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いうじん
可愛さうに
景氣のよい
聲、
肺臟から
出る
聲を
聞いたのは十
年ぶりのやうな
氣がして、
自分は
思はず
立上つた。
見れば
友人M君である。
我が越後にも化石渓あり、
魚沼郡小出の
在羽川といふ
渓水へ
蚕の
腐たるを
流しが一夜にして石に
化したりと
友人葵亭翁がかたられき。
我を
折つて、それ
切り
余は
引揚げたが、
如何も
氣に
成つて
耐えられぬので、
再び
談判に
行かうと
思つて
居ると、
友人の
眉山子が
例の
自殺。
矢張り
僕の
友人だが、——
今度は
男だが——
或奴から
少し
取るべき
金があるのに、どうしてもよこさない。いろ/\
掛合つて
見たが
埓があかない。
暫く
靜に
聽耳を
立ててゐた
僕はさう
言つて、
友人の
方を
振り
返つた。いつの
間にか
彼の
膝の
上には
丸顏の
女が
牡丹のやうな
笑ひを
含みながら
腰かけてゐる。
貧窮な
友人に
扶助を
與へぬのを
恥としてゐたとか、
愉快な
行軍や、
戰爭などの
有つたこと、
面白い
人間、
面白い
婦人の
有つたこと、
又高加索と
云ふ
所は
實に
好い
土地で
友人松井通昭氏吾七福を
詠ずるの
歌を
寄せらる。
左に
録するもの
此なり。
此も
一人の
友人の、
谷中天王寺に
於ける
其の
葬を
送つたのである。
我が越後にも化石渓あり、
魚沼郡小出の
在羽川といふ
渓水へ
蚕の
腐たるを
流しが一夜にして石に
化したりと
友人葵亭翁がかたられき。
『
僕は四五日
前から
小田原の
友人の
宅へ
遊びに
行て
居たのだが、
雨ばかりで
閉口したから、これから
歸京うと
思ふんだ。』
『それは
友人に
水谷幻花といふのが
有ります。
此人に
連れられて、
東京近郊は
能く
表面採集に
歩きました』
私は
今、
私の
少年時代の
事を
思ひだす。
明治十九
年、
私が
初めて九
州から
東京に
遊學に
來た
時、
私の
友人や
先輩の
學生間に、よく
斯ういふ
話のあつた
事を
覺えてゐる。
昨日も
君が
逆上られた
後、
私はハヾトフと
長いこと、
君のことを
相談しましたがね、いや
君も
此度は
本氣になつて、
病氣の
療治を
遣り
給はんと
可かんです。
私は
友人として
何も
彼も
打明けます。
『
實は
先日、
倫敦の
友人から『
世界の
名畫』と
題して、
隨分巧妙に
刷てあるのを二十
枚ばかり
贈つて
呉れたがね、それは
如何だらうかと
思ふのだ。』
弥左ヱ門が
雪頽に熊を得たるは
金一釜を
掘得たる
孝子にも
比すべく、
年頃の
孝心を
天のあはれみ玉ひしならんと人々
賞しけりと
友人谷鴬翁がかたりき。
元來自分は
大の
無性者にて
思ひ
立た
旅行もなか/\
實行しないのが
今度といふ
今度は
友人や
家族の
切なる
勸告でヤツと
出掛けることになつたのである。
弥左ヱ門が
雪頽に熊を得たるは
金一釜を
掘得たる
孝子にも
比すべく、
年頃の
孝心を
天のあはれみ玉ひしならんと人々
賞しけりと
友人谷鴬翁がかたりき。
B あゝ
友人だよ。
女の
友人があつたつて
何も
不思議な
事はあるまい。
ひとゝせ是を風入れするため
舗につゞきたる
坐しきの
障子をひらき、年賀の帖を
披き
並べおきたる所へ
友人来り、年賀の
作意書画の
評などかたりゐたるをりしも
ひとゝせ是を風入れするため
舗につゞきたる
坐しきの
障子をひらき、年賀の帖を
披き
並べおきたる所へ
友人来り、年賀の
作意書画の
評などかたりゐたるをりしも