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柳橋
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やなぎばし
ふりがな文庫
“
柳橋
(
やなぎばし
)” の例文
その頃
柳橋
(
やなぎばし
)
に芸者が七人ありまする中で、
重立
(
おもだ
)
った者が四人、
葮町
(
よしちょう
)
の方では二人、
後
(
あと
)
の八人は
皆
(
み
)
な
能
(
よ
)
い芸者では無かったと申します。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あッと、千賀春さんの
身体
(
からだ
)
を突きはなしましたが、
柳橋
(
やなぎばし
)
では誰ひとり知らないものもござんせん、わちきと千賀春さんのいきさつ。
顎十郎捕物帳:06 三人目
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
柳橋
(
やなぎばし
)
に柳なきは既に
柳北
(
りゅうほく
)
先生『
柳橋新誌
(
りゅうきょうしんし
)
』に「橋以
レ
柳為
レ
名而不
レ
植
二
一株之柳
一
〔
橋
(
はし
)
は
柳
(
やなぎ
)
を
以
(
もっ
)
て
名
(
な
)
と
為
(
な
)
すに、
一株
(
いっしゅ
)
の
柳
(
やなぎ
)
も
植
(
う
)
えず〕」
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
場所は
柳橋
(
やなぎばし
)
、名前はない。——言葉は丁寧だが、四角
几帳面
(
きちょうめん
)
な文句の様子では、間違いもなく武家だ、——使いの者はどんな男だ
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
東京の方に暮らした間、旦那はよく名高い作者の手に成った政治小説や
柳橋新誌
(
りゅうきょうしんし
)
などを
懐中
(
ふところ
)
にして、恋しい風の吹く
柳橋
(
やなぎばし
)
の方へと足を向けた。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
吾妻橋
(
あづまばし
)
から川下ならば、
駒形
(
こまかた
)
、並木、
蔵前
(
くらまえ
)
、
代地
(
だいち
)
、
柳橋
(
やなぎばし
)
、あるいは多田の薬師前、うめ堀、横網の川岸——どこでもよい。
大川の水
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
とて、孤蝶子の美しさは秋の月、眉山君は春の花、
艶
(
えん
)
なる姿は京の舞姫のようにて、
柳橋
(
やなぎばし
)
の歌妓にも
譬
(
たと
)
えられる孤蝶子とはうらうえだと評した。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「もとは
柳橋
(
やなぎばし
)
にいた奴だよ、今は、
駒形堂
(
こまがたどう
)
の傍に、
船板塀
(
ふないたべい
)
に
見越
(
みこし
)
の
松
(
まつ
)
と云う寸法だ、しかも、それが
頗
(
すこぶ
)
るの美と来てるからね」と小声で云って
笑顔
(
わらいがお
)
をした。
水魔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
三月九日
蚊杖
(
ぶんじょう
)
を通じ、老年にて身まかりたる名女将といはれし
柳橋
(
やなぎばし
)
林家女将追福の通
袱紗
(
ふくさ
)
に句を
乞
(
こ
)
はれて。
五百五十句
(新字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
又もや彼の路次をわざ/\通りぬけて、
本意
(
ほい
)
なく秋元へ帰ったが、それからは毎夜々々、そんなことに本郷から
柳橋
(
やなぎばし
)
まで出て来て、話しにならぬ苦労に
窶
(
やつ
)
れて居たが
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
そして浅草橋の川下に新しく橋が架けられ、
柳橋
(
やなぎばし
)
と名付けられたことくらいのものであろう。
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
医師に掛かると、
傷寒
(
しょうかん
)
の軽いのだということだったが、今日でいえば
腸
(
ちょう
)
チブスであった。お
医師
(
いしゃ
)
は漢法で
柳橋
(
やなぎばし
)
の古川という上手な人でした。前後二月半ほども床に
就
(
つ
)
いていました。
幕末維新懐古談:26 店初まっての大作をしたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
大分
晩
(
おそ
)
うなったが
如何
(
どう
)
だろうと云うと、主人が気を
利
(
き
)
かして屋根舟を用意し、七、八人の客を乗せて、六軒堀の
川岸
(
かし
)
から市中の川、
即
(
すなわ
)
ち
堀割
(
ほりわり
)
を通り、行く/\
成島
(
なるしま
)
は
柳橋
(
やなぎばし
)
から
上
(
あが
)
り
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
柳橋
(
やなぎばし
)
駅から犬山橋までの電車の沿線には
桑
(
くわ
)
が肥え、梨が実り、青い水田のところどころには、ほのかな
紅
(
あか
)
い
蓮
(
はす
)
の花が、「朝」の「八月」の
香
(
にお
)
いを
爽
(
さわや
)
かな空気と日光との中に漂わしていた。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
侮
(
あなど
)
り切っていきなり玄関から応接を頼むと、東京では
成島柳北
(
なるしまりゅうほく
)
時代に現われた
柳橋
(
やなぎばし
)
の
年増芸者
(
としまげいしゃ
)
のようなのが出て来て、「御紹介のないお客さまは」と、
極
(
きわ
)
めてしとやかに御辞退を申し上げる。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
……そのうち
場所
(
ばしよ
)
の
事
(
こと
)
だから、
別
(
べつ
)
に
知
(
し
)
り
合
(
あひ
)
でもないが、
柳橋
(
やなぎばし
)
のらしい
藝妓
(
げいしや
)
が、
青山
(
あをやま
)
の
知邊
(
しるべ
)
へ
遁
(
に
)
げるのだけれど、
途中
(
とちう
)
不案内
(
ふあんない
)
だし、
一人
(
ひとり
)
ぢや
可恐
(
こは
)
いから、
兄
(
にい
)
さん
送
(
おく
)
つて
下
(
くだ
)
さいな、といつたので、おい
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
観潮楼
(
かんちょうろう
)
の先生もかつて『染めちがえ』と題する短篇小説に、西鶴のような文章で浴衣と
柳橋
(
やなぎばし
)
の女の恋を書かれた事があった。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
白紙
(
かみ
)
を鼈甲の
笄
(
かうがい
)
に捲いた、あの
柳橋
(
やなぎばし
)
の初春の——
白紙
(
かみ
)
を捲いた
笄
(
かうがい
)
なんて、どうしたつて繪にはならない、そしてそれは
柳橋
(
やなぎばし
)
にはかぎつてゐないが
春
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
六月十五日の四ツ半(夜の十一時)ごろ、浅草
柳橋
(
やなぎばし
)
二丁目の
京屋吉兵衛
(
きょうやきちべえ
)
の家から火が出、京屋を全焼して六ツ(十二時)過ぎにようやくおさまった。
顎十郎捕物帳:18 永代経
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
お
寅
(
とら
)
と言って
清元
(
きよもと
)
お
葉
(
よう
)
の高弟にあたり、たぐいまれな美音の持ち主で、
柳橋
(
やなぎばし
)
辺の芸者衆に
歌沢
(
うたざわ
)
を教えているという。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そのまた小えん自身にも、読み書きといわず
芸事
(
げいごと
)
といわず、何でも好きな事を仕込ませていた。小えんは
踊
(
おど
)
りも名を取っている。
長唄
(
ながうた
)
も
柳橋
(
やなぎばし
)
では指折りだそうだ。
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
腹が
空
(
へ
)
って堪らんから、ちょいと底を入れようというので重箱へ往って、
鯰
(
なまず
)
で飯を喰ったが、あとの連中は上手へ往って、
柳橋
(
やなぎばし
)
のおちよと
千吉
(
せんきち
)
を呼んで浮れる訳だが
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
柳橋
(
やなぎばし
)
の
船宿
(
ふなやど
)
の
主翁
(
ていしゅ
)
は、二階の
梯子段
(
はしごだん
)
をあがりながら、
他家
(
よそ
)
のようであるがどうも
我家
(
うち
)
らしいぞ、と思った。二階の方では、とん、とん、とん、と云う
小鼓
(
こつづみ
)
の音がしていた。
鼓の音
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
自分とは
従兄妹
(
いとこ
)
の間柄なる本妻の
綾野
(
あやの
)
を嫌い、とうとう一年経たないうちに、
柳橋
(
やなぎばし
)
芸者のお勝を、奉公人名義で
妾
(
めかけ
)
にいれ、それを
鍾愛
(
しょうあい
)
するの余り、本妻の綾野を
瘋狂
(
ふうきょう
)
と称して
銭形平次捕物控:035 傀儡名臣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
あけっ放しで惚れきってるからあんな事になるんだ、なによ、……相手が
吉原
(
なか
)
とか
柳橋
(
やなぎばし
)
あたりで、だれそれといわれる
姐
(
ねえ
)
さんならともかく、女中に亭主をとられるなんて女の恥じゃないの
寒橋
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
此
(
こ
)
の
男
(
をとこ
)
だから、
今
(
いま
)
では
逸事
(
いつじ
)
と
稱
(
しよう
)
しても
可
(
よ
)
いから
一寸
(
ちよつと
)
素破
(
すつぱ
)
ぬくが、
柳橋
(
やなぎばし
)
か、
何處
(
どこ
)
かの、お
玉
(
たま
)
とか
云
(
い
)
ふ
藝妓
(
げいしや
)
に
岡惚
(
をかぼれ
)
をして、
金
(
かね
)
がないから、
岡惚
(
をかぼれ
)
だけで、
夢中
(
むちう
)
に
成
(
な
)
つて、
番傘
(
ばんがさ
)
をまはしながら、
雨
(
あめ
)
に
濡
(
ぬ
)
れて
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その頃、
両国
(
りょうごく
)
の
川下
(
かわしも
)
には
葭簀張
(
よしずばり
)
の
水練場
(
すいれんば
)
が四、五軒も並んでいて、夕方近くには
柳橋
(
やなぎばし
)
あたりの芸者が泳ぎに来たくらいで、かなり
賑
(
にぎや
)
かなものであった。
向島
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
はい
私
(
わたくし
)
も
疾
(
と
)
うから
参
(
まゐ
)
つて
居
(
を
)
ります、おやまア、
岩田屋
(
いはたや
)
の
旦那
(
だんな
)
だよ、
貴方
(
あなた
)
は
腎虚
(
じんきよ
)
なんでせう。男「
馬鹿
(
ばか
)
をいへ、さうしてお
前
(
めえ
)
は
誰
(
だれ
)
だツけ。女「
柳橋
(
やなぎばし
)
のお
重
(
ぢう
)
でございますよ。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三浦は
贅沢
(
ぜいたく
)
な暮しをしているといっても、同年輩の青年のように、
新橋
(
しんばし
)
とか
柳橋
(
やなぎばし
)
とか云う遊里に足を踏み入れる
気色
(
けしき
)
もなく、ただ、毎日この新築の書斎に閉じこもって
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小蒔屋——
柳橋
(
やなぎばし
)
の芸妓屋の名だった。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
水上バスへ御乗りのお客さまはお急ぎ下さいませ。水上バスは
言問
(
こととい
)
から
柳橋
(
やなぎばし
)
、
両国橋
(
りょうごくばし
)
、
浜町河岸
(
はまちょうがし
)
を一周して時間は一時間、料金は御一人五十円で御在ます。
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
柳橋
(
やなぎばし
)
のが三人、
代地
(
だいち
)
の待合の
女将
(
おかみ
)
が一人来ていたが、皆四十を越した人たちばかりで、それに小川の
旦那
(
だんな
)
や中洲の大将などの
御新造
(
ごしんぞ
)
や御隠居が六人ばかり、男客は、
宇治紫暁
(
うじしぎょう
)
と云う
老年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
柳橋
(
やなぎばし
)
で
左褄
(
ひだりづま
)
とったおしゅんという
婀娜物
(
あだもの
)
ではあるが、今はすっかり
世帯染
(
しょたいじ
)
みた小意気な
姐御
(
あねご
)
で、その上心掛の至極いゝ
質
(
たち
)
で、弟子や
出入
(
ではい
)
るものに目をかけますから誰も悪くいうものがない。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
水上
(
すゐじやう
)
バスへ
御乗
(
おの
)
りのお
客
(
きやく
)
さまはお
急
(
いそ
)
ぎ
下
(
くだ
)
さいませ。
水上
(
すゐじやう
)
バスは
言問
(
こととひ
)
から
柳橋
(
やなぎばし
)
、
両国橋
(
りやうごくばし
)
、
浜町河岸
(
はまちやうがし
)
を一
周
(
しう
)
して
時間
(
じかん
)
は一
時間
(
じかん
)
、
料金
(
れうきん
)
は
御
(
ご
)
一
人
(
にん
)
五十
円
(
ゑん
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
当時
柳橋
(
やなぎばし
)
にあった
生稲
(
いくいね
)
へ
一盞
(
いっさん
)
を傾けに行ったのです。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
吾々は今日の
新橋
(
しんばし
)
に「
堀
(
ほり
)
の
小万
(
こまん
)
」や「
柳橋
(
やなぎばし
)
の
小悦
(
こえつ
)
」のやうな姿を見る事が出来ないとすれば、其れと同じやうに、二代目の
左団次
(
さだんじ
)
と六代目の
菊五郎
(
きくごらう
)
に向つて
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「
柳橋
(
やなぎばし
)
だよ。あすこは水の音が聞えるからね。」
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「それァそうねえ。わたしが御徒町の家を出たからってお父さんが
先
(
せん
)
のように
柳橋
(
やなぎばし
)
にいたら、やっぱり何だか行きにくいわね。お父さん、
何故
(
なぜ
)
柳橋と別れたの。」
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかも
柳橋
(
やなぎばし
)
の
小
(
こ
)
えんという、——
一夕話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
見送っている
中
(
うち
)
に兼太郎はふと何の
聯絡
(
れんらく
)
もなく、
柳橋
(
やなぎばし
)
の
沢次
(
さわじ
)
を他の男に取られた時の事を思出した。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
恋しきは何事につけても還らぬむかしで、あたかもその日、わたくしは虫干をしていた物の中に、
柳橋
(
やなぎばし
)
の妓にして、向嶋小梅の里に囲われていた女の古い手紙を見た。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
いつぞや(二十三、四の頃であった)
柳橋
(
やなぎばし
)
の裏路地の二階に真夏の日盛りを過した事があった。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
柳橋
(
やなぎばし
)
は動しがたい伝説の権威を
背負
(
せお
)
っている。それに対して自分は
艶
(
なまめ
)
かしい意味においてしん橋の名を思出す時には、いつも明治の初年
返咲
(
かえりざ
)
きした第二の江戸を追想せねばならぬ。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
支那画家の一派も
亦
(
また
)
時としては
柳橋
(
やなぎばし
)
や
山谷堀
(
さんやぼり
)
辺りの風景をば、
恰
(
あたか
)
も水の多い南部支那の風景でもスケツチしたやうに全く支那化して
描
(
ゑが
)
いてゐるが、これは当時の漢詩人が
向島
(
むこうじま
)
を夢香洲
虫干
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
女髪結の
出入先
(
でいりさき
)
に塚山さんといって、もと
柳橋
(
やなぎばし
)
の
芸者
(
げいしゃ
)
であったお
妾
(
おめかけ
)
さんがあった。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
人形町
(
にんぎょうちょう
)
を過ぎやがて両国に
来
(
きた
)
れば
大川
(
おおかわ
)
の
面
(
おもて
)
は
望湖楼下
(
ぼうころうか
)
にあらねど
水
(
みず
)
天の如し。いつもの
日和下駄
(
ひよりげた
)
覆きしかど傘持たねば歩みて
柳橋
(
やなぎばし
)
渡行
(
わたりゆ
)
かんすべもなきまま電車の中に腰をかけての雨宿り。
夕立
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
きのふの御作中
柳橋
(
やなぎばし
)
の芸者が
新橋
(
しんばし
)
といふ敵国を見る処おもしろく拝見仕候また先日のモリス・バレスが故郷の
白楊
(
はくよう
)
の並木をおもふ一節感服仕候当地の
平田禿木
(
ひらたとくぼく
)
氏はボオ・ブラムメルの処を
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
「じゃ、もう
柳橋
(
やなぎばし
)
じゃないのね。」
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
柳
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“柳橋”で始まる語句
柳橋新誌