
(
ばあひ
)
食
(
た
)
べたり
飮
(
の
)
んだりして
可
(
い
)
いやうな
適當
(
てきたう
)
の
物
(
もの
)
を
見出
(
みいだ
)
すことが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其
(
その
)
季節
(
きせつ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
最後
(
さいご
)
の
運命
(
うんめい
)
である
薪
(
まき
)
や
炭
(
すみ
)
に
伐
(
き
)
られるやうに一
番
(
ばん
)
適當
(
てきたう
)
した
組織
(
そしき
)
に
變化
(
へんくわ
)
することを
餘儀
(
よぎ
)
なくされるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて
茶碗
(
ちやわん
)
に
注
(
つ
)
いだ
茶
(
ちや
)
を
呑
(
の
)
んだ
丈
(
だけ
)
であつた。
何
(
なん
)
と
答
(
こた
)
へていゝか、
適當
(
てきたう
)
な
言葉
(
ことば
)
を
見出
(
みいだ
)
さなかつたからである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
これは
勿論
(
もちろん
)
大正
(
たいしやう
)
六
年
(
ねん
)
九
月
(
ぐわつ
)
十二
日
(
にち
)
以來
(
いらい
)
實行
(
じつかう
)
せられたる
金
(
きん
)
の
輸出禁止
(
ゆしゆつきんし
)
が
解除
(
かいぢよ
)
せられず
從
(
したがつ
)
て
通貨
(
つうくわ
)
の
適當
(
てきたう
)
なる
調節
(
てうせつ
)
も
物價調節
(
ぶつかてうせつ
)
も
行
(
おこな
)
はれざるに
原因
(
げんいん
)
する
譯
(
わけ
)
ではあるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
外國語
(
ぐわいこくご
)
を
譯
(
やく
)
して
日本語
(
にほんご
)
とするのは
勿論
(
もちろん
)
結構
(
けつこう
)
であるが、その
譯
(
やく
)
が
適當
(
てきたう
)
でなかつたり、
拙劣
(
せつれつ
)
であつたり
不都合
(
ふつがふ
)
なものが
隨分
(
ずゐぶん
)
多
(
おほ
)
い、
新
(
あら
)
たに
日本語
(
にほんご
)
を
作
(
つく
)
るのであるから
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
廿歳
(
はたち
)
といふも
今
(
いま
)
の
間
(
ま
)
なるを、
盛
(
さか
)
りすぎては
花
(
はな
)
も
甲斐
(
かひ
)
なし、
適當
(
てきたう
)
の
聟君
(
むこぎみ
)
おむかへ申し
度
(
たき
)
ものと、一
意
(
い
)
專心
(
せんしん
)
主
(
しう
)
おもふ
外
(
ほか
)
なにも
無
(
な
)
し、
主人
(
しゆじん
)
大事
(
だいじ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
比
(
く
)
らべて
世上
(
せじやう
)
の
人
(
ひと
)
の
浮薄
(
ふはく
)
浮佻
(
ふてう
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
不足
(
ふそく
)
な
點
(
てん
)
は
適當
(
てきたう
)
に
外語
(
ぐわいご
)
を
以
(
もつ
)
て
補充
(
ほじう
)
するのは
差
(
さ
)
し
支
(
つか
)
へないが、ゆゑなく
舊來
(
きうらい
)
の
成語
(
せいご
)
を
捨
(
す
)
てゝ
外國語
(
ぐわいこくご
)
を
濫用
(
らんよう
)
するのは、
即
(
すなは
)
ち
自
(
みづか
)
らおのれを
侮辱
(
ぶじよく
)
するもので、
以
(
もつ
)
ての
外
(
ほか
)
の
妄擧
(
まうきよ
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其
(
そ
)
の
資金
(
しきん
)
が
相當
(
さうたう
)
の
高
(
たか
)
に
上
(
のぼ
)
るときには、
適當
(
てきたう
)
の
方法
(
ほうはふ
)
を
講
(
かう
)
じて
其資金
(
そのしきん
)
を
手許
(
てもと
)
に
握
(
にぎ
)
るより
外
(
ほか
)
ない。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
豆腐
(
とうふ
)
は
彼
(
かれ
)
の
齒齦
(
はぐき
)
に
最
(
もつと
)
も
適當
(
てきたう
)
した
食料
(
しよくれう
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
以上
(
いじやう
)
日本
(
にほん
)
の
固有名
(
こいうめい
)
、
殊
(
こと
)
に
地名
(
ちめい
)
について、その
理由
(
りいう
)
なく
改惡
(
かいあく
)
されることの
非
(
ひ
)
なるを
述
(
の
)
べたが、ここに
更
(
さら
)
に
寒心
(
かんしん
)
すべきは、
吾人
(
ごじん
)
の
日用語
(
にちようご
)
が、
適當
(
てきたう
)
の
理由
(
りいう
)
なくして
漫然
(
まんぜん
)
歐米化
(
おうべいくわ
)
されつゝあるの
事實
(
じじつ
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
適
常用漢字
小5
部首:⾡
14画
當
部首:⽥
13画
“適”で始まる語句
適
適宜
適当
適々
適切
適合
適例
適確
適中
適否