“礑:はた” の例文
“礑:はた”を含む作品の著者(上位)作品数
石川啄木12
岡本綺堂5
泉鏡花4
国枝史郎2
木暮理太郎2
“礑:はた”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本3.4%
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション2.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
はたたふれて、かほいろ次第しだいかはり、これではかへつて足手絡あしてまと
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いい加減な時分を計つて、高木氏が一寸指先を唇に当てると、蓄音機ははたと止つて、高木氏が一足前へ乗り出して来る。
新坊は、常にない智恵子の此挙動に喫驚びつくりして、泣くのははたと止めて不安相におほきく眼をみはつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
今も、健が声高に忠一を叱つたので、宿直室の話声がはたと止んだ。孝子は耳敏くもそれを聞付けて忠一が後退あとしざりに出て行くと、
足跡 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
疾く走る尻尾しりおつかみて根元よりスパと抜ける体なり、先なる馬がウィリアムの前にてはたととまる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それが精確に十二の數を撞き終ると、今まであるかなきかに聞えて居た市民三萬の活動の響が、はたと許り止んだ。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
今も、健が聲高に忠一を叱つたので、宿直室の話聲がはたと止んだ。孝子は耳敏くもそれを聞き附けて忠一が後退あとしざりに出て行くと、
足跡 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
諸国和製砂糖殖え立、旧冬より直段ねだんはたと下落致し、当分に至り、猶以て、直下ねさげの方に罷成り、
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
身をかわす間もあらばこそ、の怪物は早くも市郎の前に飛込とびこんで来て、左の外股そとももあたりはたと打った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それが精確に十二の数を撞き終ると、今迄あるかなきかに聞えて居た市民三万の活動の響が、はたと許り止んだ。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
新坊は、常にない智惠子の此擧動に喫驚びつくりして、泣くのははたと止めて不安相に大きく目を睜つた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
浜口君の郷里といふのは、紀州の湯浅なので、愈々いよ/\呼び寄せようといふ段になつてはたと困つた。
腹立紛はらたちまぎれに箒を取直とりなおして、お葉の弱腰をはたぐと、女は堪らず又倒れた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
自分はそれを讀んだ時、はたと自分の身の上に突き當つたやうな氣がして、暫く其のページを見詰めてゐた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ツと思はず聲を出した時、かの聲無き葬列ははたと進行を止めて居た、そして棺を擔いだ二人の前の方の男は左の足を中有ちうに浮して居た。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
此一瞬からである、『パペ、サタン、パペ、サタン、アレッペ』の聲のはたと許り聞えずなつたのは。
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
此一瞬からである、『パペ、サタン、パペ、サタン、アレツペ』の声のはたと許り聞えずなつたのは。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
さて、題だが……題は何としよう? 此奴こいつには昔から附倦つけあぐんだものだッけ……と思案の末、はたと膝をって、平凡! 平凡に、限る。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
この時早し彼時遅し、たちまちに一個ひとつの切石が風を剪って飛んで来て、今や鉄砲を空に向けんとする井神の真向にはたあたったから堪らない
池袋の怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ツと思はず声を出した時、かの声無き葬列ははたと進行を止めて居た、そして、棺を担いだ二人の前の方の男は左の足を中有ちううかして居た。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
南の三窓の頭はオベリスク状の峰尖をいら立たせた一列の竪壁をはたと胸先に突き上げているのが目に入る許りで、最高点は何処に在るのか見えよう筈がない。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
俯向きながら無暗むやみに掻き分けて行くと、はたと岩にき当って頭がズシンと響く。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
何に驚きてか、垣根の蟲、はたと泣き止みて、空に時雨しぐるゝ落葉る響だにせず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
自分の目と女教師の目とはたと空中で行き合つた。その目には非常な感激が溢れて居る。無論自分に不利益な感激でない事は、其光り樣で解る。——あたかも此時、
雲は天才である (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
自分の目と女教師の目とはたと空中で行き合つた。その目には非常な感激が溢れて居る。無論自分に不利益な感激でない事は、其光り様で解る。——あたかも此時、
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鄂は弓矢をとって待ちかまえていて、黒い鳥がともしびに近く舞って来るところをはたと射ると、鳥は怪しい声を立てて飛び去ったが、そのあとには血のしずくが流れていた。
吉野ははたと足をとどめて、きつと脣を噛んだ。眼も堅く閉ぢられた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
こうした妙な心持になって、心当こころあてに我家の方角を見ていると、忽ちはたと物に眼界をとざされた。見ると、汽車は截割たちわったように急な土手下を行くのだ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
早速、先生の許へ持つて行くと、篤と目を通して居られたが、忽ちはたと膝を打つて、これでいゝ、その儘でいゝ、生じつか直したりなんぞせぬ方がいゝ、とかう仰有おつしやる。
余が言文一致の由来 (旧字旧仮名) / 二葉亭四迷(著)
智惠子は其手を口の邊へ持つて來て輕く故意とらしからぬ咳をした。そして、はたと足を留めて後ろを振返つた。清子と靜子は肩を並べて、二人とも俯向いて、十間も彼方から來る。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あいちやんは、はたおもあたることあるものゝごとく、『それで此處こゝ此麽こんな澤山たくさん茶器ちやきがあるのねえ?』とたづねました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ゆく手を照らすように、弥兵衛がたいまつ代わりの枯枝を高くあげると、一つの礫が大きい灯取り虫のように空を飛んで来て、その火をはたと叩き落としたので、弥兵衛もぎょっとした。
小坂部姫 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
三藏はどうして飯を食ふ積りかといふ質問にははたと當惑した。
俳諧師 (旧字旧仮名) / 高浜虚子(著)
「無礼者!」と柳眉を逆立て、乃信姫ははたと睨んだが、そんなことには驚かず、二人がお菊を引っ担げば、後の三人の無頼漢は、乃信姫を手取り足取りして、宙に持ち上げて駆け出そうとする。
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『これだね。』と云ツて、楠野君ははたと手をつ。
漂泊 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
握拳にぎりこぶしで、おのひざはたつたが、ちからあまつて背後うしろ蹌踉よろける、と石垣いしがき天守てんしゆかすみれる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この声とともに、船子ふなこはたたおれぬ。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
『これだね。』と云ツて、楠野君ははたと手を拍つ。
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
尤も次の信濃国の条には、翠嶺万重と書いてアヲキタケヨロヅヘと訓が施してあるので、はたと当惑するが、『書紀』の撰者達が嶺を峰や岳と同一視する程、漢字の知識に欠けていたとは信じられないから
(新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
その喇叭の音は、二十年來はたと聞こえずなつた。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
その喇叭の音は、二十年来はたと聞こえずなつた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
鋭き言葉に言いこらされて、餘儀なく立ちあがる冷泉を、引き立てん計りに送り出だし、本意ほいなげに見返るを見向みむきもやらず、其儘障子をはためて、仆るゝが如く座に就ける横笛。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
と、若々しい娘の声が、突然いきなり調戯からかふ様な調子で耳近く聞えた。松太郎ははたと足を留めて、キヨロキヨロ周囲あたりを見巡した。誰も見えない。粟の穂がフイと飛んで来て、胸に当つた。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
忽ち小膝こひざはた
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
又は一点の機微に転身をやしたりけむ、忽然こつぜん衝天しょうてんの勇をふるひ起して大刀を上段真向まっこうに振りかむり、精鋭一呵いっか、電光の如く斬り込み来るをひらりと避けつゝはたと打つ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
かねて密通を致し居り、痴情のやる方なく情死を致したのかも知れん、何か証拠が有ろうと云うので、懐中ふところから守袋まもりぶくろを取出して見ると、起請文が有りましたから、大藏は小膝をはたうちまして
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
主水ははたと馬を止めた。
稚子法師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
壇のまん中に坐っていた泰親は忽ちち上がって、ひたいにかざしていた白い幣を高くささげながら、塚を目がけてはたと投げつけると、大きい塚はひと揺れ烈しくゆれて、柘榴ざくろち割ったように真っ二つに裂けた。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
にちいた疾風しつぷうはたちからおとしたら、西にしそら土手どてのやうなくもはしちかすわつて漸次だん/\沒却ぼつきやくしつゝまたゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
初冬しよとうこずゑあわたゞしくわたつてそれからしばらさわいだまゝのちはたわすれてまれおもしたやうに枯木かれきえだかせた西風にしかぜ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
猿ははたと地に平伏ひれふして、熟柿じゅくし臭き息をき、「こは何処いずくの犬殿にて渡らせ給ふぞ。やつがれはこのあたりいやしき山猿にて候。今のたもふ黒衣とは、僕が無二の友ならねば、元より僕が事にも候はず」ト。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
小走こばしりに駆けて来ると、道のほど一ちょうらず、ならび三十ばかり、山手やまての方に一軒の古家ふるいえがある、ちょう其処そこで、うさぎのやうにねたはずみに、こいしつまずいてはたと倒れたのである。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)