“香煙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうえん42.9%
かうえん42.9%
けむり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このとき、はや衆僧は、如海にょかいに引率されて、奥の法要の道場へ乗込んでいた。香煙こうえんるるとけいを合図に礼拝らいはいする。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
バビロンの淫婦はなんぢ七頭しちとうの毒竜は爾の馬、火と煙と硫黄いわうとはなんぢ黒檀こくたん宝座みくらの前に、不断の香煙かうえんのぼらしめん。
LOS CAPRICHOS (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その祭壇の神々こうごうしさ! 遥かの奥の厨子ずしの内には十字架に掛かった基督キリストの像と嬰児おさなごを抱いたマリアの像がゆる香煙けむりまといながら幻影まぼろしのように立っている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)