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笹
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さゝ
ふりがな文庫
“
笹
(
さゝ
)” の例文
いや、
何
(
なに
)
か
申
(
まを
)
す
内
(
うち
)
に、ハヤこれは
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
に
着
(
つ
)
いて
候
(
さふらふ
)
が、
三時
(
さんじ
)
すぎにて
店
(
みせ
)
はしまひ、
交番
(
かうばん
)
の
角
(
かど
)
について
曲
(
まが
)
る。この
流
(
ながれ
)
に
人
(
ひと
)
集
(
つど
)
ひ
葱
(
ねぎ
)
を
洗
(
あら
)
へり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでもお
前
(
まへ
)
笹
(
さゝ
)
づる
錦
(
にしき
)
の
守
(
まも
)
り
袋
(
ぶくろ
)
といふやうな
證據
(
しようこ
)
は
無
(
な
)
いのかえ、
何
(
なに
)
か
手懸
(
てがゝ
)
りは
有
(
あ
)
りさうなものだねとお
京
(
きやう
)
の
言
(
い
)
ふを
消
(
け
)
して
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
哥
(
うた
)
の一ツにハア〽うさぎ/\
児兎
(
こうさぎ
)
ハアヽ〽わが耳はなぜながいハアヽ〽母の
胎内
(
たいない
)
にいた時に
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
を
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「そんだつて
俺
(
お
)
ら
見
(
み
)
た、
笹
(
さゝ
)
つ
葉
(
ぱ
)
の
枝
(
えだ
)
にくつゝいてた
處
(
ところ
)
から
出
(
で
)
たんだ」
與吉
(
よきち
)
は
蟷螂
(
かまきり
)
を
弄
(
いぢ
)
りながらいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
三
月
(
ぐわつ
)
、五
月
(
ぐわつ
)
のお
節句
(
せつく
)
は、
樂
(
たの
)
しい
子供
(
こども
)
のお
祭
(
まつり
)
です。五
月
(
ぐわつ
)
のお
節句
(
せつく
)
には、
父
(
とう
)
さんのお
家
(
うち
)
でも
石
(
いし
)
を
載
(
の
)
せた
板屋根
(
いたやね
)
へ
菖蒲
(
しやうぶ
)
をかけ、
爺
(
ぢい
)
やが
松林
(
まつばやし
)
の
方
(
はう
)
から
採
(
と
)
つて
來
(
く
)
る
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
で
粽
(
ちまき
)
をつくりました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
通町
(
とほりちやう
)
では
暮
(
くれ
)
の
内
(
うち
)
から
門並揃
(
かどなみそろひ
)
の
注連飾
(
しめかざり
)
をした。
徃來
(
わうらい
)
の
左右
(
さいう
)
に
何
(
なん
)
十
本
(
ぽん
)
となく
並
(
なら
)
んだ、
軒
(
のき
)
より
高
(
たか
)
い
笹
(
さゝ
)
が、
悉
(
こと/″\
)
く
寒
(
さむ
)
い
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて、さら/\と
鳴
(
な
)
つた。
宗助
(
そうすけ
)
も二
尺
(
しやく
)
餘
(
あま
)
りの
細
(
ほそ
)
い
松
(
まつ
)
を
買
(
か
)
つて、
門
(
もん
)
の
柱
(
はしら
)
に
釘付
(
くぎづけ
)
にした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
祈
(
いの
)
らん者と一
※
(
づ
)
に思ひ
込
(
こみ
)
しかば夫よりして秋葉山へ
遙々
(
はる/″\
)
と登しが本社は
女人禁制
(
によにんきんせい
)
なるゆゑ上る事ならず因て
玉垣
(
たまがき
)
の外にて
祈
(
いの
)
り居しに
早晩
(
いつしか
)
夜に入ければいざや私が家へ戻らんと
崖
(
がけ
)
の道へ來
掛
(
かゝ
)
るに
茶店
(
ちやみせ
)
の
仕舞
(
しまひ
)
たるが在しにぞ是れ
屈竟
(
くつきやう
)
なりと
笹
(
さゝ
)
の葉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
笹
(
さゝ
)
しげり
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
笹
(
さゝ
)
を
摘
(
つ
)
みて
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
の
前
(
まへ
)
を
通返
(
とほりかへ
)
して、
此
(
こ
)
の
微醉
(
ほろゑひ
)
の
心持
(
こゝろもち
)
。
八杯
(
はちはい
)
と
腹
(
はら
)
に
積
(
つも
)
つた
其
(
そ
)
の
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
も、
颯
(
さつ
)
と
溶
(
と
)
けて、
胸
(
むね
)
に
聊
(
いさゝ
)
かの
滯
(
とゞこほり
)
もない。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
哥
(
うた
)
の一ツにハア〽うさぎ/\
児兎
(
こうさぎ
)
ハアヽ〽わが耳はなぜながいハアヽ〽母の
胎内
(
たいない
)
にいた時に
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
を
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「へえわしもおつうに
聞
(
き
)
きあんした、
鎌
(
かま
)
一
挺
(
ちやう
)
見
(
め
)
えねえもんだからどうしたつちつたら、お
内儀
(
かみ
)
さんいふから
伐
(
き
)
つたんだなんて、そんでも
鎌
(
かま
)
は
笹
(
さゝ
)
ん
中
(
なか
)
に
有
(
あ
)
りあんしたつけや」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
此邸
(
こゝ
)
にては
煤取
(
すゝとり
)
の
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
座敷
(
ざしき
)
にこぼれて、
冷
(
ひや
)
めし
草履
(
ぞうり
)
こゝかしこの
廊下
(
らうか
)
に
散
(
ちり
)
みだれ、お
雜巾
(
ぞうきん
)
かけまする
物
(
もの
)
、お
疊
(
たゝみ
)
たゝく
物
(
もの
)
、
家内
(
かない
)
の
調度
(
てうど
)
になひ
廻
(
まは
)
るも
有
(
あ
)
れば、お
振舞
(
ふるまひ
)
の
酒
(
さゝ
)
に
醉
(
ゑ
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
笹屋
(
さゝや
)
とは
笹
(
さゝ
)
のやうに
繁
(
しげ
)
る
家
(
いへ
)
、
扇屋
(
あふぎや
)
とは
扇
(
あふぎ
)
のやうに
末
(
すゑ
)
の
廣
(
ひろ
)
がる
家
(
いへ
)
といふ
意味
(
いみ
)
からでせう。でも
笹屋
(
さゝや
)
と
言
(
い
)
つてもそれを『
笹
(
さゝ
)
の
家
(
や
)
』と
思
(
おも
)
ふものもなく、
扇屋
(
あふぎや
)
と
言
(
い
)
つても『
扇
(
あふぎ
)
の
家
(
や
)
』と
思
(
おも
)
ふものはありません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
に、
大判
(
おほばん
)
、
小判
(
こばん
)
、
打出
(
うちで
)
の
小槌
(
こづち
)
、
寶珠
(
はうしゆ
)
など、
就中
(
なかんづく
)
、
緋
(
ひ
)
に
染色
(
そめいろ
)
の
大鯛
(
おほだひ
)
小鯛
(
こだひ
)
を
結
(
ゆひ
)
付
(
つ
)
くるによつて
名
(
な
)
あり。お
酉樣
(
とりさま
)
の
熊手
(
くまで
)
、
初卯
(
はつう
)
の
繭玉
(
まゆだま
)
の
意氣
(
いき
)
なり。
北國
(
ほくこく
)
ゆゑ
正月
(
しやうぐわつ
)
はいつも
雪
(
ゆき
)
なり。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そんぢや
笹
(
さゝ
)
つ
葉
(
ぱ
)
折
(
を
)
つちよつて
來
(
き
)
ておくんなせえ」
巫女
(
くちよせ
)
の
婆
(
ばあ
)
さんはいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
泥
(
どろ
)
だらけな
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
がぴた/\と
洗
(
あら
)
はれて、
底
(
そこ
)
が
見
(
み
)
えなくなり、
水草
(
みづくさ
)
の
隱
(
かく
)
れるに
從
(
したが
)
うて、
船
(
ふね
)
が
浮上
(
うきあが
)
ると、
堤防
(
ていばう
)
の
遠方
(
をちかた
)
にすく/\
立
(
た
)
つて
白
(
しろ
)
い
煙
(
けむり
)
を
吐
(
は
)
く
此處彼處
(
こゝかしこ
)
の
富家
(
ふか
)
の
煙突
(
えんとつ
)
が
低
(
ひく
)
くなつて
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
葱
(
ねぎ
)
の
香
(
か
)
の
小川
(
をがは
)
に
流
(
なが
)
れ、とばかりにて
句
(
く
)
にはならざりしが、あゝ、もうちつとで
思
(
おも
)
ふこといはぬは
腹
(
はら
)
ふくるゝ
業
(
わざ
)
よといへば、いま
一足
(
ひとあし
)
早
(
はや
)
かりせば、
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
が
賣切
(
うりきれ
)
にて
腹
(
はら
)
ふくれぬ
事
(
こと
)
よといふ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
根岸
(
ねぎし
)
の
相坂
(
あひざか
)
の
團子屋
(
だんごや
)
の
屋臺
(
やたい
)
へ
立
(
た
)
つた。……
其
(
そ
)
の
近所
(
きんじよ
)
に
用達
(
ようたし
)
があつた
歸
(
かへ
)
りがけ、
時分時
(
じぶんどき
)
だつたから、
笹
(
さゝ
)
の
雪
(
ゆき
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
午飯
(
ひる
)
を
濟
(
す
)
ますと、
腹
(
はら
)
は
出來
(
でき
)
たし、
一合
(
いちがふ
)
の
酒
(
さけ
)
が
好
(
よ
)
く
利
(
き
)
いて、ふら/\する。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“笹(ササ)”の解説
ササ(笹、篠、筱、筿、小竹)は、イネ科タケ亜科に属する植物のうち、その茎にあたる稈(かん)を包んでいる葉鞘が枯れる時まで残るものの総称。
(出典:Wikipedia)
笹
漢検準1級
部首:⽵
11画
“笹”を含む語句
小笹
笹葉
熊笹
笹縁
笹子
根笹
笹原
笹野
笹紅
笹屋
笹色
笹鳴
笹竜胆
笹山
笹啼
笹竹
笹舟
小笹原
笹折
笹絹
...