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甲
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かふ
ふりがな文庫
“
甲
(
かふ
)” の例文
足袋
(
たび
)
も
穿
(
は
)
かぬ
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
が
鮫
(
さめ
)
の
皮
(
かは
)
のやうにばり/\と
皹
(
ひゞ
)
だらけに
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
彼
(
かれ
)
はまだ
冷
(
さ
)
め
切
(
き
)
らぬ
茶釜
(
ちやがま
)
の
湯
(
ゆ
)
を
汲
(
く
)
んで
頻
(
しき
)
りに
飯
(
めし
)
を
掻込
(
かつこ
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
眞白
(
まつしろ
)
なのは、
掌
(
てのひら
)
へ、
紫
(
むらさき
)
なるは、かへして、
指環
(
ゆびわ
)
の
紅玉
(
ルビイ
)
の
輝
(
かゞや
)
く
甲
(
かふ
)
へ、
朱鷺色
(
ときいろ
)
と
黄
(
き
)
の
脚
(
あし
)
して、
輕
(
かる
)
く
來
(
き
)
て
留
(
とま
)
るまでに
馴
(
な
)
れたのであつた。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
上
(
うへ
)
個人
(
こじん
)
には
特殊
(
とくしゆ
)
の
性癖
(
せいへき
)
があつて、
所謂
(
いはゆる
)
好
(
す
)
き
嫌
(
きら
)
ひがあり、
甲
(
かふ
)
の
好
(
この
)
む
處
(
ところ
)
は
乙
(
おつ
)
が
嫌
(
きら
)
ふ
處
(
ところ
)
であり、
所謂
(
いはゆる
)
蓼
(
たで
)
喰
(
く
)
ふ
蟲
(
むし
)
も
好
(
す
)
き
好
(
ず
)
きである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
貧
(
まづ
)
しい
店前
(
みせさき
)
には
※
(
おほがめ
)
の
甲
(
かふ
)
、
鰐
(
わに
)
の
剥製
(
はくせい
)
、
不恰好
(
ぶかっかう
)
な
魚
(
うを
)
の
皮
(
かは
)
を
吊
(
つる
)
して、
周圍
(
まはり
)
の
棚
(
たな
)
には
空箱
(
からばこ
)
、
緑色
(
りょくしょく
)
の
土
(
つち
)
の
壺
(
つぼ
)
、
及
(
およ
)
び
膀胱
(
ばうくわう
)
、
黴
(
か
)
びた
種子
(
たね
)
、
使
(
つか
)
ひ
殘
(
のこ
)
りの
結繩
(
ゆはへなは
)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其内
(
そのうち
)
凝
(
じつ
)
としてゐる
身體
(
からだ
)
も、
膝頭
(
ひざがしら
)
から
痛
(
いた
)
み
始
(
はじ
)
めた。
眞直
(
まつすぐ
)
に
延
(
の
)
ばしてゐた
脊髓
(
せきずゐ
)
が
次第々々
(
しだい/\
)
に
前
(
まへ
)
の
方
(
はう
)
に
曲
(
まが
)
つて
來
(
き
)
た。
宗助
(
そうすけ
)
は
兩手
(
りやうて
)
で
左
(
ひだり
)
の
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
を
抱
(
かゝ
)
える
樣
(
やう
)
にして
下
(
した
)
へ
卸
(
おろ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
田の境の
溝
(
どぶ
)
には
藺
(
ゐ
)
がツンツン出て、雑草が網のやうに茂つてゐた。見て
居
(
ゐ
)
ると街道には車が通る、馬が通る、
児
(
こ
)
をたゞ
負
(
おん
)
ぶした田舎の
上
(
かみ
)
さんが通る、
脚絆
(
きやはん
)
甲
(
かふ
)
かけの旅人が通る。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
八五郎は、手の
甲
(
かふ
)
でおでこを拭いて、舌なめ
摺
(
ず
)
りをするのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
或樹
(
あるき
)
は細長い
胴
(
どう
)
に真赤な
海老
(
えび
)
の
甲
(
かふ
)
を着けて居る。
南洋館
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
直
(
すぐ
)
に英武のヘクトール
頭
(
とう
)
より
甲
(
かふ
)
を取りはづし
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
刺罌粟
(
とげけし
)
、すきな手の
甲
(
かふ
)
の
靨
(
ゑくぼ
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
與吉
(
よきち
)
は
卯平
(
うへい
)
の
側
(
そば
)
から
斜
(
なゝめ
)
に
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
して
居
(
ゐ
)
た。
卯平
(
うへい
)
は
與吉
(
よきち
)
の
小
(
ちひ
)
さな
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
へそつと
手
(
て
)
を
觸
(
ふ
)
れて
見
(
み
)
た。
手
(
て
)
も
足
(
あし
)
も
孰
(
どつち
)
もざら/\とこそつぱかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
膝
(
ひざ
)
の
前
(
まへ
)
に
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
た、
一
(
ひと
)
ツの
方
(
はう
)
の
手袋
(
てぶくろ
)
の
格恰
(
かくかう
)
が
出来
(
でき
)
たのを、
私
(
わたし
)
は
手
(
て
)
に
取
(
と
)
つて、
掌
(
てのひら
)
にあてゝ
見
(
み
)
たり、
甲
(
かふ
)
の
上
(
うへ
)
へ
乗
(
の
)
ツけて
見
(
み
)
たり
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
然
(
しか
)
し
骨董
(
こつとう
)
と
名
(
な
)
のつく
程
(
ほど
)
のものは、
一
(
ひと
)
つもない
樣
(
やう
)
であつた。ひとり
何
(
なん
)
とも
知
(
し
)
れぬ
大
(
おほ
)
きな
龜
(
かめ
)
の
甲
(
かふ
)
が、
眞向
(
まむかふ
)
に
釣
(
つ
)
るしてあつて、
其下
(
そのした
)
から
長
(
なが
)
い
黄
(
き
)
ばんだ
拂子
(
ほつす
)
が
尻尾
(
しつぽ
)
の
樣
(
やう
)
に
出
(
で
)
てゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
カピューレット
長者
(
ちゃうじゃ
)
を
先
(
さき
)
に、
同
(
おな
)
じく
夫人
(
ふじん
)
、
乳母
(
うば
)
、
并
(
なら
)
びに
下人
(
げにん
)
甲
(
かふ
)
、
乙
(
おつ
)
、
從
(
つ
)
いて出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
有史時代
(
いうしじだい
)
に
入
(
い
)
つてはじめて
地震
(
ぢしん
)
の
傳説
(
でんせつ
)
の
見
(
み
)
えるのは、
孝靈天皇
(
かうれいてんのう
)
の五
年
(
ねん
)
に
近江國
(
あふみのくに
)
が
裂
(
さ
)
けて
琵琶湖
(
びはこ
)
が
出來
(
でき
)
、
同時
(
どうじ
)
に
富士山
(
ふじさん
)
が
噴出
(
ふんしゆつ
)
して
駿
(
すん
)
、
甲
(
かふ
)
、
豆
(
づ
)
、
相
(
さう
)
の
地
(
ち
)
がおびたゞしく
震動
(
しんどう
)
したといふのであるが
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
敵の
右足
(
うそく
)
の
甲
(
かふ
)
を射り貫き通し地に立ちぬ。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
草鞋
(
わらじ
)
を
穿
(
は
)
いた
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
へも
落
(
おち
)
た
上
(
うへ
)
へ
又
(
また
)
累
(
かさな
)
り、
並
(
なら
)
んだ
傍
(
わき
)
へ
又
(
また
)
附着
(
くツつ
)
いて
爪先
(
つまさき
)
も
分
(
わか
)
らなくなつた、
然
(
さ
)
うして
活
(
い
)
きてると
思
(
おも
)
ふだけ
脈
(
みやく
)
を
打
(
う
)
つて
血
(
ち
)
を
吸
(
す
)
ふやうな。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜番
(
よばん
)
の
者
(
もの
)
甲
(
かふ
)
、
乙
(
おつ
)
、
丙
(
へい
)
、
其他
(
そのた
)
多勢
(
おほぜい
)
パリスの
侍童
(
こわらは
)
を
案内者
(
あんないじゃ
)
にして出る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
父を眺めつ、燦爛の
甲
(
かふ
)
に恐れつ、甲の上
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
沼
(
ぬま
)
の
縁
(
ふち
)
へ
追迫
(
おひせま
)
られる、と
足
(
あし
)
の
甲
(
かふ
)
へ
這上
(
はひあが
)
る
三俵法師
(
さんだらぼふし
)
に、わな/\
身悶
(
みもだえ
)
する
白
(
しろ
)
い
足
(
あし
)
が、あの、
釣竿
(
つりざを
)
を
持
(
も
)
つた三
人
(
にん
)
の
手
(
て
)
のやうに、ちら/\と
宙
(
ちう
)
に
浮
(
う
)
いたが、するりと
音
(
おと
)
して、
帶
(
おび
)
が
辷
(
すべ
)
ると
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
杖
(
つゑ
)
を
持
(
も
)
つた
手
(
て
)
の
甲
(
かふ
)
を、
丁
(
とん
)
と
敲
(
たゝ
)
き
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“甲”の解説
甲(こう、きのえ)は、十干の1番目である。
陰陽五行説では木性の陽に割り当てられており、ここから日本では「きのえ」(木の兄)ともいう。
(出典:Wikipedia)
甲
常用漢字
中学
部首:⽥
5画
“甲”を含む語句
甲板
甲冑
甲虫
甲子
甲斐
甲斐性
甲斐々々
鼈甲
甲斐絹
甲比丹
甲胄
手甲
甲羅
年甲斐
甲府
甲州
鼈甲縁
鎧甲
甲掛
上甲板
...