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むらびと
ふりがな文庫
“
村人
(
むらびと
)” の例文
メンデルスゾーンの『
五月の微風
(
メイ・ブリーズ
)
』(J五五二一)、サンサーンスの『白鳥』、ポッパーの『
村人
(
むらびと
)
の歌』(J五五二五)などはやや新しい。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
女の亭主らしい男は、なに思ったか、急に大勢の
村人
(
むらびと
)
をこう制して、相手の
風態
(
ふうてい
)
を、足の先から
天
(
て
)
っぺんまで見直して言った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いつのまにか、
月日
(
つきひ
)
はたってしまった。そして、
彼女
(
かのじょ
)
のことは、おりおり、
村人
(
むらびと
)
の
口
(
くち
)
の
端
(
は
)
に
上
(
のぼ
)
るくらいのもので、だんだんと
忘
(
わす
)
れられていった。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
のち
)
男
(
おとこ
)
はすっかり
心
(
こころ
)
を
入
(
い
)
れかえ、
村人
(
むらびと
)
からも
羨
(
うらや
)
まるるほど
夫婦仲
(
ふうふなか
)
が
良
(
よ
)
くなりました。
現在
(
げんざい
)
でもその
子孫
(
しそん
)
はたしか
彼地
(
かのち
)
に
栄
(
さか
)
えて
居
(
い
)
る
筈
(
はず
)
でございます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
白寮権現
(
はくりょうごんげん
)
の神職を
真先
(
まっさき
)
に、
禰宜
(
ねぎ
)
。
村人
(
むらびと
)
一同。仕丁続いて
出
(
い
)
づ——神職、年四十ばかり、色白く肥えて、
鼻下
(
びか
)
に
髯
(
ひげ
)
あり。落ちたる鉄槌を奪うと
斉
(
ひと
)
しく、お沢の肩を
掴
(
つか
)
む。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
葡萄黒むころ、たゞ一
束
(
たば
)
の
茨
(
いばら
)
をもて、
村人
(
むらびと
)
の
圍
(
かこ
)
ふ
孔
(
あな
)
といふとも、かの
群
(
むれ
)
我等をはなれし後 一九—
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
痩せて黄色になつた顔には、もとの面影がもはや無いと
謂
(
い
)
つても、白きを交へて
疎
(
まば
)
らに延びた
鬚髯
(
しゆぜん
)
のあたりを見てゐると、
柹
(
かき
)
の
村人
(
むらびと
)
時代の顔容をおもひ起させるものがあつた。
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
或
(
あるひ
)
は
七十五尺
(
しちじゆうごしやく
)
といふような
高
(
たか
)
さの
洪水
(
こうずい
)
となり、
合計
(
ごうけい
)
二萬七千人
(
にまんしちせんにん
)
の
人命
(
じんめい
)
を
奪
(
うば
)
つたのに、
港灣
(
こうわん
)
の
兩翼端
(
りようよくたん
)
では
僅
(
わづか
)
に
數尺
(
すうしやく
)
にすぎない
程
(
ほど
)
のものであつたし、
其夜
(
そのよ
)
沖合
(
おきあひ
)
に
漁獵
(
ぎよりよう
)
に
行
(
い
)
つてゐた
村人
(
むらびと
)
は
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
村人
(
むらびと
)
たちは夕ぐれ時、頭から手の先まですっかりつつみこんだかっこうで、
人通
(
ひとどお
)
りの少ないうら道とか、木のしげりあった
暗
(
くら
)
いじめじめした場所を
散歩
(
さんぽ
)
しているれいの男にでくわすと
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
個人の智恵や技術だけでは
成就
(
じょうじゅ
)
の望みがないと思う場合でも、これがただ一つの家だけの私の利益ではなくして、
村人
(
むらびと
)
多数のともに切望するところでありますということを明らかにすれば
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
なぜなら、どういうわけか、この
地蔵
(
じぞう
)
さんには
村人
(
むらびと
)
たちがよく
草鞋
(
わらじ
)
をあげるので、ちょうどその
日
(
ひ
)
も
新
(
あたら
)
しい
小
(
ちい
)
さい
草鞋
(
わらじ
)
が
地蔵
(
じぞう
)
さんの
足
(
あし
)
もとにあげられてあったのである。——というのでした。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
外
(
ほか
)
にも、とほつてゐる
舟
(
ふね
)
がある。
自分
(
じぶん
)
も
舟
(
ふね
)
に
乘
(
の
)
つて、
旅
(
たび
)
をしてゐる。あゝして、
向
(
むか
)
うとほつてゐる
舟
(
ふね
)
から
見
(
み
)
れば、われ/\をばこの
藤江
(
ふぢえ
)
の
浦
(
うら
)
で、
鱸
(
すゝき
)
釣
(
つ
)
りをしてゐる
海人
(
あま
)
の
村人
(
むらびと
)
と
見
(
み
)
てゐるだらうよ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
之に反してトロイアの軍は豐かの
村人
(
むらびと
)
の
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
村人
(
むらびと
)
數多
(
あまた
)
來
(
きた
)
れども
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
それは、
村人
(
むらびと
)
が
逃
(
に
)
げるときに
敵
(
てき
)
に
渡
(
わた
)
すのを
惜
(
お
)
しんで
連
(
つ
)
れていったり、また
殺
(
ころ
)
して
焼
(
や
)
き
捨
(
す
)
ててしまったりしたのであります。
酒倉
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたくし
)
とすればただ
土地
(
とち
)
の
人達
(
ひとたち
)
に
代
(
かわ
)
って
竜神
(
りゅうじん
)
さんに
御祈願
(
ごきがん
)
をこめたまでのことで、
私自身
(
わたくしじしん
)
に
何
(
なん
)
の
働
(
はたら
)
きのあった
訳
(
わけ
)
ではないのでございますが、そうした
経緯
(
いきさつ
)
は
無邪気
(
むじゃき
)
な
村人
(
むらびと
)
に
判
(
わか
)
ろう
筈
(
はず
)
もございません。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
部落の家には、みな
人穴城
(
ひとあなじょう
)
の
残党
(
ざんとう
)
がおしこみ、衣食をうばわれた善良な
村人
(
むらびと
)
は、
老幼男女
(
ろうようなんにょ
)
、のこらず
裸体
(
はだか
)
にされて、森のなかに押しこめられている。
真
(
まこと
)
にこれ、白昼の
大公盗
(
だいこうとう
)
、目もあてられぬ
惨状
(
さんじょう
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ええ。」「疫病
神
(
がみ
)
。」
村人
(
むらびと
)
らまた
退
(
しさ
)
る。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし、からすは、それをくわえて、いずこへとなく、みんな
散
(
ち
)
ってしまって、
村人
(
むらびと
)
の
手
(
て
)
にはいった
小判
(
こばん
)
は、やっと二
枚
(
まい
)
しかありませんでした。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平生
(
へいぜい
)
は、だれも、このお
寺
(
てら
)
へはまいりませんが、
夏
(
なつ
)
になって、
旱
(
ひでり
)
がつづきますと、
村人
(
むらびと
)
が
集
(
あつ
)
まって
相談
(
そうだん
)
をするのでした。
娘と大きな鐘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
荷
(
に
)
を
負
(
お
)
って、
峠
(
とうげ
)
を
越
(
こ
)
す
村人
(
むらびと
)
は、よくここのこしかけに
休
(
やす
)
んで、お
茶
(
ちゃ
)
をのんだりたばこをすったりしていました。
青葉の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
、おじいさんは
気分
(
きぶん
)
が
悪
(
わる
)
くなって
床
(
とこ
)
につくと、すやすやと
眠
(
ねむ
)
るように
死
(
し
)
んでしまいました。いいおじいさんをなくして、
村人
(
むらびと
)
は
悲
(
かな
)
しみました。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
酔
(
よ
)
っているので、しぜんと
足
(
あし
)
が、その
方
(
ほう
)
へ
向
(
む
)
いたのかもしれぬと、そう、そのときのようすを
村人
(
むらびと
)
に
話
(
はな
)
すと
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
は、
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
して、そのことをいいませんでしたけれど、いつか
村人
(
むらびと
)
は、ついにこれを
見
(
み
)
つけました。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
牛女
(
うしおんな
)
が、また
西
(
にし
)
の
山
(
やま
)
に
現
(
あらわ
)
れた。あんなに
子供
(
こども
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
心配
(
しんぱい
)
している。かわいそうなものだ。」と、
村人
(
むらびと
)
はいって、その
子供
(
こども
)
のめんどうをよく
見
(
み
)
てやったのす。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「まあ、
達者
(
たっしゃ
)
で、お
国
(
くに
)
のために
働
(
はたら
)
いていてくれれば
結構
(
けっこう
)
なことだ、
神
(
かみ
)
さまを
拝
(
おが
)
んで、めでたく
凱旋
(
がいせん
)
するのを
待
(
ま
)
っていらっしゃい。」と、
村人
(
むらびと
)
は、
老人
(
ろうじん
)
を
元気
(
げんき
)
づけたのです。
夜の進軍らっぱ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、
月
(
つき
)
の
明
(
あか
)
るい
晩
(
ばん
)
など、このあたりから
起
(
お
)
こる
笛
(
ふえ
)
の
音
(
ね
)
は、
万
(
まん
)
の
霊魂
(
れいこん
)
をなぐさめるものと
思
(
おも
)
われました。そして、
村人
(
むらびと
)
の
耳
(
みみ
)
に、
切々
(
せつせつ
)
として、
悲
(
かな
)
しいしらべを
送
(
おく
)
るのでした。
万の死
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村
(
むら
)
と
町
(
まち
)
の
間
(
あいだ
)
に、一
軒
(
けん
)
の
医院
(
いいん
)
があります。
村人
(
むらびと
)
にいわせると、この
医者
(
いしゃ
)
の
薬
(
くすり
)
は
高
(
たか
)
いから、めったに、かかれない。だから、どこでも
買
(
か
)
い
薬
(
ぐすり
)
で、まにあわせるといううわさをしました。
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
丹塗
(
にぬ
)
りの
社
(
やしろ
)
も、
長
(
なが
)
い
月日
(
つきひ
)
の
雨風
(
あめかぜ
)
にさらされて、くちたり、こわれたりして、そのたびに、
村人
(
むらびと
)
によって
建
(
た
)
てかえられたけれど、まだわずかに、
昔
(
むかし
)
の
面影
(
おもかげ
)
だけは、のこっていました。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村人
(
むらびと
)
は、
畑
(
はたけ
)
から
取
(
と
)
れたものを
持
(
も
)
って、おじいさんの
庭先
(
にわさき
)
へやってまいりました。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
しかし、
古墳
(
こふん
)
のくわしい
記録
(
きろく
)
などは、もはや、どこにものこっていませんでした。ただ
遠
(
とお
)
い
祖先
(
そせん
)
のものにちがいないが、いまの
村人
(
むらびと
)
には、その
造
(
つく
)
られた
時代
(
じだい
)
すら、よくわからなかったのです。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
幾年
(
いくねん
)
か
過
(
す
)
ぎた、ある
春
(
はる
)
ののどかな
日
(
ひ
)
でありました。いつか
兄
(
あに
)
が
車
(
くるま
)
に
乗
(
の
)
せてやった
不思議
(
ふしぎ
)
な
老人
(
ろうじん
)
が、この
村
(
むら
)
へまわってきました。そして、
村人
(
むらびと
)
から
兄弟
(
きょうだい
)
の
話
(
はなし
)
をきいたときに、
老人
(
ろうじん
)
は
感心
(
かんしん
)
しました。
村の兄弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
る
顔
(
かお
)
なじみの
村人
(
むらびと
)
は、
声
(
こえ
)
をかけていったものです。
般若の面
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村人
(
むらびと
)
がそのことを
忘
(
わす
)
れてしまった、
雪
(
ゆき
)
の
消
(
き
)
えたころです。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村人
(
むらびと
)
は、どうしたことかと
心配
(
しんぱい
)
でなりませんでした。
犬と人と花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
村人
(
むらびと
)
も、そういって、
笑
(
わら
)
いました。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“村人”の意味
《名詞》
村に住む住民。
(出典:Wiktionary)
村
常用漢字
小1
部首:⽊
7画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“村人”で始まる語句
村人全体