“観潮楼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんちょうろう80.0%
くわんてうろう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は先生と鴎外先生とが或る日観潮楼かんちょうろうに於ける会合の席上、私の「麒麟」だか「少年」だかを褒めてをられたと云ふ話を聞いてゐた。
青春物語:02 青春物語 (新字旧仮名) / 谷崎潤一郎(著)
二階の欄干らんかんたたずむと市中の屋根を越して遥に海が見えるとやら、然るが故に先生はこの楼を観潮楼かんちょうろうと名付けられたのだと私は聞伝えている。
観潮楼くわんてうろうや、断腸亭だんちやうてうや、漱石そうせきや、あれはあれで打ちめにして置いて、岡栄一郎をかえいいちらう氏、佐佐木味津三ささきみつざう氏などの随筆でも、それはそれで新らしい時代の随筆で結構ではないか。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)