“芸事”の読み方と例文
旧字:藝事
読み方割合
げいごと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまた小えん自身にも、読み書きといわず芸事げいごとといわず、何でも好きな事を仕込ませていた。小えんはおどりも名を取っている。長唄ながうた柳橋やなぎばしでは指折りだそうだ。
一夕話 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
こういう芸事げいごとまで、片肱張らんでもよかろうに、世話人が集まって、駒場こまば係りが二日間の出演順を定めてしもうて、いよいよ、幕をあける段になってから、急に、出らんといいだした。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
「吉田様さチャセゴに行くべと思って出て来たんだが、なんにも芸事げいごと仕込んで置かなかったから、踊りでも踊れるような真似まねして酒飲んで来んべと思って。しかし、それじゃあんまり芸のねえ話だが、万氏の方に何か二人でやれる種はねえか。」
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)