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色白
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いろじろ
ふりがな文庫
“
色白
(
いろじろ
)” の例文
が、
紅
(
あか
)
い
襷
(
たすき
)
で、
色白
(
いろじろ
)
な娘が運んだ、
煎茶
(
せんちゃ
)
と
煙草盆
(
たばこぼん
)
を
袖
(
そで
)
に控へて、
然
(
さ
)
まで
嗜
(
たしな
)
むともない、其の、
伊達
(
だて
)
に持つた
煙草入
(
たばこいれ
)
を手にした時、——
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
むろん
御筋骨
(
ごきんこつ
)
はすぐれて
逞
(
たくま
)
しうございますが、
御顔
(
おかお
)
は
色白
(
いろじろ
)
の、
至
(
いた
)
ってお
奇麗
(
きれい
)
な
細面
(
ほそおもて
)
、そして
少
(
すこ
)
し
釣気味
(
つりぎみ
)
のお
目元
(
めもと
)
にも、
又
(
また
)
きりりと
引
(
ひ
)
きしまったお
口元
(
くちもと
)
にも
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
髮に
微笑
(
ほゝゑみ
)
を含んで清い
小川
(
をがは
)
の岸に寄りかかる
少女子
(
をとめご
)
、
金雀花
(
えにしだ
)
、金髮の
金雀花
(
えにしだ
)
、
色白
(
いろじろ
)
の
金雀花
(
えにしだ
)
、
清淨
(
しやうじやう
)
な
金雀花
(
えにしだ
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
頸
(
ゑり
)
もと
計
(
ばかり
)
の
白粉
(
おしろい
)
も
榮
(
は
)
えなく
見
(
み
)
ゆる
天然
(
てんねん
)
の
色白
(
いろじろ
)
をこれみよがしに
乳
(
ち
)
のあたりまで
胸
(
むね
)
くつろげて、
烟草
(
たばこ
)
すぱ/\
長烟管
(
ながぎせる
)
に
立膝
(
たてひざ
)
の
無作法
(
ぶさはう
)
さも
咎
(
とが
)
める
人
(
ひい
)
のなきこそよけれ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ト
属
(
つ
)
いて
来
(
き
)
ましたる
子供
(
こぞう
)
が、
五歳
(
いつゝ
)
か
六歳位
(
むツつぐらゐ
)
で
色白
(
いろじろ
)
の、
二重瞼
(
ふたへまぶた
)
の
可愛
(
かあい
)
らしい子でございまするが、
生来
(
はら
)
からの
乞食
(
こじき
)
でもありますまいが、世の中の
開明
(
かいめい
)
に
伴
(
つ
)
れて、
前
(
ぜん
)
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
年
(
とし
)
はまだ二十四五としか
見
(
み
)
えない
若
(
わか
)
い
色白
(
いろじろ
)
の
顏
(
かほ
)
であつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
門
(
もん
)
の
扉
(
とびら
)
の
所
(
ところ
)
に
待
(
ま
)
ち
合
(
あ
)
はして
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
美妙は
色白
(
いろじろ
)
な
柔々
(
よわよわ
)
しい、ドチラかというと少し
柔気
(
にやけ
)
て、如何にも「詩人でございます」といったような美男であったが、紅葉は色の浅黒い、
苦
(
にが
)
み走った、スッキリと背の高い江戸前の
美妙斎美妙
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
曇日
(
くもりび
)
なので
蝙蝠
(
かほもり
)
は
窄
(
すぼ
)
めたまゝ
手
(
て
)
にしてゐる
故
(
せい
)
か、
稍
(
やゝ
)
小さい
色白
(
いろじろ
)
の顏は、ドンヨリした
日光
(
ひざし
)
の下に、まるで
浮出
(
うきだ
)
したやうに
際立
(
きわだ
)
ってハツキリしてゐる。頭はアツサリした
束髪
(
そくはつ
)
に
白
(
しろ
)
いリボンの
淡白
(
たんぱく
)
な
好
(
このみ
)
。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
甲
(
かぶと
)
に、なほも
色白
(
いろじろ
)
の
騎士と姫
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
嫁
(
よめ
)
はお
艷
(
つや
)
と
云
(
い
)
つて、
同國
(
どうこく
)
一
(
いち
)
ノ
宮
(
みや
)
の
百姓
(
ひやくしやう
)
喜兵衞
(
きへゑ
)
の
娘
(
むすめ
)
で、
兄
(
あに
)
元太郎
(
もとたらう
)
の
此
(
これ
)
が
女房
(
にようばう
)
。
束
(
たば
)
ね
髮
(
がみ
)
で、かぶつては
居
(
ゐ
)
るけれども、
色白
(
いろじろ
)
で
眉容
(
きりやう
)
の
美
(
うつく
)
しいだけに
身體
(
からだ
)
が
弱
(
よわ
)
い。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
醫學士
(
いがくし
)
の
細井
(
ほそゐ
)
といふ
色白
(
いろじろ
)
の
人
(
ひと
)
にも
極
(
き
)
まりかゝつたに、
引違
(
ひきちが
)
へて
旦那樣
(
だんなさま
)
のやうな
無口
(
むくち
)
さまへ
嫁入
(
よめい
)
つて
來
(
き
)
たは
何
(
ど
)
うかいふ
一時
(
いちじ
)
の
間違
(
まちが
)
ひでもあらう、
此間違
(
このまちが
)
ひを
此
(
この
)
まゝに
通
(
とほ
)
して
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
……
島田髷
(
しまだ
)
の
艶々
(
つやつや
)
しい、きゃしゃな、
色白
(
いろじろ
)
な女が立って手伝って、——
肥大漢
(
でっぷりもの
)
と二人して、やがて
焜炉
(
こんろ
)
を縁側へ。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
色白
(
いろじろ
)
の
首筋
(
くびすぢ
)
に
紺
(
こん
)
の
腹
(
はら
)
がけ、さりとは
見
(
み
)
なれぬ
扮粧
(
いでだち
)
とおもふに、しごいて
締
(
し
)
めし
帶
(
おび
)
の
水淺黄
(
みづあさぎ
)
も、
見
(
み
)
よや
縮緬
(
ちりめん
)
の
上染
(
じやうぞめ
)
、
襟
(
えり
)
の
印
(
しるし
)
のあがりも
際立
(
きわだち
)
て、うしろ
鉢卷
(
はちま
)
きに
山車
(
だし
)
の
花
(
はな
)
一
枝
(
し
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とゞろ/\と
踏鳴
(
ふみな
)
らしもしない、
輕
(
かる
)
い
靴
(
くつ
)
の
音
(
おと
)
も、
其
(
そ
)
の
筈
(
はず
)
で、ぽかりと
帽子
(
ばうし
)
を
脱
(
ぬ
)
ぐやうに
角
(
つの
)
の
生
(
は
)
えた
面
(
めん
)
を
取
(
と
)
つて、
一寸
(
ちよつと
)
壁
(
かべ
)
の
釘
(
くぎ
)
へ
掛
(
か
)
けた、
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ると、
何
(
なん
)
と!
色白
(
いろじろ
)
な
細面
(
ほそおもて
)
で
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
含
(
ふく
)
む
姿
(
すがた
)
に
高下
(
かうげ
)
なく
心
(
こゝろ
)
に
隔
(
へだ
)
てなく
墻
(
かき
)
にせめぐ
同胞
(
はらから
)
はづかしきまで
思
(
おも
)
へば
思
(
おも
)
はるゝ
水
(
みづ
)
と
魚
(
うを
)
の
君
(
きみ
)
さま
無
(
な
)
くは
我
(
わ
)
れ
何
(
なん
)
とせんイヤ
汝
(
われ
)
こそは
大事
(
だいじ
)
なれと
頼
(
たの
)
みにしつ
頼
(
たの
)
まれつ
松
(
まつ
)
の
梢
(
こずゑ
)
の
藤
(
ふぢ
)
の
花房
(
はなぶさ
)
かゝる
主從
(
しゆうじう
)
の
中
(
なか
)
またと
有
(
あ
)
りや
梨本
(
なしもと
)
何某
(
なにがし
)
といふ
富家
(
ふうか
)
の
娘
(
むすめ
)
に
優子
(
いうこ
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
容貌
(
きりやう
)
よし
色白
(
いろじろ
)
の
細
(
ほそ
)
おもてにして
眉
(
まゆ
)
は
※
(
かすみ
)
の
遠山
(
とほやま
)
がた
花
(
はな
)
といはゞと
比喩
(
たとへ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
天上
(
てんじやう
)
か、
奈落
(
ならく
)
か、
山懷
(
やまふところ
)
の
大釜
(
おほがま
)
を
其
(
そ
)
のまゝに、
凄
(
すご
)
いほど
色白
(
いろじろ
)
な
婦
(
をんな
)
の
行水
(
ぎやうずゐ
)
する
姿
(
すがた
)
も
見
(
み
)
た。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
風
(
かぜ
)
が
出
(
で
)
ました、もう
霽
(
あが
)
りませう。」「これはありがたい、お
禮
(
れい
)
を
言
(
い
)
ふよ。」「ほほほ。」ふつくり
色白
(
いろじろ
)
で、
帶
(
おび
)
をきちんとした
島田髷
(
しまだまげ
)
の
女中
(
ぢよちう
)
は、
白地
(
しろぢ
)
の
浴衣
(
ゆかた
)
の
世話
(
せわ
)
をしながら
笑
(
わら
)
つたが
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
後
(
のち
)
に——
丸山
(
まるやま
)
福山町
(
ふくやまちやう
)
に、はじめて
一葉女史
(
いちえふぢよし
)
を
訪
(
たづ
)
ねた
歸
(
かへ
)
り
際
(
ぎは
)
に、
襟
(
えり
)
つき、
銀杏返
(
いてふがへ
)
し、
前垂掛
(
まへだれがけ
)
と
云
(
い
)
ふ
姿
(
すがた
)
に、
部屋
(
へや
)
を
送
(
おく
)
られて
出
(
で
)
ると、
勝手元
(
かつてもと
)
から、
島田
(
しまだ
)
の十八九、
色白
(
いろじろ
)
で、
脊
(
せ
)
のすらりとした
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“色白”で始まる語句
色白粉