トップ
>
『穂高岳』
ふりがな文庫
『
穂高岳
(
ほたかだけ
)
』
山岳の秀美や荘厳を受取って吾が心霊の怡悦と満足とを覚える場合はおのずから二つある。一つは自分が歩きながらに絶えず変化して吾が眼前に展開し行く奇岩や峭壁や、高い嶺の雲や近い渓の水や、風に揺ぐ玉樹の翠や、野に拡がる琪草の香や、姿を見ぬ仙禽の声や …
著者
幸田露伴
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「上高地」筑摩電氣鐵道、1928(昭和3)年7月30日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
可
(
べ
)
猶
(
な
)
仙禽
(
せんきん
)
儼偉
(
げんい
)
巍峩
(
ぎが
)
巍然
(
ぎぜん
)
弁
(
わきま
)
怡悦
(
いえつ
)
恰
(
あたか
)
扨
(
さて
)
滾転
(
こんてん
)
琪草
(
きそう
)
瞰
(
み
)
礑
(
はた
)
翠
(
みどり
)