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血汐
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ちしほ
ふりがな文庫
“
血汐
(
ちしほ
)” の例文
見
(
みん
)
と
拔放
(
ぬきはなし
)
ければ
鍔元
(
つばもと
)
より
切先
(
きつさき
)
まで
生々
(
なま/\
)
しき
血汐
(
ちしほ
)
の付
居
(
ゐる
)
にぞコレヤ
汝
(
おのれ
)
は大膽不敵なる奴かな是が何より證據なり
何處
(
どこ
)
で人を殺し
夜盜
(
よたう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わしの
甥
(
をひ
)
の、
弟
(
おとうと
)
の
子
(
こ
)
の! おゝ、
御領主
(
とのさま
)
! おゝ、
甥
(
をひ
)
よ! わが
夫
(
つま
)
! おゝ、
大事
(
だいじ
)
の/\、
親族
(
うから
)
の
血汐
(
ちしほ
)
が
流
(
なが
)
されてゐる!
公平
(
こうへい
)
な
御領主
(
ごりゃうしゅ
)
さま
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
血汐
(
ちしほ
)
の色の唇の
薔薇
(
ばら
)
の花、肉を
食
(
くら
)
ふ
血汐
(
ちしほ
)
の色の唇の
薔薇
(
ばら
)
の花、おまへに血を
所望
(
しよまう
)
されたら、はて
何
(
なん
)
としよう、さあ、お飮み、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
四十前後といつても、
大家
(
たいけ
)
のお内儀でまだ充分若くも美しくもあつたお安ですが、
柘榴
(
ざくろ
)
のやうに頭を割られた上、かう
血汐
(
ちしほ
)
に汚れては見る影もありません。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此時
(
このとき
)
艦頭
(
かんとう
)
に
立
(
た
)
てる
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は、
右鬢
(
うびん
)
に
微傷
(
びしやう
)
を
受
(
う
)
けて、
流
(
なが
)
るゝ
血汐
(
ちしほ
)
の
兩眼
(
りようがん
)
に
入
(
い
)
るを、
拳
(
こぶし
)
に
拂
(
はら
)
つて、キツと
見渡
(
みわた
)
す
海
(
うみ
)
の
面
(
おも
)
、
電光
(
でんくわう
)
の
如
(
ごと
)
く
近
(
ちか
)
づき
來
(
きた
)
つた
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
血汐
(
ちしほ
)
は
先刻
(
さきに
)
脛
(
はぎ
)
を伝ひて足の裏を染めたれば、
其
(
そ
)
が天井に着くとともに、
怨恨
(
うらみ
)
の
血判
(
けつぱん
)
二つをぞ
捺
(
お
)
したりける。
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
渝
(
かは
)
らぬ
契
(
ちぎ
)
りの
誰
(
た
)
れなれや
千年
(
せんねん
)
の
松風
(
しようふう
)
颯々
(
さつ/\
)
として
血汐
(
ちしほ
)
は
殘
(
のこ
)
らぬ
草葉
(
くさば
)
の
緑
(
みどり
)
と
枯
(
か
)
れわたる
霜
(
しも
)
の
色
(
いろ
)
かなしく
照
(
て
)
らし
出
(
い
)
だす
月
(
つき
)
一片
(
いつぺん
)
何
(
なん
)
の
恨
(
うら
)
みや
吊
(
とぶら
)
ふらん
此處
(
こゝ
)
鴛鴦
(
ゑんあう
)
の
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
に。
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
きらりと
光
(
ひか
)
る
金属
(
きんぞく
)
のもとに、
黒髪
(
くろかみ
)
うつくしい
襟足
(
えりあし
)
ががっくりとまへにうちのめつた。
血汐
(
ちしほ
)
のしたヽる
生首
(
なまくび
)
をひっさげた
山賊
(
さんぞく
)
は、
黒
(
くろ
)
い
口
(
くち
)
をゆがめてから/\からと
打笑
(
うちわら
)
つた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
世を恨み義に勇みし
源三位
(
げんざんみ
)
、數もなき白旗
殊勝
(
しゆしよう
)
にも宇治川の
朝風
(
あさかぜ
)
に飜へせしが、
脆
(
もろ
)
くも破れて空しく一族の
血汐
(
ちしほ
)
を
平等院
(
びやうどうゐん
)
の
夏草
(
なつくさ
)
に染めたりしは、諸國源氏が
旗揚
(
はたあげ
)
の先陣ならんとは
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
荒い
血汐
(
ちしほ
)
の洗礼で
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
戀
(
こひ
)
の
血汐
(
ちしほ
)
を
味
(
あぢは
)
はん
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
掛れば
瓦羅利
(
からり
)
と開くにいよ/\
不審
(
ふしん
)
と進み
這入
(
はひれ
)
ば
這
(
こ
)
は如何に
主個
(
あるじ
)
庄兵衞は何者にか
殺害
(
せつがい
)
されたる物と見え
血汐
(
ちしほ
)
に
染
(
そま
)
りて
床
(
とこ
)
の上に
倒
(
たふ
)
れゐるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ロミオ
眞實
(
しんじつ
)
、
予
(
わし
)
の
目
(
め
)
にも、
卿
(
そもじ
)
の
顏
(
かほ
)
が
然
(
さ
)
う
見
(
み
)
ゆる。
憂悲愁
(
うきかなしみ
)
が
互
(
たが
)
ひの
血汐
(
ちしほ
)
を
涸
(
か
)
らしたのぢゃ。おさらば、おさらば!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
急がしく長持の蓋を拂ふと、中には若い男と女、男は背中から深々と刺されてこと切れ、女は滿身に
血汐
(
ちしほ
)
を浴びて居りますが、息だけは通つて居る樣子です。
銭形平次捕物控:270 転婆娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
維新
(
いしん
)
の
變
(
へん
)
に
彼
(
か
)
れは
靜岡
(
しづをか
)
のお
供
(
とも
)
、これは
東臺
(
とうだい
)
の
五月雨
(
さみだれ
)
にながす
血汐
(
ちしほ
)
の
赤
(
あか
)
き
心
(
こヽろ
)
を
首尾
(
しゆび
)
よく
顯
(
あら
)
はして
露
(
つゆ
)
とや
消
(
き
)
えし、
水
(
みづ
)
さかづきして
別
(
わか
)
れし
限
(
ぎ
)
りの
妻
(
つま
)
へ
形見
(
かたみ
)
が
此美人
(
このびじん
)
なり
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
追
(
お
)
へども
撃
(
う
)
てども
敵
(
てき
)
も
強者
(
さるもの
)
、
再
(
ふたゝ
)
び
寄
(
よ
)
する
七隻
(
しちせき
)
の
堅艦
(
けんかん
)
、
怒濤
(
どたう
)
は
逆卷
(
さかま
)
き、
風
(
かぜ
)
荒
(
あ
)
れて、
血汐
(
ちしほ
)
に
染
(
そ
)
みたる
海賊
(
かいぞく
)
の
旗風
(
はたかぜ
)
いよ/\
鋭
(
するど
)
く、
猛
(
たけ
)
く、
此
(
この
)
戰
(
たゝかひ
)
何時
(
いつ
)
果
(
は
)
つ
可
(
べ
)
しとも
覺
(
おぼ
)
えざりし
時
(
とき
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
絲
(
いと
)
を
亂
(
みだ
)
して、
卯
(
う
)
の
花
(
はな
)
が
眞赤
(
まつか
)
に
散
(
ち
)
る、と
其
(
そ
)
の
淡紅
(
うすべに
)
の
波
(
なみ
)
の
中
(
なか
)
へ、
白
(
しろ
)
く
眞倒
(
まつさかさま
)
に
成
(
な
)
つて
沼
(
ぬま
)
に
沈
(
しづ
)
んだ。
汀
(
みぎは
)
を
廣
(
ひろ
)
くするらしい
寂
(
しづ
)
かな
水
(
みづ
)
の
輪
(
わ
)
が
浮
(
う
)
いて、
血汐
(
ちしほ
)
の
綿
(
わた
)
がすら/\と
碧
(
みどり
)
を
曳
(
ひ
)
いて
漾
(
たゞよ
)
ひ
流
(
なが
)
れる……
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
風
(
かぜ
)
寒
(
さむ
)
しあゝ
皆
(
みな
)
血汐
(
ちしほ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
相※に召捕べしと申渡し彼紀州より
持
(
もち
)
來りし
笈摺
(
おひずる
)
には紀州名草郡平野村
感應院
(
かんおうゐん
)
の弟子寶澤十四歳と記し所々
血汐
(
ちしほ
)
に
染
(
そめ
)
し品々を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何事
(
なにごと
)
ぢゃ
此
(
この
)
血汐
(
ちしほ
)
は、これ、
此
(
この
)
廟舍
(
たまや
)
の
入口
(
いりくち
)
の
石
(
いし
)
を
染
(
そ
)
めた
此
(
この
)
血汐
(
ちしほ
)
は?
主
(
ぬし
)
もない
此
(
この
)
劍
(
つるぎ
)
は?
此樣
(
このやう
)
な
平和
(
へいわ
)
の
場所
(
ばしょ
)
に
血
(
ち
)
まぶれにして
棄
(
す
)
てゝあるは、こりゃ
何
(
なん
)
としたことであらう?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
えい、ものものしや、
我
(
わ
)
が
神聖
(
しんせい
)
なる
甲板
(
かんぱん
)
は、
如何
(
いか
)
でか
汝等
(
なんぢら
)
如
(
ごと
)
き
汚
(
けが
)
れたる
海賊
(
かいぞく
)
の
血汐
(
ちしほ
)
に
染
(
そ
)
むべきぞ。と
我
(
わ
)
が
艦
(
かん
)
ます/\
奮
(
ふる
)
ふ。
硝煙
(
せうゑん
)
は
暗
(
くら
)
く
海
(
うみ
)
を
蔽
(
おほ
)
ひ、
萬雷
(
ばんらい
)
一時
(
いちじ
)
に
落
(
お
)
つるに
異
(
ことな
)
らず。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
汐
漢検準1級
部首:⽔
6画
“血”で始まる語句
血
血眼
血腥
血統
血痕
血潮
血飛沫
血相
血糊
血塗