“知邊”の読み方と例文
新字:知辺
読み方割合
しるべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片鬢かたびん禿げた乞食の爺いが、中氣で身動きも出來なくなつたのを、綺麗な若い女が來て、知邊しるべの者だからと引取つて行つたさうですよ。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
此日は、源助が半月に餘る旅から歸つたので、それ/″\手土産を持つて知邊しるべの家を𢌞らなければならぬから、お吉は家が明けられぬと言つて、見物は明日に決つた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
十四歳の時伯父の知邊しるべである或る相場師の養女になつてY町に來たのであつた。
業苦 (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)