公園こうえん)” の例文
ある、つばめは、カンナのはなや、さるすべりのはなが、赤々あかあかいている、公園こうえんんでいて、ふとうおたちのことをおもしました。
つばめと魚 (新字新仮名) / 小川未明(著)
でも、さいわい、ストックホルムのスカンセンという公園こうえん番人ばんにんのおじいさんにもらわれて、一月ひとつきばかりその公園の中でくらしました。
ひとりいてふにかぎらず、しひのきやかしのきなどいへのまはりや公園こうえん垣根沿かきねぞひにゑてあるは、平常へいじよう木蔭こかげかぜよけになるばかりでなく
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
ちよつとしたあてこみので、わたし公園こうえんほう商売しょうばいくつもりだつたんですが、しかたがない、方角ほうがくちがいのおやじのところへ、あのランチュウをつてつたというわけでさ
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
名物めいぶつ一つかげをして二はな紺屋こうや乙娘おとむすめいま千束町せんぞくまちしんつた御神燈ごじんとうほのめかして、小吉こきちばるゝ公園こうえん尤物まれもの根生ねをひはおな此處こゝ土成つちなりし、あけくれのうはさにも御出世ごしゆつせといふはをんなかぎりて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
りょうちゃんたちの遠足えんそくは、そうしたおかがあり、はやしがあり、ながれがあり、いけがある、そして電車でんしゃっていける、公園こうえんであったのです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このふたつの種類しゆるいはみなさまのおうちのにはでも、公園こうえんや、やまや、どこへつてもられます。ぎには樹木じゆもくかたちによつても區別くべつされます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
それから、このゴットランド島には、たくさんの公園こうえんや、高いとうをもった、古いおしろのある大きな荘園しょうえんもありません。
かれは、そののち、いろいろの経験けいけんをし、また苦労くろうをしました。たまたま、この公園こうえんにきて百合ゆりはなて、むかしのことをおもしたのです。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどそのころ、みずうみの東がわのエーヴェードスクローステル公園こうえんに住んでいるキツネのズルスケというのが、夜のえものをさがして歩きまわっていました。
それで時々とき/″\自然しぜん森林しんりんあそんで、すがすがしい空氣くうきひ、精神せいしん保養ほようする必要ひつようがあります。都會とかいには大小だいしよう公園こうえんまうけられてゐますが、そんなものは完全かんぜん安靜場所あんせいばしよといへません。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
じき、ちかくの公園こうえんですよ。まあ、いってごらんなさい。それは、おおきななすや、みごとなきゅうりや、野菜物やさいものはなんでもありますから。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おはるは、このごろ、宿やどがなくて公園こうえんをあかすあわれなひとのあることをきいていました。それで、そのひともそうであろうとおもったのです。
朝の公園 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、もう、そのひとたちの雑踏ざっとうしているなかけて、公園こうえんや、名所めいしょや、方々ほうぼう建物たてもの見物けんぶつあるいている、みずからの姿すがたえがいていたのです。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさんは不思議ふしぎなことだとおもって、だまってていますと、今日きょうまちみちまよって、公園こうえんまえいていた子供こどもが、れつなかからはしました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
公園こうえん木立こだちは、青黒あおぐろい、そらっていました。こまかなが、かわいらしい、きよらかなせてわらっているように、微風びふうらいでいました。
公園の花と毒蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
公園こうえんには、ぶらんこがあり、すべりだいがありました。もう子供こどもたちがあつまって、わらったりかけたりしていました。
朝の公園 (新字新仮名) / 小川未明(著)
公園こうえんほうで、とりのないているこえこえました。そらると、くもっていました。そして、さむかぜいていました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさんは、うろうろしているうちに、またさびしいところへてしまいました。そこは、先刻さっきそのぐちまえぎた、おな公園こうえん裏手うらてになっていました。
雪の上のおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
公園こうえんるとき、おはるはもういちどふりむいて、あのルンペンのようなおとこました。おとこは、やはりうごかないきもののようにしたをむいて、じっとしていました。
朝の公園 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なんだかすこしやすすぎるので、正直しょうじきかれは、そのままにしておけないがして、公園こうえんのベンチのところでポケットから、手帳てちょう鉛筆えんぴつして計算けいさんをはじめました。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
あとは、小原おばら正吉しょうきち二人ふたりが、星晴ほしばれのしたそらを、公園こうえんほうかってあるいていたのです。
世の中へ出る子供たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうおもうと、そのほしがなつかしく、また公園こうえんもりはやしをあるところは、たいへんとおいところのような、またおもしろい場所ばしょのようながして、なんとなくむねがおどるのでありました。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そののち、おじいさんが、上野うえの公園こうえんで、迷子まいごて、それがまごていたということを物語ものがたったとき、家内かないのものははじめて、銅像どうぞうをよくなかった理由りゆうがわかって、それほどまでに
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
美代子みよこさんは燈火あかりしたで、千代紙ちよがみをはさみでこまかにって、いろいろなはなかたちつくっていました。そして、病気びょうきがなおったら、おともだちと野原のはらや、公園こうえんあそびにゆこうとかんがえていました。
千代紙の春 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おなでも、にぎやかな都会とかいなかにある公園こうえんにあったならば、毎日まいにち、いろいろなものを、またいろいろなおといたでありましょう。しかし、このはそんなことがなかったのであります。
山の上の木と雲の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさんは、わか時代じだいから、この英雄えいゆう物語ものがたりいて、ふか崇拝すうはいしていました。そして、上野うえの公園こうえんへいったら、かならず、この銅像どうぞうてこなければならぬということもっていました。
銅像と老人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
黄色きいろなちょうと、しろと、かわいらしいみつばちの、三にん姉弟きょうだいは、しろいすもものはなくにからたびだって、あちらのまちのあるほうをしてとんでいったのです。まちには、公園こうえんがありました。
すももの花の国から (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あのほしは、明日あしたぼくたちのいく、公園こうえんもりはやしらしているのだろう。」
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
いや、あねのほうのは、おともだちと公園こうえんへいって、みちあるいているゆめています。はるなので、いろいろの草花くさばなが、花壇かだんなかいています。そのはななどを、二人ふたりはなっています。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
デパートにもその陳列会ちんれつかいがあれば、ときに公園こうえんにもひらかれるというふうで、わたしは、いろいろの機会きかいかけていって、らんをることをましたが、その種類しゅるいおおいのにもまたおどろかされたのです。
らんの花 (新字新仮名) / 小川未明(著)