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じょうとう
ふりがな文庫
“
上等
(
じょうとう
)” の例文
それを
軽
(
かる
)
い
薄手
(
うすで
)
が
上等
(
じょうとう
)
なものとしてあり、それを
使
(
つか
)
わなければならぬということは、なんといううるさいばかげたことかと
思
(
おも
)
われました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三州瓦等名が聞えていますが、しかし磨きをかけて銀光りにした
上等
(
じょうとう
)
なものは、むしろ瓦味を殺して金属に近づき、冷たい感じを受けます。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
「いえ……その……
金魚
(
きんぎょ
)
ですよ。こいつは三
匹
(
びき
)
ともかなり
上等
(
じょうとう
)
のランチュウです。
死
(
し
)
んでしまつているから、どうも
惜
(
お
)
しいことしたと
思
(
おも
)
いまして」
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
(牛の肉の中で一番
上等
(
じょうとう
)
が
此
(
こ
)
の舌だというのは
可笑
(
おか
)
しい。
涎
(
よだ
)
れで
粘々
(
ねばねば
)
してる。おまけに黒い
斑々
(
ぶちぶち
)
がある。歩け。こら。)
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
後
(
あと
)
でぺろり舌を出されるとは知りながら、上等のを
否
(
いや
)
極
(
ごく
)
上等
(
じょうとう
)
のをと気前を見せて言い
値
(
ね
)
でさっさと買って来る様な子供らしいこともついしたくなる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「じゃあおれたち、ここをひきはらって、もっと先まで行ってみようや。どうもこの宿は
上等
(
じょうとう
)
とはいかないから。」
ブレーメンの町楽隊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
やわらかいぞやわらかいぞ、お
大名
(
だいみょう
)
の
寝床
(
ねどこ
)
だって、こんなに
上等
(
じょうとう
)
じゃああるまいなあ、などと
牧
(
まき
)
をとかれた
山羊
(
やぎ
)
みたいに、ワザとごろごろころがってみた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「なるべく
上等
(
じょうとう
)
なやつをいろいろまぜて、これだけかごにつめてくれ。ていさいよくのしをつけて。」
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
昨日、洋服をきてきたので、だいぶハイカラさんだとは思っていたが、自転車にのってくるとは思わなんだ。困ったな。なんで
今年
(
ことし
)
にかぎって、こんな
上等
(
じょうとう
)
を
岬
(
みさき
)
へよこしたんだろう。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
天狗
(
てんぐ
)
の
中
(
なか
)
のごくごく
上等
(
じょうとう
)
のもののみが
人間
(
にんげん
)
に
近
(
ちか
)
い
姿
(
すがた
)
をして
居
(
お
)
りますようで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
といって、
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
な
上等
(
じょうとう
)
な
布
(
ぬの
)
を
三反
(
さんたん
)
出
(
だ
)
して
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
林檎
(
りんご
)
のフライ
上等
(
じょうとう
)
夏 第百四十一 肉料理
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「ご
隠居
(
いんきょ
)
さん、ここには
上等
(
じょうとう
)
のお
菓子
(
かし
)
はありません。
飴
(
あめ
)
チョコならありますが、いかがですか。」と、
菓子屋
(
かしや
)
のおかみさんは
答
(
こた
)
えました。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
盤面
(
ダイアル
)
は青じろくて、ツルツル光って、いかにも
舶来
(
はくらい
)
の
上等
(
じょうとう
)
らしく、どこでも見たことのないようなものでした。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「
上等
(
じょうとう
)
な品で、きれいな品を持ってきました。いろいろかわったしめひもがあります。」といって、いろいろな色の
絹糸
(
きぬいと
)
であんだひもを、一つ取りだしました。白雪姫は
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
利息
(
りそく
)
の一
部
(
ぶ
)
としてなるつたけ
上等
(
じょうとう
)
の
金魚
(
きんぎょ
)
をもつてこいつて、いやがるんです。
私
(
わたし
)
は、
癪
(
しゃく
)
だから、三
匹
(
びき
)
でせいぜい五
千円
(
せんえん
)
というランチュウを、三
万円
(
まんえん
)
だとふつかけて
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つたんですが……
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
林檎
(
りんご
)
フライの
上等
(
じょうとう
)
春 第十五 昨夜の夢
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「なるほど、これは
上等
(
じょうとう
)
の
品
(
しな
)
だ。なかなかいい
音
(
おと
)
がする。」といって、お
役人
(
やくにん
)
は、
茶
(
ちゃ
)
わんを
掌
(
て
)
の
上
(
うえ
)
に
乗
(
の
)
せて、つめではじいて
見
(
み
)
ていました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
カイロ
男爵
(
だんしゃく
)
だって早く
上等
(
じょうとう
)
の
絹
(
きぬ
)
のフロックを
着
(
き
)
て明るいとこへ
飛
(
と
)
びだすがいいでしょう。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
するとマリちゃんは、
自分
(
じぶん
)
の
箪笥
(
たんす
)
へ
行
(
い
)
って、一
番
(
ばん
)
下
(
した
)
の
抽斗
(
ひきだし
)
から、一
番
(
ばん
)
上等
(
じょうとう
)
の
絹
(
きぬ
)
の
手巾
(
はんけち
)
を
出
(
だ
)
して
来
(
き
)
て、
食卓
(
テーブル
)
の
下
(
した
)
の
骨
(
ほね
)
を、一つ
残
(
のこ
)
らず
拾
(
ひろ
)
い
上
(
あ
)
げて、
手巾
(
はんけち
)
へ
包
(
つつ
)
み、
泣
(
な
)
きながら、
戸外
(
おもて
)
へ
持
(
も
)
って
行
(
ゆ
)
きました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
豚
(
ぶた
)
の
上等
(
じょうとう
)
刺身
(
さしみ
)
春 第九 豚料理
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
「この
時計
(
とけい
)
こそ
合
(
あ
)
っているのだ。
上等
(
じょうとう
)
の
機械
(
きかい
)
で、
町
(
まち
)
の
時計
(
とけい
)
にちゃんと
合
(
あ
)
わしてきたのだ。」と、
他
(
た
)
の
金持
(
かねも
)
ちがいいました。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「先生ぁ、ずいぶん足ぁ早ぃな。」
富手
(
とみて
)
かな、
菅木
(
すがき
)
かな、あんなことを
云
(
い
)
っている。足が早いというのは道をあるくときの話だ。ここも
平
(
たい
)
らで
上等
(
じょうとう
)
の歩道なのだ。ただ水があるばかり。
台川
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
みなさん、この
学校
(
がっこう
)
のオルガンは、
上等
(
じょうとう
)
な
品
(
しな
)
で、だれでも、この
音
(
ね
)
をきいて、
愉快
(
ゆかい
)
にならないものはありません。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それにいまならぼくたちの
膝
(
ひざ
)
はまるで
上等
(
じょうとう
)
のばねのようです。
イーハトーボ農学校の春
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして、おちついて
魚
(
さかな
)
をとって、それをばまた
町
(
まち
)
に
売
(
う
)
って
生活
(
せいかつ
)
をしたときには、まったく
昔
(
むかし
)
にもまさる
貧乏
(
びんぼう
)
になって、
上等
(
じょうとう
)
の
網
(
あみ
)
に
破
(
やぶ
)
れめができたときです。
一本の釣りざお
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ええ、このエステルは
上等
(
じょうとう
)
です。とても
合成
(
ごうせい
)
できません。」
チュウリップの幻術
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それは、
軽
(
かる
)
い、
薄手
(
うすで
)
の
上等
(
じょうとう
)
な
茶
(
ちゃ
)
わんでありました。
茶
(
ちゃ
)
わんの
地
(
じ
)
は
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
で、すきとおるようでございました。そして、それに
殿
(
との
)
さまの
御紋
(
ごもん
)
がついていました。
殿さまの茶わん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「この時計、
上等
(
じょうとう
)
だな。
巴里製
(
パリせい
)
だ。
針
(
はり
)
がゆるんだんだ。」
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私
(
わたし
)
は
考
(
かんが
)
えますのに、三
軒
(
げん
)
が、
同
(
おな
)
じく八
銭
(
せん
)
にすれば、やはり
同
(
おな
)
じことです。
私
(
わたし
)
は、いままでどおり
拾銭
(
じっせん
)
にして、
仕事
(
しごと
)
をていねいにして、
油
(
あぶら
)
や
香水
(
こうすい
)
の
上等
(
じょうとう
)
を
使
(
つか
)
います。
五銭のあたま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
羅紗
(
ラシャ
)
の
上等
(
じょうとう
)
、ゴゴンゴーゴー
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
私
(
わたし
)
は、
利助
(
りすけ
)
の
作
(
さく
)
がたまらなく
好
(
す
)
きだ。まあ、この
藍色
(
あいいろ
)
の
冴
(
さ
)
えていてみごとなこと。
金粉
(
きんぷん
)
の
色
(
いろ
)
もその
時分
(
じぶん
)
とすこしも
変
(
か
)
わらない。
上等
(
じょうとう
)
のものを
使
(
つか
)
っていたとみえる。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
もし
俺
(
おれ
)
にこの
乙
(
おつ
)
の
上等
(
じょうとう
)
の
馬
(
うま
)
を
持
(
も
)
たしたなら、この
馬
(
うま
)
より
幾倍
(
いくばい
)
よく
馴
(
な
)
らすかしれない。だいいちりっぱな
馬
(
うま
)
で、どこへ
出
(
だ
)
しても
恥
(
は
)
ずかしくないだろうと
考
(
かんが
)
えました。
駄馬と百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「どんな
色
(
いろ
)
でも、そろっている
上等
(
じょうとう
)
のクレヨンを、
買
(
か
)
おう。」と、
正吉
(
しょうきち
)
はすぐに、
心
(
こころ
)
をきめたのでした。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「みなさんは、この
上等
(
じょうとう
)
のオルガンに
歩調
(
ほちょう
)
を
合
(
あ
)
わせて
愉快
(
ゆかい
)
に
体操
(
たいそう
)
をすることもできれば、また、
歌
(
うた
)
うこともできます。」と、
先生
(
せんせい
)
は、
生徒
(
せいと
)
らに
向
(
む
)
かっていいました。
楽器の生命
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
正吉
(
しょうきち
)
、この
金紗
(
きんしゃ
)
の
羽織
(
はおり
)
は、
仕損
(
しそん
)
じぬよう、
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れてしなよ。」というように、
主人
(
しゅじん
)
は、
注意
(
ちゅうい
)
しながらも、
上等
(
じょうとう
)
のむつかしい
品
(
しな
)
をば
選
(
えら
)
んで、
彼
(
かれ
)
に
扱
(
あつか
)
わせるようにしました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
教会
(
きょうかい
)
からもらったクレオンは、
品質
(
ひんしつ
)
が
上等
(
じょうとう
)
とみえて、
赤
(
あか
)
の
色
(
いろ
)
はまったく
鮮紅
(
せんこう
)
だったし、
紫
(
むらさき
)
の
色
(
いろ
)
も、いつか
友
(
とも
)
だちの
家
(
いえ
)
で
見
(
み
)
た
孔雀
(
くじゃく
)
の
羽
(
はね
)
のように
光
(
ひか
)
っているし、そして
青
(
あお
)
い
色
(
いろ
)
は
天女とお化け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金
(
かね
)
が
入
(
はい
)
ると、
甲
(
こう
)
は、いままでのようにじっとしていることができませんでした。
上等
(
じょうとう
)
の
網
(
あみ
)
を
買
(
か
)
いました。また、いい
着物
(
きもの
)
をみんなが
買
(
か
)
いました。また、
町
(
まち
)
へ
出
(
で
)
て
見物
(
けんぶつ
)
に
歩
(
ある
)
きました。
一本の釣りざお
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「うちのむすこは、まだこんな
上等
(
じょうとう
)
のところを
知
(
し
)
らないだろう。」と、
思
(
おも
)
いました。
かざぐるま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、はいているくつも、
上等
(
じょうとう
)
のものとみえて、つるつる
光
(
ひか
)
っていました、また、
洋服姿
(
ようふくすがた
)
の
女
(
おんな
)
の
人
(
ひと
)
も、一
行
(
こう
)
にまじっていました。その
人
(
ひと
)
の
指
(
ゆび
)
には、ダイヤモンドが、かがやいていました。
托児所のある村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
俺
(
おれ
)
、一
生
(
しょう
)
に一
度
(
ど
)
でいいから、あんなぴかぴかした
頭
(
あたま
)
になってみたいと
思
(
おも
)
ってきただ。
途中
(
とちゅう
)
で、いちばん
上等
(
じょうとう
)
な
鬢付
(
びんつ
)
け
油
(
あぶら
)
を
高
(
たか
)
い
金出
(
かねだ
)
して
買
(
か
)
ってきたから、これを
俺
(
おれ
)
の
頭
(
あたま
)
にみな
塗
(
ぬ
)
ってもらうべえ。
てかてか頭の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
奥
(
おく
)
さん、まだお
若
(
わか
)
いのに、こんな
昔
(
むかし
)
ふうのものをおさしになっては、おかしゅうございます。ここにこんな
上等
(
じょうとう
)
なさんご
珠
(
じゅ
)
があります。
足
(
あし
)
は
金
(
きん
)
でございます。これとお
換
(
か
)
えになってはいかがですか。
お母さんのかんざし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
王
(
おう
)
さまのお
言葉
(
ことば
)
で、みんなに、
上等
(
じょうとう
)
の
酒
(
さけ
)
がふるまわれました。
珍しい酒もり
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
上等
(
じょうとう
)
の二
輪車
(
りんしゃ
)
を
買
(
か
)
ってあげても。」
僕がかわいがるから
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“上等”で始まる語句
上等兵
上等品
上等時計