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方面
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はうめん
ふりがな文庫
“
方面
(
はうめん
)” の例文
斯樣
(
かやう
)
に、
墮落
(
だらく
)
の
方面
(
はうめん
)
をとくに
誇張
(
こちやう
)
した
冒險者
(
アドヹンチユアラー
)
を
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
拵
(
こしら
)
え
上
(
あげ
)
た
宗助
(
そうすけ
)
は、
其
(
その
)
責任
(
せきにん
)
を
自身
(
じしん
)
一人
(
ひとり
)
で
全
(
まつた
)
く
負
(
お
)
はなければならない
樣
(
やう
)
な
氣
(
き
)
がした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
毎朝
(
まいあさ
)
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
く
方面
(
はうめん
)
が
異
(
ことな
)
つて
居
(
ゐ
)
るにも
拘
(
かゝは
)
らず、
同時
(
どうじ
)
に
立
(
た
)
つて
行
(
ゆ
)
くのを
見
(
み
)
なければ
心
(
こゝろ
)
が
濟
(
す
)
まないのであつた。
毎朝
(
まいあさ
)
さうするので
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ある日、私は
妻
(
つま
)
と二人で
郊外
(
かうぐわい
)
へ家を
見付
(
みつ
)
けに出て行つた。
同
(
おな
)
じ
見付
(
みつ
)
けるからには、まだ一
度
(
ど
)
も行つたことのない
方面
(
はうめん
)
が良いといふ
相談
(
さうだん
)
になつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
その
心持
(
こころもち
)
は今、私をだん/\と
宗教的
(
しうけうてき
)
な
方面
(
はうめん
)
に
導
(
みちび
)
かうとし、
反動
(
はんどう
)
のやうに起つて來た
道徳的
(
だうとくてき
)
な心は、
日光
(
につくわう
)
となつて私の胸に
平和
(
へいわ
)
の芽を
育
(
そだ
)
てます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
然
(
しか
)
らば
北歐羅巴
(
きたようろつぱ
)
の
方面
(
はうめん
)
はどうかと
見遣
(
みや
)
るに、
此
(
この
)
方面
(
はうめん
)
に
就
(
つい
)
ては
私
(
わたし
)
は
餘
(
あま
)
り
多
(
おほ
)
く
知
(
し
)
らぬが、
要
(
えう
)
するに
幼稚
(
えうち
)
極
(
きは
)
まるものであつて、
規模
(
きぼ
)
が
極
(
きは
)
めて
小
(
ちい
)
さいやうである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
便利
(
べんり
)
あり、
利益
(
りえき
)
ある
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
脱出
(
ぬけだ
)
した
跡
(
あと
)
には、
此
(
この
)
地
(
ち
)
のかゝる
俤
(
おもかげ
)
が、
空蝉
(
うつせみ
)
になり
脱殼
(
ぬけがら
)
になつて
了
(
しま
)
ふのである。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
箱根
(
はこね
)
、
伊豆
(
いづ
)
の
方面
(
はうめん
)
へ
旅行
(
りよかう
)
する
者
(
もの
)
は
國府津
(
こふづ
)
まで
來
(
く
)
ると
最早
(
もはや
)
目的地
(
もくてきち
)
の
傍
(
そば
)
まで
着
(
つ
)
ゐた
氣
(
き
)
がして
心
(
こゝろ
)
も
勇
(
いさ
)
むのが
常
(
つね
)
であるが、
自分等
(
じぶんら
)
二人
(
ふたり
)
は
全然
(
まるで
)
そんな
樣子
(
やうす
)
もなかつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
最初
(
さいしよ
)
に
余等
(
よら
)
が
發掘
(
はつくつ
)
した
方面
(
はうめん
)
に
當
(
あた
)
つて、
人
(
ひと
)
の
數
(
すう
)
、
男女
(
だんぢよ
)
を
合
(
がつ
)
して十二三
人
(
にん
)
。
大發掘
(
だいはつくつ
)
をつゞけて
居
(
ゐ
)
るのを
發見
(
はつけん
)
した。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
氏
(
し
)
は
其
(
その
)
航路
(
かうろ
)
を
取
(
と
)
りて
支那海
(
シナかい
)
を
※
(
す
)
ぎ
印度洋
(
インドやう
)
の
方面
(
はうめん
)
に
進
(
すゝ
)
みしにあらずやとの
疑
(
うたがひ
)
あり、
元
(
もと
)
より
氏
(
し
)
が
今回
(
こんくわい
)
の
企圖
(
くわだて
)
は
秘中
(
ひちう
)
の
秘事
(
ひじ
)
にして、
到底
(
たうてい
)
測知
(
そくち
)
し
得
(
う
)
可
(
べ
)
きにあらざれども
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
豪雨
(
がうう
)
だ……そのすさまじき豪雨の音、さうして
有所
(
あらゆる
)
方面
(
はうめん
)
に落ち
激
(
たぎ
)
つ水の音、
只管
(
ひたすら
)
事なかれと祈る人の心を、有る限りの音聲を以て脅すかの如く、豪雨は夜を徹して鳴り通した。
水害雑録
(旧字旧仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
処へ案内もなく障子をガラリと開けて、
方面
(
はうめん
)
無髯
(
むぜん
)
の
毬栗
(
いがぐり
)
頭がぬうッと顔を出した。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
かう
云
(
い
)
ふ
方面
(
はうめん
)
に
趣味
(
しゆみ
)
のない
宗助
(
そうすけ
)
は、
固
(
もと
)
より
菜根譚
(
さいこんたん
)
の
何物
(
なにもの
)
なるかを
知
(
し
)
らなかつた。ある
日
(
ひ
)
一
(
ひと
)
つ
車
(
くるま
)
の
腰掛
(
こしかけ
)
に
膝
(
ひざ
)
を
並
(
なら
)
べて
乘
(
の
)
つた
時
(
とき
)
、それは
何
(
なん
)
だと
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
玉川向
(
たまかはむか
)
ふ、
即
(
すなは
)
ち
神奈川縣下
(
かながはけんか
)
に
屬
(
ぞく
)
する
方面
(
はうめん
)
には、
餘
(
あま
)
り
有望
(
いうぼう
)
の
貝塚
(
かひづか
)
は
無
(
な
)
い。いや
貝塚
(
かひづか
)
としては
面積
(
めんせき
)
も
廣
(
ひろ
)
く、
貝層
(
かひそう
)
も
深
(
ふか
)
いのが
無
(
な
)
いでも
無
(
な
)
いが、
土器
(
どき
)
の
出方
(
でかた
)
が
甚
(
はなは
)
だ
惡
(
わる
)
い。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
極
(
き
)
めたといふよりも
彼
(
かれ
)
の
果敢
(
はか
)
ない
僻
(
ひが
)
んだ
心
(
こゝろ
)
にはさう
判斷
(
はんだん
)
するより
外
(
ほか
)
何
(
なに
)
もなかつたのである。
彼
(
かれ
)
の
心
(
こゝろ
)
は
只管
(
ひたすら
)
自分
(
じぶん
)
を
悲慘
(
みじめ
)
な
方面
(
はうめん
)
に
解釋
(
かいしやく
)
して
居
(
を
)
ればそれで
濟
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
兎
(
と
)
にも
角
(
かく
)
にも
非凡
(
ひぼん
)
の
智能
(
ちのう
)
と
遠大
(
えんだい
)
の
目的
(
もくてき
)
とを
有
(
いう
)
する
氏
(
し
)
の
事
(
こと
)
なれば、
何時
(
いつ
)
意外
(
いぐわい
)
の
方面
(
はうめん
)
より
意外
(
いぐわい
)
の
大功績
(
だいこうせき
)
を
齎
(
もた
)
らして
再
(
ふたゝ
)
び
吾人
(
ごじん
)
の
眼前
(
がんぜん
)
に
現
(
あら
)
はれ
來
(
きた
)
るやも
知
(
し
)
る
可
(
べ
)
からず、
刮目
(
くわつもく
)
して
待
(
ま
)
つ
可
(
べ
)
きなり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
で、
宿
(
やど
)
の
了見
(
れうけん
)
ばかりで
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つた、と
見
(
み
)
えて
其処
(
そこ
)
で
出逢
(
であ
)
つた
一群
(
いちぐん
)
の
内
(
うち
)
には、お
浦
(
うら
)
の
親類
(
しんるゐ
)
が
二人
(
ふたり
)
も
交
(
まざ
)
つた、……
此
(
こ
)
の
中
(
なか
)
に
居
(
ゐ
)
ない
巡査
(
じゆんさ
)
などは、
同
(
おな
)
じ
目的
(
もくてき
)
で、
別
(
べつ
)
の
方面
(
はうめん
)
に
向
(
むか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はさういふ
方面
(
はうめん
)
に
丸
(
まる
)
で
經驗
(
けいけん
)
のない
男
(
をとこ
)
ではなかつたので、
強
(
し
)
ひて
興味
(
きようみ
)
を
裝
(
よそほ
)
ふ
必要
(
ひつえう
)
もなく、たゞ
尋常
(
じんじやう
)
な
挨拶
(
あいさつ
)
をする
所
(
ところ
)
が、
却
(
かへ
)
つて
主人
(
しゆじん
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
るらしかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
發掘
(
はつくつ
)
を
始
(
はじ
)
め(
其他
(
そのた
)
の
方面
(
はうめん
)
に
於
(
おい
)
て
角力
(
すまふ
)
を
取
(
と
)
つた)てからは、
身體
(
しんたい
)
の
健康
(
けんかう
)
は
非常
(
ひじやう
)
に
良好
(
りやうかう
)
で、
普通
(
ふつう
)
の
土方
(
どかた
)
としても一
人
(
にん
)
前
(
まへ
)
の
業務
(
げふむ
)
が
取
(
と
)
れる
樣
(
やう
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
ると、
益々
(
ます/\
)
多
(
おほ
)
く
大
(
おほ
)
きく
遺跡
(
ゐせき
)
を
掘
(
ほ
)
り
得
(
う
)
る
樣
(
やう
)
になり
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“方面”の意味
《名詞》
方面(ほうめん)
(位置)ある基準とする位置から見て、一定の方向にあって、漠然としたある程度の広がりをもった領域。
学問や趣味、興味の領域・分野で、ある主題とその周辺の領域を含むもの。
(日本行政用語)行政の広域管轄の目的で一般に複数の都道府県にまたがる領域
(出典:Wiktionary)
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“方”で始まる語句
方
方々
方法
方向
方角
方丈
方便
方寸
方嚮
方言