“こうえん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
公園27.1%
講筵16.9%
光焔10.2%
溘焉6.8%
講莚6.8%
香煙5.1%
黄琬5.1%
後苑5.1%
侯淵1.7%
光煙1.7%
光熖1.7%
後園1.7%
後援1.7%
恍焉1.7%
浩遠1.7%
紅焔1.7%
香烟1.7%
黄煙1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でも、さいわい、ストックホルムのスカンセンという公園こうえん番人ばんにんのおじいさんにもらわれて、一月ひとつきばかりその公園の中でくらしました。
小野村の倉沢義髄よしゆきを初めて平田鉄胤の講筵こうえんに導いて、北伊那に国学の種をまく機縁をつくったほどの古株だ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
沼南が議政壇に最後の光焔こうえんを放ったのはシーメンス事件を弾劾だんがいした大演説であった。沼南の直截ちょくせつ痛烈な長広舌はこの種の弾劾演説に掛けては近代政治界の第一人者であった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
倔強くっきょうの車夫を呼び腕車に乗じ、ただちに旅亭を辞し、時刻を移さずして帰省し、父の病をわんとすれば、溘焉こうえんとしてすでに逝き、また浮き世の人にあらず。
妖怪報告 (新字新仮名) / 井上円了(著)
婦人のしおらしき風情ふぜいとては露ほどもなく、男子と漢籍の講莚こうえんに列してなお少しもはずかしと思いし事なし。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
むらさき香煙こうえんが、ひともとすなおに立昇たちのぼって、南向みなみむきの座敷ざしきは、硝子張ギヤマンばりなかのようにあたたかい。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
董卓は自分を相国しょうこくに封じ、楊彪ようひょうを司徒とし、黄琬こうえんを太尉に、荀爽じゅんそうを司空に、韓馥かんふく冀州きしゅうの牧に、張資ちょうしを南陽の太守に——といったように、地方官の任命も輦下れんかの朝臣の登用も
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その夜将軍家は近習も連れず、一人後苑こうえん彷徨さまよっていた。と、一人の非常な美人が、突然前へ現われた。見たことのない美人であった。大奥の女でないことは、その女の風俗で知れた。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
侯淵こうえんは矢を追いかけて、柳の下へ駈け出した。そして
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして極めて合法的に石山本願寺のわたしはすんだが、そのあとで、一炬いっきょ、全山の堂塔伽藍どうとうがらんと、多年の築城的門塁もんるいは、三日三晩にわたって、炎々、大坂の空に歴史の光煙こうえんを曳いて
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大鬼だいき衣冠いかんにして騎馬、小鬼しょうき数十いずれも剣戟けんげきたずさへて従ふ。おくに進んで大鬼いかつて呼ぶ、小鬼それに応じて口より火を噴き、光熖こうえんおくてらすと。
雨夜の怪談 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
この公園は旧三十五万石を領せる池田侯爵の後園こうえんにして、四時のながめ尽せぬ日本三公園の一なり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
これにつきましては、当町長さまはじめ、警察けいさつの方々さま、当町有志ゆうしの皆々さまから一方ひとかたならぬご後援こうえんをいただき、一同感謝かんしゃにたえない次第しだい
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
この山の美しさは、恍焉こうえんとして私を蠱惑こわくする。何世紀も前の過去から刻みつけられた印象は、都会という大なる集団の上にも、不可拭ふかしょくの焼印を押していなければならないはずだ。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
やがて昇る朝陽あさひに、朱に染めた頭を集めて男体と女体が、この浩遠こうえんな眺めを覗きながら、自然の悠久を無言に語り合っている。草薙山の方に近い密林の中に、早春の雄鹿が嬉々ききと鳴く。
雪代山女魚 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
それはリシウムの紅焔こうえんでしょう。ほんとうに光炎菩薩こうえんぼさつ太陽たいようマジックの歌はそらにも地面ちめんにもちからいっぱい、日光の小さな小さなすみれだいだいや赤のなみといっしょに一生いっしょうけんめいに鳴っています。
イーハトーボ農学校の春 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
わたしは死してののちはあの安らかな世にく様せめては一本の香烟こうえんを立ててもらいたいが、それも一度実家をでてこの家の妻となりしものが、死せるのち再び父なる人の御世話になるのは
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
ボタン一つ押すと紫電しでん一閃いっせん。太い二本の光の柱です。一本は真直に空中を飛び上る。もう一本は敵陣の中につっこむ。するとパッと黄煙こうえんあがると見る間に、ふねも敵兵も瞬間に煙となって空中に飛散する。
発明小僧 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)