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帳場
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ちやうば
ふりがな文庫
“
帳場
(
ちやうば
)” の例文
因
(
そこ
)
で、
感情
(
かんじやう
)
を
害
(
がい
)
してるなと、
此方
(
こつち
)
では
思
(
おも
)
つてる
前方
(
せんぱう
)
が、
件
(
くだん
)
の
所謂
(
いはゆる
)
お
帳場
(
ちやうば
)
なるもの……「
貴女
(
あなた
)
、これは
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
かれますか。」と
言
(
い
)
つた。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ここに
暗憺
(
あんたん
)
として薄暗き
帳場
(
ちやうば
)
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
見ても何某と稱るゝ御殿醫先生ならんと思へば一同
敬
(
うやま
)
ひまづ此方へと
上座
(
じやうざ
)
へ
招
(
せう
)
すに元益更に辭する色なく
最
(
いと
)
鷹揚
(
おうやう
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
して打ち通りつゝ座に附ば今日は
管伴
(
ばんたう
)
忠兵衞が不在なるに依り
帳場
(
ちやうば
)
にゐる主人長左衞門は立出て
敬々
(
うや/\
)
しく
挨拶
(
あいさつ
)
なしお
茶
(
ちや
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ころ
柿
(
がき
)
のやうな
髮
(
かみ
)
を
結
(
ゆ
)
つた
霜
(
しも
)
げた
女中
(
ぢよちう
)
が、
雜炊
(
ざふすゐ
)
でもするのでせう——
土間
(
どま
)
で
大釜
(
おほがま
)
の
下
(
した
)
を
焚
(
た
)
いて
居
(
ゐ
)
ました。
番頭
(
ばんとう
)
は
帳場
(
ちやうば
)
に
青
(
あを
)
い
顏
(
かほ
)
をして
居
(
ゐ
)
ました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは
昔
(
むかし
)
のまゝだつたが、
一棟
(
ひとむね
)
、
西洋館
(
せいやうくわん
)
が
別
(
べつ
)
に
立
(
た
)
ち、
帳場
(
ちやうば
)
も
卓子
(
テエブル
)
を
置
(
お
)
いた
受附
(
うけつけ
)
に
成
(
な
)
つて、
蔦屋
(
つたや
)
の
樣子
(
やうす
)
はかはつて
居
(
ゐ
)
ました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
閑話休題
(
それはとにかく
)
、
母子
(
ふたり
)
は
其處等
(
そこら
)
を
見
(
み
)
て
歩
(
ある
)
くと、
今
(
いま
)
言
(
い
)
つた、
其
(
そ
)
のお
帳場
(
ちやうば
)
が、
橋
(
はし
)
向
(
むか
)
うの
横町
(
よこちやう
)
に
一個
(
ひとつ
)
あつた。
無論
(
むろん
)
古道具屋
(
ふるだうぐや
)
なんです。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
帳場
(
ちやうば
)
から
此處
(
こゝ
)
へ
參
(
まゐ
)
る
内
(
うち
)
も、
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
りの
大汗
(
おほあせ
)
と、
四人
(
よつたり
)
の
車夫
(
しやふ
)
は
口
(
くち
)
を
揃
(
そろ
)
へ、
精一杯
(
せいいつぱい
)
、
後押
(
あとおし
)
で、お
供
(
とも
)
はいたして
見
(
み
)
まするけれども、
前途
(
さき
)
のお
請合
(
うけあひ
)
はいたされず。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
手
(
て
)
を
緊
(
し
)
めて、
差窺
(
さしうかゞ
)
ふ、
母屋
(
おもや
)
の、
遠
(
とほ
)
く
幽
(
かすか
)
なやうな
帳場
(
ちやうば
)
から、
明
(
あかり
)
の
末
(
すゑ
)
が
茫
(
ばう
)
と
屆
(
とゞ
)
く。
池
(
いけ
)
に
面
(
めん
)
した
大廣間
(
おほひろま
)
、
中
(
なか
)
は四五十
疊
(
でふ
)
と
思
(
おも
)
はるゝ、
薄暗
(
うすぐら
)
い
障子
(
しやうじ
)
の
數
(
かず
)
の
眞中
(
まんなか
)
あたり。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
先
(
ま
)
づ
其
(
そ
)
のお
帳場
(
ちやうば
)
なるものが、
直
(
ぢ
)
き
近所
(
きんじよ
)
には、
四圓五十錢
(
よゑんごじつせん
)
だと、
新
(
あたら
)
しいのを
賣
(
う
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
糊
(
のり
)
の
新
(
あたら
)
しい
浴衣
(
ゆかた
)
に
着換
(
きか
)
へて——
件
(
くだん
)
の
胴震
(
どうぶる
)
ひをしながら——
廊下
(
らうか
)
へ
出
(
で
)
た。が、する/\と
向
(
むか
)
うへ、
帳場
(
ちやうば
)
の
方
(
はう
)
へ、
遙
(
はるか
)
に
駈
(
か
)
けて
行
(
ゆ
)
く
女中
(
ぢよちう
)
を
見
(
み
)
ながら、
彼
(
かれ
)
は
欄干
(
てすり
)
に
立
(
た
)
つて
猶豫
(
ためら
)
つたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
御緩
(
ごゆつく
)
り
様
(
さま
)
で、』と
左側
(
ひだりがは
)
の、
畳
(
たゝみ
)
五十畳
(
ごじふでふ
)
計
(
ばか
)
りの、だゞつ
広
(
ぴろ
)
い
帳場
(
ちやうば
)
、……
真中
(
まんなか
)
に
大
(
おほき
)
な
炉
(
ろ
)
を
切
(
き
)
つた、
其
(
そ
)
の
自在留
(
じざいとめ
)
の、ト
尾鰭
(
をひれ
)
を
刎
(
は
)
ねた
鯉
(
こひ
)
の
蔭
(
かげ
)
から、でつぷり
肥
(
ふと
)
つた
赤
(
あか
)
ら
顔
(
がほ
)
を
出
(
だ
)
して
亭主
(
ていしゆ
)
が
言
(
い
)
ふ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
投
(
な
)
げた
時
(
とき
)
、
偶
(
ふ
)
と
渠
(
かれ
)
は、
鼓打
(
つゞみうち
)
である
其
(
そ
)
の
従弟
(
いとこ
)
が、
業体
(
げふたい
)
と
言
(
い
)
ひ、
温雅
(
をんが
)
で
上品
(
じやうひん
)
な
優
(
やさ
)
しい
男
(
をとこ
)
の、
酒
(
さけ
)
に
酔払
(
ゑひはら
)
ふと、
場所
(
ばしよ
)
を
選
(
えら
)
ばず、
着
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る
外套
(
ぐわいたう
)
を
脱
(
ぬ
)
いで、
威勢
(
ゐせい
)
よくぱつと
投出
(
なげだ
)
す、
帳場
(
ちやうば
)
の
車夫
(
しやふ
)
などは
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
こ
)
の
景色
(
けしき
)
の
中
(
なか
)
を、しばらくして、
門
(
もん
)
の
柳
(
やなぎ
)
を
潛
(
くゞ
)
り、
帳場
(
ちやうば
)
の
入
(
い
)
らつしやい——を
横
(
よこ
)
に
聞
(
き
)
いて、
深
(
ふか
)
い
中庭
(
なかには
)
の
青葉
(
あをば
)
を
潛
(
くゞ
)
つて、
別
(
べつ
)
にはなれに
構
(
かま
)
へた
奧玄關
(
おくげんくわん
)
に
俥
(
くるま
)
が
着
(
つ
)
いた。
旅館
(
りよくわん
)
の
名
(
な
)
の
合羽屋
(
かつぱや
)
もおもしろい。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
『
己
(
おれ
)
が
見着
(
みつ
)
けて
持
(
も
)
つて
帰
(
かへ
)
る、
死骸
(
しがい
)
の
来
(
く
)
るのを
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
れ。』と
睨
(
にら
)
みつけて
廊下
(
らうか
)
を
蹴立
(
けた
)
てゝ
出
(
で
)
た——
帳場
(
ちやうば
)
に
多人数
(
たにんず
)
寄合
(
よりあ
)
つて、
草鞋穿
(
わらぢばき
)
の
巡査
(
じゆんさ
)
が
一人
(
ひとり
)
、
框
(
かまち
)
に
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
たが、
矢張
(
やつぱり
)
此
(
こ
)
の
事
(
こと
)
に
就
(
つ
)
いてらしい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見附
(
みつけ
)
を
入
(
はひ
)
つて、
牛込
(
うしごめ
)
から、
飯田町
(
いひだまち
)
へ
曲
(
まが
)
るあたりの
帳場
(
ちやうば
)
に、(
人力
(
じんりき
)
)を
附着
(
くツつ
)
けて、
一寸
(
ちよつと
)
(
分
(
ふん
)
)の
字
(
じ
)
の
形
(
かたち
)
にしたのに、
車
(
くるま
)
をつくりに
添
(
そ
)
へて、
大
(
おほ
)
きく
一字
(
いちじ
)
にした
横看板
(
よこかんばん
)
を、
通
(
とほ
)
りがかりに
見
(
み
)
て、それを
先生
(
せんせい
)
に
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
廊下
(
らうか
)
を
跣足
(
はだし
)
で
出
(
で
)
て、
階子段
(
はしごだん
)
の
上
(
うへ
)
から
倒
(
さかさま
)
に
帳場
(
ちやうば
)
を
覗
(
のぞ
)
いて
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“帳場”の意味
《名詞》
商家などで帳簿をつけたり勘定などをする所。
(出典:Wiktionary)
“帳場”の解説
帳場(ちょうば)とは、商店や旅館、料理店などで、勘定や帳付けや客が支払いを行う場所。
(出典:Wikipedia)
帳
常用漢字
小3
部首:⼱
11画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“帳場”で始まる語句
帳場格子
帳場内
帳場箪笥