“烟草:たばこ” の例文
“烟草:たばこ”を含む作品の著者(上位)作品数
樋口一葉8
森鴎外6
夏目漱石3
岡本綺堂2
三遊亭円朝2
“烟草:たばこ”を含む作品のジャンル比率
自然科学 > 植物学 > 植物学4.8%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸3.2%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション1.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
赤シャツに逢って用事を聞いてみると、大将例の琥珀のパイプで、きなくさ烟草たばこをふかしながら、こんな事を云った。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
或る日九郎右衛門は烟草たばこを飲みながら、りよの裁縫するのを見ていたが、不審らしい顔をして、烟管きせるを下に置いた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
自分はそのまま帯を風呂敷に包んで元の所に置き、寝間にかえって長火鉢の前に坐わり烟草たばこを吹かしながら物思に沈んだ。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これは例の短刀を持たなくても好くなった頃、丁度烟草たばこを呑み始めたので、護身用だと云って、拵えさせたのである。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
烟草たばこすぱ/\長烟管ながぎせる立膝たてひざ無作法ぶさはうさもとがめるひいのなきこそよけれ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それから烟草たばこを一本吹かしながら、五寸ばかり布団をり出して、畳の上の椿を取って、引っ繰り返して、鼻の先へ持って来た。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ロダンは久保田の前に烟草たばこの箱を開けて出しながら、花子に、「マドモアセユの故郷には山がありますか、海がありますか」と云った。
花子 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
 (おつやは笑いながら鮓を一つつまんで食う。重兵衛もまた食う。旅人は烟草たばこを吸いながら眺めている。)
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
自分は一度殊更ことさらに火鉢の傍に行って烟草たばこを吸って、あいふすまめきって、ようやく秘密の左右を得た。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
代助は烟草たばこけて、吸口すひくちくわへた儘、椅子のあたまたせて、くつろいだ様に、
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
代助は今茫然として、烟草たばこくゆらしながら、み掛けたページを二三枚あとへつて見た。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ゆったりとすわって烟草たばこを二三服ふかしているうちに、黒塗くろぬりの膳は主人の前にえられた。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
代助は烟草たばこへ火をけて、吸口をくわえたまま、椅子のに頭を持たせて、くつろいだ様に、
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
旅人 いえ、わたしは烟草たばこの方がい。あなたもどうです、烟草は……。(巻烟草を出す。)
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
烟草たばこの包紙やキャラメルの箱などそこらに落ち散っているのは、湯治客の捨てたものであろう。
秋の鬼怒沼 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
さしも両親ふたおやの機嫌よげなるに言ひいでかねて、けむりにまぎらす烟草たばこ二三服
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お父様が、烟草たばこを呑んでいた烟管きせるで、常よりひどく灰吹をはたいて、口を切られた。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「お烟草たばこを上がりませんの」だの、「この頃あなた何をしていらっしって」だのというような
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
末造は連れが来てからにしようと云って、女中を立たせて、ひとり烟草たばこんでいた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
一寸法師の生意気とつまはぢきして好いなぶりものに烟草たばこ休みの話しの種成き。
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
烟草たばこも封印なしの一銭五厘二銭玉、ぱいれっと、ひーろーぐらいな処を商う店がある
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
烟草たばこゆらし居たる週報主筆行徳秋香かうとくあきか「渡部さん、恐れ入りますが、おついでにおみ下ださいませんか」「其れがい」「どうぞ」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ト、ツンと済まして空嘯そらうそぶき、烟草たばこふいている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
末造はその上に胡坐あぐらを掻いて、烟草たばこを飲みながら世間話をする。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
おれだって大将にでもなれば、烟草たばこも毎日新しい箱を開けるのだ。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
また子供が烟草たばこの真似をして遊ぶのでトノサマタバコの名が呼ばれる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
それに烟草たばこの吸殻のようなものが一つ置き忘られてあるのに気がつく
鳥料理 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
烟草たばこの煙の間より、浜子の姿をチラリ/\と、横目ににら
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
あゝ可愛かあひさうなことをとこゑたてゝもきたきを、さしも兩親ふたおや機嫌きげんよげなるにいでかねて、けむりにまぎらす烟草たばこ二三ぷく
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれらは人を見ると非常に喜んで、烟草たばこをくれという。
さうかと思ふと、さも/\腹がいて仕方が無いと言はぬばかりに一生懸命に飯を茶漬にして掻込んで居るもの、胡坐あぐらを掻いて烟草たばこをすぱり/\遣つて御座るもの、自分は今少し前
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
多「なんてえ事なしにすたりになるものは、烟草たばこでも草履草鞋のらなくってみんなが棄てるのは、縄切なわッきれでも紙屑でも、何でもハア貯めて置いて売りやんす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
烟草たばこ輪にふき私は知らぬと濟しけり。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
烟草たばこ輪にふき私は知らぬと済しけり。
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
何か和尚と囁きながら烟草たばこを出してぱくり/\と呑んでいますのを、山三郎が片蔭に隠れていて目を付けると、何所でか見た様な武士さむらいだと思い出すと、三年あとの十月十二日の夜川崎の本藤の二階で
ちょこなんと独り待つ間も、胸さわぎするほかは烟草たばこばかりがいつくしまれ、二十分ほど経った所で、椀の物を載せた膳と杯洗とを婢が持来り、酒盃を受けて下に置く時皿の物が来て、膳の体裁はやゝ整ったが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
一軒ごとの格子に烟草たばこの無理どり鼻紙の無心、打ちつ打たれつこれを一ほまれと心得れば、堅気の家の相続息子地廻じまわりと改名して、大門際おほもんぎわ喧嘩けんくわかひと出るもありけり
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ゑりもとばかりの白粉もえなく見ゆる天然の色白をこれみよがしにのあたりまで胸くつろげて、烟草たばこすぱすぱ長烟管ながぎせる立膝たてひざ無沙法ぶさはうさもとがめる人のなきこそよけれ
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
、東海道藤沢の松並木の間から、菜の花の上にうかぶ富士山を、おもしろい模様画に見立てて、富士山と菜の花の配合などを考えたことがある、中にも私の好む菜の花の場所は、相模大山の麓、今は烟草たばこの産地として名高い秦野付近で
菜の花 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「御座らつしやる」と言つて吸ひ懸けた烟草たばこけむりを不細工な獅子鼻からすうと出し、「大尽どこの子息に似合ねえ堅い子息でごわすア、何でも東京へ行かしつた時にア、それでも四五百も遣つたといふ噂だが、それから堅くなつて、今ぢや村でも評判ものでごわす」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
後向うしろむきだったから、顔は分らなかったが、根下ねさがりの銀杏返いちょうがえしで、黒縮緬くろちりめんだか何だかの小さな紋の附いた羽織を着て、ベタリと坐ってる後姿が何となく好かったが、私がお神さんと物を言ってる間、其女は振向いても見ないで、黙って彼方あちら向いて烟草たばこっていた。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)