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問
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とひ
ふりがな文庫
“
問
(
とひ
)” の例文
「でも
宅
(
うち
)
の
事
(
こと
)
を
始終
(
しじゆう
)
淋
(
さむ
)
しい/\と
思
(
おも
)
つてゐらつしやるから、
必竟
(
ひつきやう
)
あんな
事
(
こと
)
を
仰
(
おつ
)
しやるんでせう」と
前
(
まへ
)
と
略
(
ほゞ
)
似
(
に
)
た
樣
(
やう
)
な
問
(
とひ
)
を
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
感
(
かん
)
じられしが
態
(
わざ
)
とおせんに向はれ其方は其前より傳吉と
密通
(
みつつう
)
せしと憑司より
申立
(
まをした
)
てしが此儀如何なるやと
問
(
とひ
)
ければおせん少しは
顏
(
かほ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
實
(
じつ
)
に
雲
(
くも
)
を
掴
(
つか
)
むやうな
話
(
はなし
)
だが、
萬
(
まん
)
が一もと
旅亭
(
やどや
)
の
主人
(
しゆじん
)
を
呼
(
よ
)
んで
聽
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、
果然
(
くわぜん
)
!
主人
(
しゆじん
)
は
私
(
わたくし
)
の
問
(
とひ
)
を
終
(
みな
)
まで
言
(
い
)
はせず、ポンと
禿頭
(
はげあたま
)
を
叩
(
たゝ
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
夫
(
そ
)
れは
何
(
ど
)
ういふ
子細
(
しさい
)
でと
父
(
ちゝ
)
も
母
(
はゝ
)
も
詰寄
(
つめよ
)
つて
問
(
とひ
)
かゝるに
今
(
いま
)
までは
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
ましたれど
私
(
わたし
)
の
家
(
うち
)
の
夫婦
(
めをと
)
さし
向
(
むか
)
ひを
半日
(
はんにち
)
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
さつたら
大底
(
たいてい
)
が
御解
(
おわか
)
りに
成
(
なり
)
ませう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
問
(
とひ
)
現代の作家に就いて、比較上の問題ですが、東洋種と西洋種とに区別したら
如何
(
いかが
)
なものでせうか。
東西問答
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
この二こそ汝の思ひをひとしく
壓
(
お
)
すところの
問
(
とひ
)
なれ、されば我まづ毒多き
方
(
かた
)
よりいはむ 二五—二七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
といつて、
私
(
わたし
)
はきよとりとした。——これは
帰京
(
ききやう
)
早々
(
そう/\
)
お
訪
(
たづ
)
ねに
預
(
あづ
)
かつた
緑蝶夫人
(
ろくてふふじん
)
の
問
(
とひ
)
に
答
(
こた
)
へたのであるが——
実
(
じつ
)
は
子
(
ね
)
の
口
(
くち
)
の
宿
(
やど
)
が
洋燈
(
ランプ
)
だつたので、
近頃
(
ちかごろ
)
余程
(
よほど
)
珍
(
めづら
)
しかつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
であるから
自分
(
じぶん
)
は
馬
(
うま
)
を
書
(
か
)
きながらも
志村
(
しむら
)
は
何
(
なに
)
を
書
(
か
)
いて
居
(
ゐ
)
るかといふ
問
(
とひ
)
を
常
(
つね
)
に
懷
(
いだ
)
いて
居
(
ゐ
)
たのである。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
左内
興
(
きよう
)
じて
席
(
むしろ
)
をすすみ、さてしもかたらせ給ふに、富貴の道のたかき事、
己
(
おの
)
がつねにおもふ所露たがはずぞ侍る。ここに
愚
(
おろか
)
なる
問
(
とひ
)
事の侍るが、ねがふは
詳
(
つばら
)
にしめさせ給へ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
に
云
(
いふ
)
、
熊胆
(
ゆうたん
)
春は
首
(
くび
)
に
在
(
あ
)
り、夏は
腹
(
はら
)
に在り、秋は左の足にあり、冬は右の足にありといへり。
余
(
よ
)
試
(
こゝろみ
)
に
猟師
(
かりうど
)
にこれを
問
(
とひ
)
しに、
熊
(
くま
)
の
胆
(
きも
)
は常に
腹
(
はら
)
にありて
四時
(
しじ
)
同じといへり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
院長
(
ゐんちやう
)
は
終
(
をはり
)
の
問
(
とひ
)
には
赤面
(
せきめん
)
して。『いや、
那
(
あれ
)
は
病人
(
びやうにん
)
です、
然
(
しか
)
し
面白
(
おもしろ
)
い
若者
(
わかもの
)
で。』と
答
(
こた
)
へた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
兵士等
(
へいしら
)
は
默
(
だま
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんの
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
ました、
此
(
こ
)
の
問
(
とひ
)
は
明
(
あきら
)
かに
愛
(
あい
)
ちやんに
對
(
たい
)
してゞした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
善兵衞は先刻から、何遍も/\この同じ
問
(
とひ
)
を繰り返しますが
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
唯一
(
ゆひいつ
)
の
問
(
とひ
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
不圖
(
ふと
)
小六
(
ころく
)
が
斯
(
こ
)
んな
問
(
とひ
)
を
御米
(
およね
)
に
掛
(
か
)
けた。
御米
(
およね
)
は
其時
(
そのとき
)
疊
(
たゝみ
)
の
上
(
うへ
)
の
紙片
(
かみぎれ
)
を
取
(
と
)
つて、
糊
(
のり
)
に
汚
(
よご
)
れた
手
(
て
)
を
拭
(
ふ
)
いてゐたが、
全
(
まつた
)
く
思
(
おもひ
)
も
寄
(
よ
)
らないといふ
顏
(
かほ
)
をした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
たゞ
此
(
この
)
秘密造船所
(
ひみつぞうせんじよ
)
を
出
(
い
)
づる
前
(
まへ
)
に、
一言
(
ひとこと
)
聽
(
き
)
きたきは、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
の
期日
(
きじつ
)
と、
此
(
この
)
艇
(
てい
)
の
如何
(
いか
)
に
命名
(
めいめい
)
されるかとの
點
(
てん
)
である。
大佐
(
たいさ
)
は
私
(
わたくし
)
の
問
(
とひ
)
に
對
(
たい
)
して、
悠々
(
ゆう/\
)
と
鼻髯
(
びせん
)
を
捻
(
ひね
)
りつゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
に
云
(
いふ
)
、
熊胆
(
ゆうたん
)
春は
首
(
くび
)
に
在
(
あ
)
り、夏は
腹
(
はら
)
に在り、秋は左の足にあり、冬は右の足にありといへり。
余
(
よ
)
試
(
こゝろみ
)
に
猟師
(
かりうど
)
にこれを
問
(
とひ
)
しに、
熊
(
くま
)
の
胆
(
きも
)
は常に
腹
(
はら
)
にありて
四時
(
しじ
)
同じといへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
見し由にて心に
掛
(
かゝ
)
る旨申に付
吉凶
(
きつきよう
)
を
問
(
とは
)
んと存じ夕七つ時分に
宿
(
やど
)
を出しに
途中
(
とちう
)
にて先年
懇意
(
こんい
)
になりし細川家の
藩士
(
はんし
)
井戸
(
ゐと
)
源次郎
(
げんじらう
)
に出會し
故
(
ゆゑ
)
如何なる
用向
(
ようむき
)
にて此地へ來られしやと
問
(
とひ
)
しに妻を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『はてね、』と
問
(
とひ
)
を
怪
(
あやし
)
む
中
(
なか
)
に、
些
(
ち
)
とひるんだのが、
頬
(
ほ
)
に
出
(
い
)
づる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平次の
問
(
とひ
)
は
委細
(
ゐさい
)
構はずお越に突つ込んで行きました。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
梅子は
斯
(
か
)
う答へて、すぐ新聞を
膝
(
ひざ
)
から
卸
(
おろ
)
すと、手を鳴らして、
小間使
(
こまづかひ
)
を呼んだ。代助は再び
父
(
ちゝ
)
の
在
(
ざい
)
、
不在
(
ふざい
)
を
確
(
たしか
)
めた。梅子は其
問
(
とひ
)
をもう忘れてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『な、な、
何故
(
なぜ
)
ですか。』と、
陸
(
りく
)
の
仲間
(
なかま
)
は
一時
(
いちじ
)
に
顏色
(
がんしよく
)
を
變
(
か
)
へたのである。
大佐
(
たいさ
)
は、
直
(
たゞ
)
ちに
此
(
この
)
問
(
とひ
)
には
答
(
こた
)
へんとはせで、
頭
(
かうべ
)
を
廻
(
めぐ
)
らして、
彼方
(
かなた
)
なる
屏風岩
(
べうぶいわ
)
の
方
(
ほう
)
を
眺
(
なが
)
めたが、
沈欝
(
ちんうつ
)
なる
調子
(
ちようし
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
知て
居
(
ゐる
)
かと
問
(
とひ
)
けるにお政は
然樣
(
さやう
)
さ只馬喰町とのみ承まはりましたと申ければ文右衞門は
宜々
(
よし/\
)
何
(
いづ
)
れにも此金子は返さねばならぬ馬喰町へ
行
(
ゆき
)
て
紙屑買
(
かみくづかひ
)
の市之丞と聞ば知れぬ事はあるまじ
明
(
あけ
)
なば
直樣
(
すぐさま
)
一走
(
ひとはし
)
りと文右衞門は
夜
(
よ
)
の
明
(
あけ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
平次の
問
(
とひ
)
のさり氣なさ。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香爐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ありや
一體
(
いつたい
)
何
(
なに
)
をする
男
(
をとこ
)
なんだい」と
宗助
(
そうすけ
)
が
聞
(
き
)
いた。
此
(
この
)
問
(
とひ
)
は
今迄
(
いままで
)
も
幾度
(
いくたび
)
か
御米
(
およね
)
に
向
(
むか
)
つて
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
されたものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「大変
遅
(
おそ
)
うがしたな。
明日
(
あした
)
は
何時
(
なんじ
)
の汽車で御
立
(
た
)
ちですか」と玄関へ
上
(
あが
)
るや
否
(
いな
)
や
問
(
とひ
)
を
掛
(
か
)
けた。代助は、微笑しながら
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
何
(
なん
)
だつて、まだ
奥
(
おく
)
さんを
御貰
(
おもら
)
ひなさらないの」と聞いた。代助は此
問
(
とひ
)
にも答へる事が出
来
(
き
)
なかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
三四郎は知るとも、知らぬとも云ひ得ぬ程に、此
問
(
とひ
)
を予期してゐなかつた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“問(問丸)”の解説
問丸(といまる)は、年貢米の陸揚地である河川・港の近くの都市に居住し、運送、倉庫、委託販売業を兼ねる組織。問(とい)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
“問”を含む語句
訪問
質問
尋問
言問
問屋
糺問
音問
訊問
問題
牢問
詰問
問答
問合
問糺
問掛
責問
拷問
学問
借問
酒問屋
...