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観潮楼
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かんちょうろう
ふりがな文庫
“
観潮楼
(
かんちょうろう
)” の例文
私は先生と鴎外先生とが或る日
観潮楼
(
かんちょうろう
)
に於ける会合の席上、私の「麒麟」だか「少年」だかを褒めてをられたと云ふ話を聞いてゐた。
青春物語:02 青春物語
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
二階の
欄干
(
らんかん
)
に
彳
(
たたず
)
むと市中の屋根を越して遥に海が見えるとやら、然るが故に先生はこの楼を
観潮楼
(
かんちょうろう
)
と名付けられたのだと私は聞伝えている。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
したがって諸先輩の消息を知ることも
稀
(
まれ
)
になって行ったが、おそらく鴎外漁史なぞはあの通り休息することを知らないような人だから、当時その書斎とする
観潮楼
(
かんちょうろう
)
の窓から
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
観潮楼
(
かんちょうろう
)
の先生もかつて『染めちがえ』と題する短篇小説に、西鶴のような文章で浴衣と
柳橋
(
やなぎばし
)
の女の恋を書かれた事があった。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
潮
常用漢字
小6
部首:⽔
15画
楼
常用漢字
中学
部首:⽊
13画
“観潮楼”で始まる語句
観潮楼偶記