神聖しんせい)” の例文
A 馬鹿ばかつちやいかん。統計とうけい神聖しんせいだ。勝手かつて算出さんしゆつしてたまるもんか。それよりかきみおれ今度こんど年賀状ねんがじやう趣向しゆかうせてやらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
ろとは、大島小學校おほしませうがくかう神聖しんせいなる警語けいごで、その堂々だう/\たる冲天ちゆうてんいきほひと、そのくまで氣高けだかい精神せいしんと、これが此警語このけいご意味いみです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
べて神聖しんせいものはてよろこびる。われらがしゆきみはこのあかいばらうへに、このわがくちに、わがまづしい言葉ことばにも宿やどつていらせられる。
をののみわすれたものが、木曾きそ碓氷うすひ寐覚ねざめとこも、たびだかうちだか差別さべつで、なんやまたにを、神聖しんせい技芸ぎげいてん芸術げいじゆつおもはう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もはや、兵法大講会へいほうだいこうえは、この意外いがい椿事ちんじのため、その神聖しんせい森厳しんげんをかきみだされて、どうにも収拾しゅうしゅうすることができなくなった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おまえの心配しんぱいは、もっとものことじゃ、偽物にせもの神聖しんせいからだにつけて、らんでいるとは、すなわちわたし不徳ふとくにもなることじゃ
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
身分みぶんの高い人もひくい人も、みんなそこへおまいりにやってきて、そのような神聖しんせい場所ばしょのあるこの地方を、ほめたたえることになるでしょう。
大森おほもり貝塚かひづかは、人類學研究者じんるゐがくけんきうしやから、もつと神聖しんせいなるとして尊敬そんけいせられてる。此所こゝ本邦ほんぽう最初さいしよ發見はつけんせられた石器時代せききじだい遺跡ゐせきであるからだ。
『あなたは、こんな神聖しんせい境地ところ立派りっぱ御修行ごしゅぎょうわたくしなどはとても段違だんちがいで、あなたの足元あしもとにもりつけはしませぬ……。』
「若葉の森の中にでもいるようでしたか。神聖しんせい教会きょうかいの中にでもはいったようでしたか。高い山の上に立って、星あかりの空を見るようでしたか。」
ロレ 諸天善神しょてんぜんじんねがはくはこの神聖しんせいなるしきませられませい、ゆめ後日ごじつ悲哀かなしみくださしまして御譴責ごけんせきあそばされますな。
個人こじん固有名こゆうめい神聖しんせいなもので、それ/″\ふか因縁いんねんゆうする。みだりにこれをいぢくりまはすべきものでない。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
周三とても其れをすら職業は神聖しんせいと謂ふほどの理想家ではなかつた。賤しい女であるといふことは知りいてゐる………だから蔭では平民の娘と謂つてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
えい、ものものしや、神聖しんせいなる甲板かんぱんは、如何いかでか汝等なんぢらごとけがれたる海賊かいぞく血汐ちしほむべきぞ。とかんます/\ふるふ。硝煙せうゑんくらうみおほひ、萬雷ばんらい一時いちじつるにことならず。
僕は審判係を勤めたから印象が深い。久しぶりで東引佐が優勝した。しかし西引佐と間一髪だった。本当のところは何方だか分らない。西引佐から抗議の申込があったが、審判係アンパイヤ神聖しんせいで押し切った。
ある温泉の由来 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
第三条 天皇ハ神聖しんせいニシテおかスヘカラス
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
すべて竜神りゅうじんには竜神りゅうじんとしての神聖しんせい任務つとめがあり、それが直接ちょくせつ人間界にんげんかい利益ためになろうが、なるまいが、どうあっても遂行すいこうせねばならぬことになっている。
だい四の精靈せいれうは、本體ほんたい自然物しぜんぶつである。この精靈せいれうもつと神聖しんせいなるものは、だい一の神佛しんぶつる。たとへば日本國土にほんこくどたましひ大國魂命おほくにたまのみこととなつてかみになつてゐるごときである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
いやしくも未来みらい有無うむ賭博かけものにするのである。相撲取草すまうとりぐさくびぴきなぞでは神聖しんせいそこなふことおびたゞしい。けば山奥やまおく天然てんねん双六盤すごろくばんがある。仙境せんきやうきよくかこまう。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたくしは、陛下のおかんむりよりは、もっと陛下のお心がすきでございます。もっとも王冠は王冠で、またべつに、なにか神聖しんせいとでも申したいにおいが、いたさないでもございません。
手筈てはずみなんだ、のこるは貴僧こなたおこなうてもら神聖しんせいしきばかり。
みぎ御鏡みかがみ早速さっそく岩屋いわやおくの、ほどよきたかさのかべ凹所くぼみえられ、わたくし礼拝らいはいもっと神聖しんせい目標もくひょうとなりました。
國語こくご國民思想こくみんしさう交換かうくわん聯絡れんらく結合けつがふ機關きくわんで、國民こくみん神聖しんせいなる徽章きしやうでもあり、至寶しはうでもある。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
おもひ/\、またこの偉大ゐだいなるくすほとん神聖しんせいかんじらるゝばかりな巨材きよざいあふぐ。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なかんづく一國民こくみんいうする固有名こいうめいもつと神聖しんせいなもので、みだりにからおかされてはならぬ。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
實際じつさいまた熱帶國ねつたいこくには不思議ふしぎ動物どうぶつれば、不思議ふしぎ植物しよくぶつもある。これすこかたちへると化物ばけものになる。印度いんどじつ化物ばけもの本場ほんばであつて、神聖しんせいなる史詩ししラーマーヤナとうには化物ばけもの澤山たくさんる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)