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的
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まと
ふりがな文庫
“
的
(
まと
)” の例文
だから、その書が名技として尊敬の
的
(
まと
)
にはならない。要は書家の書だからいけないのではない。大根役者の芝居だからいけないのだ。
料理芝居
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
人にねらわれた事のない私、ああやって、形に表われた様な事で小石の
的
(
まと
)
にされた事などのない私はどんなに気味悪く思っただろう。
農村
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
お続けなさる体です。ただ後日の
証
(
しるし
)
に
一札
(
いっさつ
)
お貰い申しておけば、一つは励み、一つはわしも後ろ楯の
的
(
まと
)
が立つというものでごぜえます
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その人はブリスバーンといって、常に人びとの注目の
的
(
まと
)
となっているほどに優れた才能を持っている三十五、六の男盛りであった。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
奇人にはちがいありませんが、
洒脱
(
しゃだつ
)
、
飄逸
(
ひょういつ
)
なところのない
今様
(
いまよう
)
仙人ゆえ、讃美する
的
(
まと
)
が
外
(
はず
)
れて、妙に
反
(
そ
)
ぐれてしまったのだと思います。
平塚明子(らいてう)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
少年は
怯
(
お
)
ず
怯
(
お
)
ずこの店にはいり、空気銃を一つとり上げて全然
無分別
(
むふんべつ
)
に
的
(
まと
)
を
狙
(
ねら
)
う。射撃屋の店には誰もいない。少年の姿は膝の上まで。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
米友の
的
(
まと
)
を外してしまったそれからは、中に何も置かず、川と川原だけで、そうして、両岸の竹槍と竹槍とが、対陣の形によって
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
今やかしこに、己が射放つ物をばすべて樂しき
的
(
まと
)
にむくる
弦
(
つる
)
の力我等を送る、あたかも
定
(
さだま
)
れる場所におくるごとし 一二四—一二六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
そしてわれわれモンテ・カアロの
定連
(
アピチュエ
)
には、射撃の
的
(
まと
)
以外の鳩というものの存在を想像することは出来ない。こういう論旨だった。
踊る地平線:09 Mrs.7 and Mr.23
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
木下繁ももはや故人だが、一時は研究所あたりに集まる青年美術家の
憧憬
(
どうけい
)
の
的
(
まと
)
となった画家で、みんなから早い病死を惜しまれた人だ。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
今迄に受けたことのない心づかひの
的
(
まと
)
となつて、しかも、それが
雇主
(
やとひぬし
)
で、目上の人からせられたので、却つて、私は、まごついた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
一月
(
ひとつき
)
の後、百本の矢をもって速射を試みたところ、第一矢が
的
(
まと
)
に
中
(
あた
)
れば、続いて飛来った第二矢は誤たず第一矢の
括
(
やはず
)
に中って突き
刺
(
さ
)
さり
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
あれは手加減がありました。あっしは勝負事は
空
(
から
)
の下手ですが吹矢だけは名人の
積
(
つも
)
りで、三間、五間と離れて居ても、
狙
(
ねら
)
った
的
(
まと
)
を
銭形平次捕物控:241 人違い殺人
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
抜錨
(
ばつびょう
)
の時刻は一秒一秒に
逼
(
せま
)
っていた。物笑いの
的
(
まと
)
になっている、そう思うと葉子の心はいとしさから激しいいとわしさに変わって行った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
あんまり相手が冷静なので、
的
(
まと
)
を
外
(
はず
)
した思いがした。で彼は
焦心
(
あせ
)
って来た。もっともっとえぐい事を云って、反応を見たいと思い出した。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
凡
(
およ
)
そ人事を
区処
(
くしょ
)
する、
当
(
まさ
)
に
先
(
ま
)
ずその結局を
慮
(
おもんぱか
)
り、
而
(
しか
)
して後に手を下すべし、
楫
(
かじ
)
無
(
な
)
きの舟を
行
(
や
)
る
勿
(
なか
)
れ、
的
(
まと
)
無
(
な
)
きの
箭
(
や
)
を発する
勿
(
なか
)
れ」
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
全英女子の渇仰の
的
(
まと
)
、アーミー・ジョンソンのように、女でありながら英国陸軍士官に列せられる光栄を夢見て早速母親の許可を懇願した。
母と娘
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
ふと気が付いて見れば、中庭の奥が、古木の立っている園に続いていて、そこに大きく開いた黒目のような、
的
(
まと
)
が立ててある。
女の決闘
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
おもねることなく、悪びれることなく、天下の勢力者、清盛の面前で、堂々と意見を開陳した法印の勇気は、後々までも賞賛の
的
(
まと
)
になった。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
〔譯〕凡そ人事を
區處
(
くしよ
)
するには、當さに先づ其の
結局
(
けつきよく
)
の處を
慮
(
おもんぱ
)
かりて、後に手を下すべし。
楫
(
かぢ
)
無きの舟は
行
(
や
)
る
勿
(
なか
)
れ、
的
(
まと
)
無きの
箭
(
や
)
は
發
(
はな
)
つ勿れ。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
「満廷讃美の
的
(
まと
)
がなんだい! 誰がオールド・ベーリーを美人の審査員にしたのだね? あれは金髪のお人形というだけさ!」
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
同盟敬遠主義の
的
(
まと
)
になっている奴だ。吾輩は彼の名を聞いて少々尻こそばゆき感じを起すと同時に、一方では少々
軽侮
(
けいぶ
)
の念も生じたのである。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「……恐ロシイ爆音ヲアゲテ、休ミナク相手ノ上ニ落チタ。
的
(
まと
)
ヲ
外
(
はず
)
レテ落チタ砲弾ガ空中高ク
水柱
(
すいちゅう
)
ヲ
奔騰
(
ほんとう
)
サセル。
煙幕
(
えんまく
)
ハヒッキリナシニ……」
人造人間事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「おい、じつとして居ないか、
的
(
まと
)
が狂ふぢやないか。僕は
寧
(
いつ
)
そ一思ひに
遣
(
や
)
つ付けたいから、君の頭に狙ひを付けてるんだ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
侍
(
さむらい
)
は実に封建時代に於ける世人
憧憬
(
あこがれ
)
の
的
(
まと
)
であった。しかし「さむらい」の語は、もと決してそんな
偉
(
えら
)
いものではなかった。
「特殊部落」と云う名称について
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
たゞ
男
(
をとこ
)
を
怨
(
うら
)
んで
呪
(
のろ
)
ひ、
自分
(
じぶん
)
を
嘲
(
わら
)
ひ、
自分
(
じぶん
)
を
憐
(
あはれ
)
み、
殊
(
こと
)
に
人
(
ひと
)
の
物笑
(
ものわら
)
ひの
的
(
まと
)
となる
自分
(
じぶん
)
を
思
(
おも
)
つては
口惜
(
くや
)
しさに
堪
(
た
)
へられなかつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
その状あたかも
的
(
まと
)
なきに射るがごとく、当たるも巧なるにあらず、当たらざるも拙なるにあらず、まさにこれを人間外の一
乾坤
(
けんこん
)
と言うも可なり。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
文「いや待てよ、
何処
(
どこ
)
の島へ
往
(
ゆ
)
くのか知らぬが、磁石も無ければ
的
(
まと
)
もない、
何方
(
どっち
)
の方へ往く所存か知らん、困ったものだ」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もはや太郎は約束のことなど忘れて、白い木独楽を
目当
(
めあて
)
に思う存分に打込んだから、
的
(
まと
)
を
外
(
そ
)
れずに真二つに勇の独楽は割れて飛んでしまいました。
百合の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
加之
色
(
いろ
)
なら
圖柄
(
づがら
)
なら、ただ
暖
(
あつたか
)
く見せる側の繪といふことが
解
(
わか
)
るだけで、何處に
新機軸
(
しんきじゆく
)
を出したといふ點が無い。周三の覗ツた
的
(
まと
)
はすツかり
外
(
はづ
)
れた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
けれども、あせりすぎて、よく
狙
(
ねら
)
いをつけるひまがありませんでしたから、
的
(
まと
)
がはずれてしまいました。そのあとから、また一
羽
(
わ
)
飛んできました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
一
時
(
じ
)
、これは
麻雀界
(
マージヤンかい
)
の
論議
(
ろんぎ
)
の
的
(
まと
)
になつたことだが、
麻雀
(
マージヤン
)
が
技
(
ぎ
)
の
遊
(
あそ
)
びといふより
以上
(
いじやう
)
に
運
(
うん
)
の
遊
(
あそ
)
びであることは
爭
(
あらそ
)
へない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
的
(
まと
)
に
成
(
な
)
つては
隨分
(
ずいぶん
)
つらい
事
(
こと
)
もあらう、なれども
彼
(
あ
)
れほどの
良人
(
おつと
)
を
持
(
も
)
つ
身
(
み
)
のつとめ、
區役所
(
くやくしよ
)
がよひの
腰辨當
(
こしべんたう
)
が
釜
(
かま
)
の
下
(
した
)
を
焚
(
た
)
きつけて
呉
(
くれ
)
るのとは
格
(
かく
)
が
違
(
ちが
)
ふ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
唯〻
劒
(
つるぎ
)
に切らん影もなく、弓もて射ん
的
(
まと
)
もなき心の敵に向ひて、そも
幾
(
いく
)
その苦戰をなせしやは、父上、此の
顏容
(
かほかたち
)
のやつれたるにて御推量下されたし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
こういう注視の
的
(
まと
)
の小説家が自分の方へやって来る嬉しさに、つい何もかも忘れてしまい、やや大きいめの脣を歪めて含み笑いながら彼を迎えたのだ。
天馬
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
こうして鎗中村の猩々緋と唐冠の兜は、戦場の
華
(
はな
)
であり敵に対する脅威であり味方にとっては信頼の
的
(
まと
)
であった。
形
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
しかしおおげさに大阪じゅうの中学生の
憧
(
あこが
)
れの
的
(
まと
)
だと憧れている点を勘定に入れて、美人だと決めることにした。
雨
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
「
何
(
どう
)
したつてんだねエ——日がモウ入りかけてるのに、
仕様
(
しやう
)
があつたもんぢやない、チヨツ」と、お加女は打ち腹立てて、
的
(
まと
)
もなく当り散らしつゝあり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
時
(
とき
)
の
流行
(
りうかう
)
といへば、
別
(
べつ
)
して
婦人
(
ふじん
)
が
見得
(
みえ
)
と
憧憬
(
しようけい
)
の
的
(
まと
)
にする……
的
(
まと
)
となれば、
金銀
(
きんぎん
)
相
(
あひ
)
輝
(
かゞや
)
く。
弓
(
ゆみ
)
を
學
(
まな
)
ぶものの、
三年
(
さんねん
)
凝視
(
ぎようし
)
の
瞳
(
ひとみ
)
には
的
(
まと
)
の
虱
(
しらみ
)
も
其
(
そ
)
の
大
(
おほ
)
きさ
車輪
(
しやりん
)
である。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
郷里では、いい物笑いの
的
(
まと
)
ではあったろうけれども、私は今度こそはという意気込みで、翌年の春までには、二つの長篇小説と、八つの短篇小説を書いた。
骨を削りつつ歩む:――文壇苦行記――
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
いわゆる闇夜の
礫
(
つぶて
)
で、もちろん確かな
的
(
まと
)
は見えないのであるが、当てずっぽうに投げ付ける小石がぱらぱらと飛んで、怪しい声の
主
(
ぬし
)
をおびやかしたらしく
半七捕物帳:48 ズウフラ怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
坂本の玉は
大砲方
(
たいはうかた
)
の腰を打ち抜いた。金助の玉は坂本の
陣笠
(
ぢんがさ
)
をかすつたが、坂本は
只
(
たゞ
)
顔に風が当つたやうに感じただけであつた。本多の
玉
(
たま
)
は
全
(
まつた
)
く
的
(
まと
)
をはづれた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
あるいは
其石
(
それ
)
をどこへ当てるかという
的
(
まと
)
を付けて、そうしてその石をぶん投げるということを奨励します。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
形は
権衡
(
けんこう
)
の問題であるからこれは少しつり合いが変だと
直
(
す
)
ぐ
素人
(
しろうと
)
にも目につく、日本人の顔の大きさは彼女の洋装において一等皆さんの笑いの
的
(
まと
)
となるのである
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
ロミオ あゝ/\!
戀
(
こひ
)
めは
始終
(
しゞゅう
)
目隱
(
めかく
)
しをしてゐて、
目
(
め
)
は
無
(
な
)
けれども
存分
(
ぞんぶん
)
其
(
その
)
的
(
まと
)
をば
射
(
い
)
とめをる!……え
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「えらいこっちゃ。あやってにこにこしよる若いもんを、わざわざ
鉄砲
(
てっぽう
)
の玉の
的
(
まと
)
にするんじゃもんなあ」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
朝廷は
怨嗟
(
えんさ
)
の
的
(
まと
)
となり、重税をのがれるための浮浪逃亡が急速に各地に起り、おのずから荘園はふとり、国有地は衰え、平安朝の貴族の専権、ひいては武家の
勃興
(
ぼっこう
)
道鏡
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
もう
忌
(
いや
)
な陰気な商売はやめておしまいなさい。あなたを騎士のうちでもいちばん偉い、みんなの羨望の
的
(
まと
)
になるような人にしてあげます。あなたは私の恋びとです。
世界怪談名作集:05 クラリモンド
(新字新仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
人間
的
(
まと
)
が十人、大砲の筒口の真正面に、ズラリと立並んだ。いやにフラフラする的ではあったけれど。
地獄風景
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
わたしはね、他に何か
的
(
まと
)
でもあるのかと思つたら、何のことはない、小さなカワラケの皿をね、かうひよつと機械仕掛けでとばしてね、——そいつを射つんでせう。
医師高間房一氏
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
“的”の意味
《名詞》
(まと)攻撃や打撃を加えるべき対象。標的。
(出典:Wiktionary)
“的”の解説
的(てき)とは、接尾辞の一つ。
漢字「的」の本義は「あきらか」で、この意味での熟語には「的確」などがある。後に音を仮借し、「まと」の意味と、助詞を表すようになった。
(出典:Wikipedia)
的
常用漢字
小4
部首:⽩
8画
“的”を含む語句
目的
浪漫的
的確
的中
羅曼的
古典的
精神的
人間的
虚無的
衒学的
煽情的
幻想的
確的
能動的
対蹠的
標的
致命的
感傷的
目的地
射的
...