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演
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えん
ふりがな文庫
“
演
(
えん
)” の例文
可笑
(
をかし
)
なお話をいたしましたが、
策伝
(
さくでん
)
の話より、一
層
(
そう
)
御意
(
ぎよい
)
に
適
(
かな
)
ひ、
其後
(
そののち
)
数度
(
たび/\
)
御前
(
ごぜん
)
に
召
(
め
)
されて
新左衛門
(
しんざゑもん
)
が、
種々
(
しゆ/″\
)
滑稽雑談
(
こつけいざつだん
)
を
演
(
えん
)
じたといふ。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又
(
また
)
日本
(
にほん
)
の
小説
(
せうせつ
)
によく
現
(
あら
)
はれる
魔法遣
(
まはふづか
)
ひが、
不思議
(
ふしぎ
)
な
藝
(
げい
)
を
演
(
えん
)
ずるのは
多
(
おほ
)
くは、一
半
(
はん
)
は
佛教
(
ぶつけう
)
から一
半
(
はん
)
は
道教
(
だうけう
)
の
仙術
(
せんじゆつ
)
から
出
(
で
)
たものと
思
(
おも
)
はれる。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それから帰り道に金ができるかもしれないから、そのときシャヴァノンへ行って、王子さまの
雌牛
(
めうし
)
のおとぎ
芝居
(
しばい
)
を
演
(
えん
)
じることにしよう。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
午睡
(
ひるね
)
する
人達
(
ひとたち
)
もあわててとび
起
(
お
)
き、
上
(
うえ
)
を
下
(
した
)
への
大騒
(
おおさわ
)
ぎを
演
(
えん
)
じたのも
道理
(
どうり
)
、その
来客
(
らいきゃく
)
と
申
(
もう
)
すのは、
誰
(
だれ
)
あろう、
時
(
とき
)
の
帝
(
みかど
)
の
珍
(
うず
)
の
皇子
(
みこ
)
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
火事
(
くわじ
)
見舞
(
みまひ
)
に
行
(
ゆ
)
く
間際
(
まぎは
)
に、
細
(
こま
)
かい
地圖
(
ちづ
)
を
出
(
だ
)
して、
仔細
(
しさい
)
に
町名
(
ちやうめい
)
や
番地
(
ばんち
)
を
調
(
しら
)
べてゐるよりも、ずつと
飛
(
と
)
び
離
(
はな
)
れた
見當違
(
けんたうちがひ
)
の
所作
(
しよさ
)
を
演
(
えん
)
じてゐる
如
(
ごと
)
く
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
去
(
さ
)
りながら
外面
(
おもて
)
に
窮乏
(
きうばふ
)
を
粧
(
よそほ
)
ひ、
嚢中
(
なうちう
)
却
(
かへつ
)
て
温
(
あたゝか
)
なる
連中
(
れんぢう
)
には、
頭
(
あたま
)
から
此
(
この
)
一藝
(
いちげい
)
を
演
(
えん
)
じて、
其家
(
そこ
)
の
女房
(
にようばう
)
娘等
(
むすめら
)
が
色
(
いろ
)
を
變
(
へん
)
ずるにあらざれば、
決
(
けつ
)
して
止
(
や
)
むることなし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
少
(
すこ
)
し
間
(
ま
)
をおいてから、R
国
(
こく
)
婦人
(
ふじん
)
が一
人
(
り
)
起
(
た
)
つて、やゝ
長
(
なが
)
い
叙事的歌詞
(
じよじてきかし
)
のやうなものを、
多少
(
たせう
)
の
科
(
しぐさ
)
を
交
(
まじ
)
へて
演
(
えん
)
じ
出
(
だ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「於是披哀公之席。持太王之杖。執舜所作之椀。行丐於市曰。那箇衣食父母。有太公九府銭。乞我一文。」これが
謝在杭
(
しやさいかう
)
の
演
(
えん
)
し成した一
話
(
わ
)
であるらしい。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
それから
数日後
(
すうじつご
)
のこと、クリストフは自分のまわりに
椅子
(
いす
)
をまるくならべて
芝居
(
しばい
)
へいった時のきれぎれな
思
(
おも
)
い
出
(
で
)
をつなぎあわせて作った
音楽劇
(
おんがくげき
)
を
演
(
えん
)
じていた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
文字どおり骨肉
相食
(
あいは
)
むの惨を
演
(
えん
)
じた悪夢の一戦も、新院方(崇徳上皇)の敗北に帰して、
内裏方
(
だいりがた
)
(御白河天皇)では乱後、戦犯の元凶を、
追捕
(
ついぶ
)
するのに急でした。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
頃来
(
このごろ
)
書肆駸々堂主人一小冊を携えて来り、居士に一言を
冠
(
かん
)
せん事を望む、受て之を
閲
(
けみ
)
すれば、即ち三遊亭圓朝氏の
演
(
えん
)
ぜし
人情談話
(
にんじょうばなし
)
、
美人
(
びじん
)
の
生埋
(
いきうめ
)
を筆記せるものなり。
松の操美人の生埋:01 序
(新字新仮名)
/
宇田川文海
(著)
サーカスの一
座
(
ざ
)
は、あるときは
西
(
にし
)
に、あるときは
東
(
ひがし
)
に、ところ
定
(
さだ
)
めず、
興行
(
こうぎょう
)
をつづけて
歩
(
ある
)
きました。
真夏
(
まなつ
)
の
空
(
そら
)
に、
高
(
たか
)
いテントを
張
(
は
)
って、あぶない
芸当
(
げいとう
)
を
演
(
えん
)
じたのです。
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「蠅の考えていること、人類にとってはなかなか深刻あります。これから私案内するところは、蠅が作り、そして蠅が
演
(
えん
)
ずるテレビジョン劇であります。それをごらんにいれます」
ふしぎ国探検
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
一番先に
狂態
(
きやうたい
)
を
演
(
えん
)
じたのは、
江崎屋
(
えざきや
)
の清五郎でした。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かぎりもなく
演
(
えん
)
じられました。
曲馬団の「トッテンカン」
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
広場であほうの役を
演
(
えん
)
じて、
笑
(
わら
)
ったり
泣
(
な
)
いたりして見せて、「ご
臨席
(
りんせき
)
の
貴賓諸君
(
きひんしょくん
)
」のごきげんをとり
結
(
むす
)
ばなければならなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「あゝ、
腹
(
はら
)
がへつた!」MM
氏
(
し
)
は
演
(
えん
)
じをはると
傍
(
かた
)
への
卓子
(
たくし
)
の
上
(
うえ
)
から、ビスケツトか
何
(
なに
)
かをつまんで
口
(
くち
)
へ
投
(
ほう
)
りこんだ。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
この
點
(
てん
)
において
支那
(
しな
)
はさすがに
徹底
(
てつてい
)
してゐる。
如何
(
いか
)
なる
場合
(
ばあひ
)
にも
姓名
(
せいめい
)
を
轉倒
(
てんたう
)
するやうな
愚
(
ぐ
)
を
演
(
えん
)
じない。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
渠等
(
かれら
)
の
無頼
(
ぶらい
)
なる
幾度
(
いくたび
)
も
此
(
この
)
擧動
(
きよどう
)
を
繰返
(
くりかへ
)
すに
憚
(
はゞか
)
る
者
(
もの
)
ならねど、
衆
(
ひと
)
は
其
(
その
)
乞
(
こ
)
ふが
隨意
(
まゝ
)
に
若干
(
じやくかん
)
の
物品
(
もの
)
を
投
(
とう
)
じて、
其
(
その
)
惡戲
(
あくぎ
)
を
演
(
えん
)
ぜざらむことを
謝
(
しや
)
するを
以
(
も
)
て、
蛇食
(
へびくひ
)
の
藝
(
げい
)
は
暫時
(
ざんじ
)
休憩
(
きうけい
)
を
呟
(
つぶや
)
きぬ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかも
彼
(
かれ
)
は
根
(
ね
)
の
締
(
しま
)
らない
人間
(
にんげん
)
として、かく
漂浪
(
へうらう
)
の
雛形
(
ひながた
)
を
演
(
えん
)
じつゝある
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
を
省
(
かへり
)
みて、もし
此
(
この
)
状態
(
じやうたい
)
が
長
(
なが
)
く
續
(
つゞ
)
いたら
何
(
ど
)
うしたら
可
(
よ
)
からうと、ひそかに
自分
(
じぶん
)
の
未來
(
みらい
)
を
案
(
あん
)
じ
煩
(
わづら
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
もしどこかで
尻尾
(
しっぽ
)
をおさえられたが最後、えらいさわぎが起るにちがいなかった。ことに隆夫は、むずかしい大芝居を
演
(
えん
)
じおおせなくてはならないのであった。それもやむを得ない。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
笙
(
しょう
)
、ひちりき、
和琴
(
わごん
)
の奏楽などのうちに、さて、いよいよ、
鶏
(
とり
)
と鶏との、飛毛絶叫のたたかいが
演
(
えん
)
じられるや、
念人
(
ねんじん
)
、判者などがあって、余りには、殺気のすさまじくならないうちに
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
巡査
(
じゅんさ
)
が大またに出て行くと、親方はこしをほとんど地べたにつくほどに曲げて、からかい
面
(
づら
)
に
敬礼
(
けいれい
)
していた。そして
芝居
(
しばい
)
は
続
(
つづ
)
けて
演
(
えん
)
ぜられた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
けれど、鳥羽法皇の院政や、後宮美福門院をめぐって、藤原貴族政治の末期にあがいた人々の
演
(
えん
)
じた人間
宿業劇
(
しゅくごうげき
)
は、余りにも、生々しいものでした。
内裏
(
だいり
)
や
仙洞御所
(
せんとうのごしょ
)
は、その活舞台です。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一ツは
好事家
(
かうずか
)
の
随筆
(
ずゐひつ
)
に、
物凄
(
ものすご
)
くも
又
(
また
)
恐
(
おそ
)
ろしく
記
(
しる
)
される。
浅
(
あさ
)
く
案
(
あん
)
ずるに、
此
(
こ
)
の
随筆
(
ずゐひつ
)
から
取
(
と
)
つて
講釈
(
かうしやく
)
に
仕組
(
しく
)
んで
演
(
えん
)
ずるのであらうと
思
(
おも
)
ふが、
書
(
か
)
いた
方
(
はう
)
を
読
(
よ
)
むと、
嘘
(
うそ
)
らしいが
魅
(
み
)
せられて
事実
(
じゞつ
)
に
聞
(
き
)
こえる。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
紳士
(
しんし
)
ならびに
貴女
(
きじょ
)
がた。じまんではございませんが、
本夕
(
ほんせき
)
はおかげさまをもちまして、番組どおりとどこおりなく
演
(
えん
)
じ終わりましたとぞんじます。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
最
(
もつと
)
も
上手
(
じやうず
)
が
演
(
えん
)
ずるのを
聞
(
き
)
いたら、
話
(
はなし
)
の
呼吸
(
こきふ
)
と、
声
(
こゑ
)
の
調子
(
てうし
)
で、
客
(
きやく
)
をうまく
引入
(
ひきい
)
れるかも
知
(
し
)
れぬが、こゝでは
随筆
(
ずゐひつ
)
に
文章
(
ぶんしやう
)
で
書
(
か
)
いたのと、
筆記本
(
ひつきぼん
)
に
言語
(
げんご
)
のまゝ
記
(
しる
)
したものとを
比較
(
ひかく
)
して、おなじ
言葉
(
ことば
)
ながら
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
演
常用漢字
小5
部首:⽔
14画
“演”を含む語句
演劇
演習
演戯
演出
演題
卓上演説
演説
演舌
演技
演奏
演者
演奏会
講演
釈宗演
上演脚本
演繹
演繹的
演芸
出演
口演
...