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位置
>
いち
ふりがな文庫
“
位置
(
いち
)” の例文
わたしが半分目が
覚
(
さ
)
めて身動きすると、かれはただきつくなった自分のうでの
位置
(
いち
)
を変えた。そして自分は動かずにすわっていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
さうして
學者
(
がくしや
)
も
文學者
(
ぶんがくしや
)
も、かならずしも
上流社會
(
じようりうしやかい
)
の
人々
(
ひと/″\
)
ばかりでなく、かへって
低
(
ひく
)
い
位置
(
いち
)
の
人
(
ひと
)
の
方
(
ほう
)
に
中心
(
ちゆうしん
)
が
移
(
うつ
)
つて
來
(
く
)
るようになりました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
灯
(
あかり
)
も
明
(
あか
)
るき
無料
(
むりょう
)
の
官宅
(
かんたく
)
に、
奴婢
(
ぬひ
)
をさえ
使
(
つか
)
って
住
(
す
)
んで、その
上
(
うえ
)
、
仕事
(
しごと
)
は
自分
(
じぶん
)
の
思
(
おも
)
うまま、してもしないでも
済
(
す
)
んでいると
云
(
い
)
う
位置
(
いち
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
この
群島
(
ぐんとう
)
は、
南緯
(
なんい
)
三十四度から、四十五度のあいだにあるもので、北半球でいえば、ちょうど、日本やフランスと同じていどの
位置
(
いち
)
である。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
かような
場合
(
ばあひ
)
を
省
(
かへり
)
みると、
屋外
(
おくがい
)
へ
避難
(
ひなん
)
して
可
(
か
)
なる
場合
(
ばあひ
)
は、
僅
(
わづか
)
に
二三秒
(
にさんびよう
)
で
軒下
(
のきした
)
を
離
(
はな
)
れることが
出來
(
でき
)
るような
位置
(
いち
)
にあるときに
限
(
かぎ
)
るようである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
陣
(
じん
)
をくずした
小姓組
(
こしょうぐみ
)
の者をいつのまにかとびこえたのであろう、
木隠
(
こがくれ
)
は
白球
(
はっきゅう
)
を手に、
菊池半助
(
きくちはんすけ
)
は
紅球
(
こうきゅう
)
を手にして、
最初
(
さいしょ
)
の
位置
(
いち
)
に立っている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この、おの/\の
位置
(
いち
)
によつて
生
(
は
)
える
樹木
(
じゆもく
)
の
種類
(
しゆるい
)
と
森林
(
しんりん
)
の
形
(
かたち
)
とが
異
(
ことな
)
つてゐるあり
樣
(
さま
)
を
名
(
な
)
づけて、『
森林帶
(
しんりんたい
)
』または『
森林植物帶
(
しんりんしよくぶつたい
)
』と
言
(
い
)
ひます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
友
達
(
たち
)
なんかと
話
(
はな
)
してゐると三人の
位置
(
いち
)
が
引
(
ひき
)
玉に
考
(
かんが
)
へられたり、三つ
並
(
なら
)
んだ
茶
(
ちや
)
碗の
姿
(
すがた
)
が
面
(
おも
)
白い
押
(
おし
)
玉の
恰好
(
かつこう
)
に見※たりする。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
東京にいることになれば
位置
(
いち
)
が低くても勉強ができる、なるべく
非職
(
ひしょく
)
などいう
辞令
(
じれい
)
を受け取らずに、
転任
(
てんにん
)
したいものだ、
飯
(
めし
)
くってすぐとでかけよう。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
くまと自分ははじめと同じ
位置
(
いち
)
にもどったわけだ。すみのかべ
板
(
いた
)
に
背中
(
せなか
)
をこすりつけて、立ったくまは、まるでまねきねこみたいなかっこうだった。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
一
年級
(
ねんきゅう
)
の
生徒
(
せいと
)
でいるのはいい
気持
(
きもち
)
だ——それはこの世できまった
位置
(
いち
)
を作ってくれるからだ。しかし、一年生の生活にだって、時々いやなことがある。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
金魚鉢
(
きんぎょばち
)
の
位置
(
いち
)
から、
庭
(
にわ
)
の
楓
(
かえで
)
の
葉
(
は
)
がくれではあるが、
島本医院
(
しまもといいん
)
の
白壁
(
しらかべ
)
が
見
(
み
)
えていて、もしその
壁
(
かべ
)
に
穴
(
あな
)
があると、こつちを
見
(
み
)
おろすこともできるはずである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
じぶんたちの
位置
(
いち
)
を見て、三人はびっくりしました。いまちょうど、池のまん中にいるではありませんか。
いぼ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
今
(
いま
)
はそれ/″\
適當
(
てきたう
)
の
位置
(
いち
)
に
配置
(
はいち
)
されて、すでに
幾度
(
いくたび
)
の
作用
(
さよう
)
をなした
形跡
(
けいせき
)
は
歴然
(
れきぜん
)
と
見
(
み
)
える。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
しかし、
仲間
(
なかま
)
はそれと
悟
(
さと
)
ると、すぐに
車
(
くるま
)
から
飛
(
と
)
び
降
(
お
)
りて、トロッコの
脱線
(
だっせん
)
した
場所
(
ばしょ
)
へ
集
(
あつ
)
まってきました。そして、
力
(
ちから
)
を
協
(
あわ
)
せて、やっと
重
(
おも
)
い
車
(
くるま
)
をもとの
位置
(
いち
)
にもどすことができたのです。
白い雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
住居
(
ぢうきよ
)
の
位置
(
いち
)
は、第一に
飮用水
(
いんようすい
)
を
汲
(
く
)
むべき泉、川、或は湖より
程遠
(
ほどとほ
)
からぬ所にして、次に
食物
(
しよくもつ
)
の
獲易
(
えやす
)
き塲所、次に日當り
好
(
よ
)
き地を
撰
(
ゑら
)
びしなるべし。三つの
條件
(
じやうけん
)
を充たす地には
大部落
(
だいぶらく
)
存
(
そん
)
せしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
もちろん定座には必ず同季の句が別に二句以上結合して三協和音のごとき一群をなすのであって、結局は春秋季題の
插入
(
そうにゅう
)
位置
(
いち
)
を規定する、その代表者として花と月とが選ばれているとも言われる。
連句雑俎
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そらぜんたいの
位置
(
いち
)
はそんなに
変
(
か
)
わってもいないようでした。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
わたしたちはほんとうにエジプトのある
位置
(
いち
)
をよくは知らなかったが、それはぼんやりごくごく遠い海をこえて向こうのほうだと思っていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
に、
土地
(
とち
)
の
高低
(
こうてい
)
や
位置
(
いち
)
の
相違
(
そうい
)
によつて、
寒
(
さむ
)
さ
暖
(
あたゝ
)
かさがちがふにつれて、
生
(
は
)
える
樹木
(
じゆもく
)
もそれ/″\ちがふのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
が、それもこれも
直
(
じき
)
に
彼
(
かれ
)
を
疲労
(
つか
)
らしてしまう。
彼
(
かれ
)
はそこでふと
思
(
おも
)
い
着
(
つ
)
いた、
自分
(
じぶん
)
の
位置
(
いち
)
の
安全
(
あんぜん
)
を
計
(
はか
)
るには、
女主人
(
おんなあるじ
)
の
穴蔵
(
あなぐら
)
に
隠
(
かく
)
れているのが
上策
(
じょうさく
)
と。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
單
(
たん
)
に
一箇所
(
いつかしよ
)
の
觀測
(
かんそく
)
のみによつて
震原
(
しんげん
)
の
位置
(
いち
)
が
推定
(
すいてい
)
せられるのであるが、しかしながら
身體
(
しんたい
)
の
感覺
(
かんかく
)
のみにてはかような
結果
(
けつか
)
を
得
(
う
)
ることは
困難
(
こんなん
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
見物
(
けんぶつ
)
はそういう
内情
(
ないじょう
)
は知らない。ただ、
床几席
(
しょうぎせき
)
に奉行のすがたが見えたし、
検証
(
けんしょう
)
の
位置
(
いち
)
に
鐘巻一火
(
かねまきいっか
)
がひかえたので
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、
低
(
ひく
)
い
神樣
(
かみさま
)
、
或
(
あるひ
)
は
位置
(
いち
)
の
高
(
たか
)
い
人間
(
にんげん
)
から、
神樣
(
かみさま
)
に
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げる
言葉
(
ことば
)
が、
次第
(
しだい
)
に、
人間
(
にんげん
)
どうしのいひかけいひあはせる、かけあひの
言葉
(
ことば
)
に、
利用
(
りよう
)
せられて
來
(
き
)
ました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
糟谷
(
かすや
)
が自分の
周囲
(
しゅうい
)
の
寂寥
(
せきりょう
)
に心づいたときはもはやおそかった。糟谷ははるかに時代の
推移
(
すいい
)
から
取
(
と
)
り
残
(
のこ
)
されておった。
場長
(
じょうちょう
)
の
位置
(
いち
)
を
望
(
のぞ
)
むなどじつに思いもよらぬことと思われてきた。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「みな、まえのように受け持ちの
位置
(
いち
)
についてくれたまえ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「やっとのことで」とかの女は言った。「あなたのものであるはずの
位置
(
いち
)
に、あなたを
置
(
お
)
くことができるようになりました」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
イワン、デミトリチは
昨日
(
きのう
)
と
同
(
おな
)
じ
位置
(
いち
)
に、
両手
(
りょうて
)
で
頭
(
かしら
)
を
抱
(
かか
)
えて、
両足
(
りょうあし
)
を
縮
(
ちぢ
)
めたまま、
横
(
よこ
)
に
為
(
な
)
っていて、
顔
(
かお
)
は
見
(
み
)
えぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
著者
(
ちよしや
)
は
更
(
さら
)
に
進
(
すゝ
)
んで
地震動
(
ぢしんどう
)
の
性質
(
せいしつ
)
を
味
(
あぢ
)
はひ、それによつて
震原
(
しんげん
)
の
位置
(
いち
)
をも
判斷
(
はんだん
)
することに
利用
(
りよう
)
してゐるけれども、これは
一般
(
いつぱん
)
の
讀者
(
どくしや
)
に
望
(
のぞ
)
み
得
(
う
)
べきことでない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その
間髪
(
かんはつ
)
には、ふたりの
頭脳
(
あたま
)
に、助かッたぞッ——という
歓呼
(
かんこ
)
があがったであろうが、結果は同じことだった。ただ
業火
(
ごうか
)
の
地獄
(
じごく
)
から八
寒
(
かん
)
地獄
(
じごく
)
へ
位置
(
いち
)
を
代
(
か
)
えたにすぎなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
糟谷
(
かすや
)
はついに東京に
位置
(
いち
)
を
得
(
え
)
られないうちに、四月
上旬
(
じょうじゅん
)
非職
(
ひしょく
)
の
辞令
(
じれい
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
った。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
この
地衣
(
こけ
)
のために、
岩
(
いは
)
はいろ/\
美
(
うつく
)
しい
模樣
(
もよう
)
や
紋
(
もん
)
を
現
(
あらは
)
してゐます。
日本
(
につぽん
)
では
木曾
(
きそ
)
の
御嶽
(
おんたけ
)
や
駒
(
こま
)
が
嶽
(
たけ
)
はこの
帶
(
たい
)
の
位置
(
いち
)
がよくわかります。この
帶
(
たい
)
の
上部
(
じようぶ
)
はそれこそ
地衣
(
こけ
)
もない
裸
(
はだか
)
のまゝの
岩石
(
がんせき
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
たいこを打ちやめることなしに、
広告屋
(
こうこくや
)
は
芝居小屋
(
しばいごや
)
の入口にともっている二つの大きなかがり火のまん中に
位置
(
いち
)
をしめた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
以上
(
いじよう
)
の
通
(
とほ
)
り、われ/\は
内外
(
ないがい
)
の
活火山
(
かつかざん
)
をざつと
巡見
(
じゆんけん
)
した。その
互
(
たがひ
)
の
位置
(
いち
)
を
辿
(
たど
)
つてみると
一
(
ひと
)
つの
線上
(
せんじよう
)
に
竝
(
なら
)
んでゐるようにも
見
(
み
)
え、
或
(
あるひ
)
は
雁
(
がん
)
の
行列
(
ぎようれつ
)
を
見
(
み
)
るようなふうに
竝
(
なら
)
んでゐる
場合
(
ばあひ
)
も
見受
(
みう
)
けられる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
親方もわたしも二人とも
刑務所
(
けいむしょ
)
に入れられたら、犬やさるはどうなるだろう。わたしは自分の
位置
(
いち
)
に
責任
(
せきにん
)
を感じていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ほかのものがかれの
位置
(
いち
)
に
置
(
お
)
かれたのだったら、きっとわたしにそれをたずねたであろうけれども、カピはそんな
無作法
(
ぶさほう
)
をするには、あんまりよくしつけられていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
置
常用漢字
小4
部首:⽹
13画
“位置”で始まる語句
位置共
位置環境