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源
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みなもと
ふりがな文庫
“
源
(
みなもと
)” の例文
然うだ、其だから僕等の生涯は
永久
(
えいきゆう
)
に暗黒だと云ふのだ!
家庭
(
かてい
)
は
人生
(
じんせい
)
の
活動
(
くわつどう
)
の
源
(
みなもと
)
である、と、人に
依
(
よ
)
ツてはこんなことを云ふ
者
(
もの
)
もある。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
○
雪水
(
せつすゐ
)
江河
(
かうが
)
の
源
(
みなもと
)
を
養
(
やしな
)
ふなど、此外
詳
(
つまびらか
)
にいはゞ
猶
(
なほ
)
あるべし。是をおもへば天地の万物
捨
(
すつ
)
べきものはあるべからず、たゞ
捨
(
すつ
)
べきは
人悪
(
じんあく
)
のみ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
姓
(
せい
)
は
元來
(
ぐわんらい
)
身分
(
みぶん
)
の
分類
(
ぶんるゐ
)
で、
例
(
たと
)
へば
臣
(
おみ
)
、
連
(
むらじ
)
、
宿禰
(
すくね
)
、
朝臣
(
あそん
)
などの
類
(
るゐ
)
であり、
氏
(
うぢ
)
は
家系
(
かけい
)
の
分類
(
ぶんるゐ
)
で、
例
(
たと
)
へば
藤原
(
ふじはら
)
、
源
(
みなもと
)
、
平
(
たひら
)
、
菅原
(
すがはら
)
、
紀
(
き
)
などの
類
(
るゐ
)
である。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
青眼鏡は物を云う時、殆ど唇を動かさぬものだから、声の
源
(
みなもと
)
がハッキリせず、殊に
斯様
(
かよう
)
な薄暗がりでは、ゾッとする程物凄く聞えるのだ。
妖虫
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それらは皆インドのガンジス川の一番
源
(
みなもと
)
の水である。この水は真の霊水であるといってチベット人及びインド人の中にも伝えられて居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
「では、あなた方は、三人とも、私の
從兄姉
(
いとこ
)
でゐらつしやるのですね。私たちお互の血の半分は、一つの
源
(
みなもと
)
から流れて來てるのですね?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
けれども同時にその
源
(
みなもと
)
が神秘なものでも荘厳なものでもなくなって、第一義真理の魅力を失い、崇拝にも憧憬にも当たらなくなってしまう。
序に代えて人生観上の自然主義を論ず
(新字新仮名)
/
島村抱月
(著)
あの
大川
(
おほかは
)
は、いく
野
(
の
)
の
銀山
(
ぎんざん
)
を
源
(
みなもと
)
に、
八千八谷
(
はつせんやたに
)
を
練
(
ね
)
りに
練
(
ね
)
つて
流
(
なが
)
れるので、
水
(
みづ
)
は
類
(
たぐひ
)
なく
柔
(
やはら
)
かに
滑
(
なめらか
)
だ、と
又
(
また
)
按摩
(
あんま
)
どのが
今度
(
こんど
)
は
聲
(
こゑ
)
を
沈
(
しづ
)
めて
話
(
はな
)
した。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
人民の間にも行なわれて、毒を流すこともっともはなはだしきものなれば、政治のみを改革するもその
源
(
みなもと
)
を除くべきにあらず。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これ確かに富の
源
(
みなもと
)
でありますが、しかし経済上収支相償うこと
尠
(
すくな
)
きがゆえに、かつてはこれを米国に売却せんとの計画もあったくらいであります。
デンマルク国の話:信仰と樹木とをもって国を救いし話
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
(大違いだ。——魚は河に
棲
(
す
)
んでいるけれど、河の大きな
相
(
すがた
)
は見えないのだ。悠久な、大河の
源
(
みなもと
)
と、果てとを見極めるには、魚の眼ではいけない)
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
彼の睡眠を悩ました細工の
源
(
みなもと
)
を、苦笑しながら明らさまに見た時、彼の
聯想
(
れんそう
)
はすぐこの水音以上に何倍か彼を苦しめた清子の方へ
推
(
お
)
し移った。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二人が分けても物足りなく感じたのは、浮世に住んで居る人間の一種で、総べての禍の
源
(
みなもと
)
とされている
女人
(
にょにん
)
と云う
生物
(
いきもの
)
を見たことのない事であった。
二人の稚児
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
わが命の
源
(
みなもと
)
は、と、おどろきを新たにいたします、アダムの
肋
(
あばら
)
から生れたなんて、西洋人も想像力が足りないことね。
獄中への手紙:11 一九四四年(昭和十九年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
けれども生命の流れは
曠劫
(
こうごう
)
より
来
(
きた
)
って
源
(
みなもと
)
を知ること
能
(
あた
)
わず、
未来際
(
みらいざい
)
に流れてその
尽頭
(
じんとう
)
を知ることができないのですよ。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
急にそんな風に義雄の眼が見えなく成って来た病の
源
(
みなもと
)
に
就
(
つ
)
いては、眼科を専門にする博士ですら
未
(
いま
)
だハッキリしたことは言えないとのことであった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
本店の
内幕
(
うちまく
)
を知れば支店の事はすぐわかる道理。大正現代の文学はその
源
(
みなもと
)
一から十まで
悉
(
ことごと
)
く西洋近世の文学にあり。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
然
(
しか
)
るに、
大佐
(
たいさ
)
の
言葉
(
ことば
)
と、
其
(
その
)
顏色
(
かほいろ
)
とで
察
(
さつ
)
すると、
其
(
その
)
心痛
(
しんつう
)
の
源
(
みなもと
)
は
何
(
な
)
んでも
其處
(
そこ
)
に
起
(
おこ
)
つたらしい、
私
(
わたくし
)
は
急
(
いそ
)
ぎ
言
(
げん
)
をつゞけた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
是即ち評價の
源
(
みなもと
)
なり、是が善惡二の愛をあつめ且つ
簸
(
ひ
)
るの如何によりて汝等の
價値
(
かち
)
定まるにいたる 六四—六六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
さればその証拠だに見落さず、これを
辿
(
たど
)
りて、正しき
源
(
みなもと
)
を
極
(
きわ
)
むるなれば、やわかミチミを取戻し得ざらん——
棺桶の花嫁
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と直訳すると、
邦文
(
ほうぶん
)
の「
頓首
(
とんしゅ
)
」、「
再拝
(
さいはい
)
」よりひどく聞こゆれども、この句の
源
(
みなもと
)
はさほど
卑屈
(
ひくつ
)
の意ではなく
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
クリストはこの神の為に——詩的正義の為に戦ひつづけた。あらゆる彼の逆説はそこに
源
(
みなもと
)
を発してゐる。後代の神学はそれ等の逆説を最も詩の外に解釈しようとした。
西方の人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ユリの諸種はみな
宿根草
(
しゅっこんそう
)
である。地下に
鱗茎
(
りんけい
)
(俗にいう球根)があって、これが生命の
源
(
みなもと
)
となっている。すなわち
茎葉
(
けいよう
)
は
枯
(
か
)
れても、この部はいつまでも生きていて死なない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
日本の国民はなにを望んだか、
源
(
みなもと
)
にあらずんば
平
(
たいら
)
であった、ナポレオンを島流しにしたのは国民であったが、かれを帝王にしたのも国民であったことをわすれてはならない。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
又更に物質上の整理、経済上の
種種
(
しゆ/″\
)
の用意、幸福と歓喜との
源
(
みなもと
)
である家政を好く
按排
(
あんばい
)
する等の為に熟達した機敏を
有
(
も
)
つて居る事も、
此
(
この
)
階級を除いて
何処
(
いづく
)
に発見せられるでせうか。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
たった一つの小さな昔話でも、だんだんに
源
(
みなもと
)
を尋ねて行くと信仰の変化が
窺
(
うかが
)
われる。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
なほこの外に「
澱河歌
(
よどがわのうた
)
」三首あり。これらは紀行的韻文とも見るべく、諸体
混淆
(
こんこう
)
せる叙情詩とも見るべし。惜いかな、蕪村はこれを一篇の長歌となして新体詩の
源
(
みなもと
)
を開く能はざりき。
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
人ありて哲學の
一統
(
ジステム
)
を立つるときは、その時の人智の階級にて、及ばむ限のあらゆる事物は、合して一機關をなし、其理の動くところ、
悉
(
こと/″\
)
く
其
(
その
)
源
(
みなもと
)
に顧應せでは
協
(
かな
)
はじ。批評も亦
然
(
さ
)
なり。
柵草紙の山房論文
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
(春彦は出てゆく。楓は門にたちて見送る。修禪寺の僧一人、燈籠を持ちて先に立ち、つゞいて
源
(
みなもと
)
の頼家卿、廿三歳。あとより下田五郎景安、十七八歳、頼家の
太刀
(
たち
)
をさゝげて出づ。)
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかしまた彼の言葉も、彼女に取つていかに、
源
(
みなもと
)
の知れない水であつたらうか。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
何と言ったって、恋愛は人間社会のあらゆる創造の
源
(
みなもと
)
なんですから、それが正しく評価され、堂々と生かされないかぎり、すぐれた個人も、すぐれた民族も、すぐれた文化も生まれない。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
奈良は常子の悪口通り引っ込み思案が勝っていて活動的でない
所為
(
せい
)
か、茶の湯がこゝで
源
(
みなもと
)
を発しました。利休の先生が
紹鴎
(
しょうおう
)
、紹鴎の先生が
珠光
(
しゅこう
)
、その珠光が当地で
茶道
(
さどう
)
を開いたのでございます。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
この
山津浪
(
やまつなみ
)
の
源
(
みなもと
)
は
根府川
(
ねぶがは
)
の
溪流
(
けいりゆう
)
を
西
(
にし
)
に
溯
(
さかのぼ
)
ること
六粁
(
ろくきろめーとる
)
、
海面
(
かいめん
)
からの
高
(
たか
)
さ
凡
(
およ
)
そ
五百米
(
ごひやくめーとる
)
の
所
(
ところ
)
にあつたが、
實際
(
じつさい
)
は
數箇所
(
すうかしよ
)
からの
崩壞物
(
ほうかいぶつ
)
が
一緒
(
いつしよ
)
に
集合
(
しゆうごう
)
したものらしく、
其分量
(
そのぶんりよう
)
は
百五十米立方
(
ひやくごじゆうめーとるりつぽう
)
と
推算
(
すいさん
)
せられた
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
その進歩が行き
詰
(
づま
)
って爆薬の出現となったものであるが、爆薬の方は不安定な化合物の爆発的分解によるもので、勢力の
源
(
みなもと
)
を分子内に求めている。勿論爆薬の方が火薬よりもずっと猛威を
逞
(
たくましゅ
)
うする。
原子爆弾雑話
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
痛足河
(
あなしがわ
)
は、大和磯城郡
纏向
(
まきむく
)
村にあり、纏向山(巻向山)と三輪山との間に
源
(
みなもと
)
を発し、西流している川で今は巻向川と云っているが、当時は
痛足
(
あなし
)
川とも云っただろう。近くに
穴師
(
あなし
)
(痛足)の里がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
その機能を営む
源
(
みなもと
)
であるところの実体を忘れた考え方にすぎない。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
「
中務卿親王
(
なかつかさきょうしんのう
)
、
上野
(
こうずけ
)
の
親王
(
しんのう
)
、
中納言
(
ちゅうなごん
)
源
(
みなもと
)
の
朝臣
(
あそん
)
がおられます」
源氏物語:51 宿り木
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
源
(
みなもと
)
は遠き
苦行
(
くぎやう
)
の山を出で
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
そも
源
(
みなもと
)
をただせ
汲
(
く
)
む人
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
値
(
ね
)
の
源
(
みなもと
)
ぞ、煩ひと
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ねえ、
汚點
(
しみ
)
も
汚
(
よご
)
れもない追憶といふものは
素晴
(
すば
)
らしい寶玉ですね——
汲
(
く
)
んでも盡きない清らかな元氣囘復の
源
(
みなもと
)
ですね。さうぢやありませんか。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
爾来
(
じらい
)
わが国人の力にて
切磋琢磨
(
せっさたくま
)
、もって近世の有様に至り、洋学のごときはその
源
(
みなもと
)
遠く宝暦年間にあり〔『蘭学事始』という版本を見るべし〕。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
けだし、スッテンドウジというのは、大江山の
酒呑童子
(
しゅてんどうじ
)
のことで、それはとうの昔に、
源
(
みなもと
)
の
頼光
(
らいこう
)
と、その郎党によって退治されているはずのものです。
大菩薩峠:28 Oceanの巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
源
(
みなもと
)
ノ
渡
(
わたる
)
は、大きな発見でもしたように、くり返していっていた。——さっきから、馬場の
埓内
(
らちうち
)
へ、眼もはなたずに。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、村里一統、飲む水にも困るらしく見受けたに、ここの
源
(
みなもと
)
まで来ないのは格別、流れを汲取るものもなかったように思う……何ぞ
仔細
(
しさい
)
のある事じゃろうか。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
臭気の
源
(
みなもと
)
は案外近いところにある。もしそれが遠いところにあるものなれば、臭気は十分ひろがっていて、どこで嗅いでも同じ程度の臭気しかしない筈だった。
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
変であって見ればどうかしなければならん。どうするったって仕方がない、やはり医者の薬でも飲んで
肝癪
(
かんしゃく
)
の
源
(
みなもと
)
に
賄賂
(
わいろ
)
でも使って
慰撫
(
いぶ
)
するよりほかに道はない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「しかし、人の心を改めるには、どうしてもその
源
(
みなもと
)
から改めてかからんことにはだめだと思いますね。」
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あの
和泉町
(
いずみちょう
)
の
一勇斎国芳
(
いちゆうさいくによし
)
さんが今度の御政事向の事をばそれとなく「
源
(
みなもと
)
の
頼光
(
らいこう
)
御寝所
(
ごしんじょ
)
の場」に
譬
(
たと
)
えて
百鬼夜行
(
ひゃっきやこう
)
の図を描き三枚続きにして出したとかいう事で御座ります。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
大台ヶ原山に
源
(
みなもと
)
を発する吉野川の流れに沿うて下り、それがもう一本の渓流と合する
二
(
に
)
の
股
(
また
)
と云う辺へ来て二つに分れ、一つは真っすぐに入の波へ、一つは右へ折れて
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
源
常用漢字
小6
部首:⽔
13画
“源”を含む語句
水源
起源
源三位頼政
源因
源之助
源氏
源三位
桃源
源平
源頼光
大高源吾
源次郎
源流
源藏
源左金吾
源委
源頼政
源融
泉源
根源
...