“煙幕”の読み方と例文
読み方割合
えんまく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他の一隊は、今や帝都の上にさがろうとする毒瓦斯の煙幕えんまくよりは、更に風上に、薄紅うすあかにじのような瓦斯を物凄ものすごくまきちらして行った。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
だが第二の失望しつぼうがきた。夜は明けたが濃霧のうむ煙幕えんまくのごとくとざして、一寸先も見えない、むろん陸地の影など、見分くべくもない。しかもいぜんとして風はやまぬ。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ゴマすための煙幕えんまくなのだ。あなたは足に、一メートル位の棒をつけて、大男に見せかけているが、じっさいは、小男なのだ!
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)