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其通
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そのとほ
ふりがな文庫
“
其通
(
そのとほ
)” の例文
同
(
おな
)
じ
人
(
ひと
)
ですら
其通
(
そのとほ
)
り、
況
(
いは
)
んや
曾
(
かつ
)
て
戀
(
こひ
)
の
力
(
ちから
)
に
觸
(
ふ
)
れたことのない
人
(
ひと
)
が
如何
(
どう
)
して
他人
(
たにん
)
の
戀
(
こひ
)
の
消息
(
せうそく
)
が
解
(
わか
)
らう、その
樂
(
たのしみ
)
が
解
(
わか
)
らう、
其苦
(
そのくるしみ
)
が
解
(
わか
)
らう?。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
土
(
つち
)
をなめても
是
(
こ
)
れを
立身
(
りつしん
)
の
手始
(
てはじ
)
めにしたき
願
(
わが
)
ひと、
我
(
わ
)
れながら
宜
(
よ
)
くも
言
(
い
)
へたる
嘘
(
うそ
)
にかためて、
名前
(
なまへ
)
をも
其通
(
そのとほ
)
り、
當座
(
たうざ
)
にこしへらて
吾助
(
ごすけ
)
とか
言
(
い
)
ひけり
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ロミオ されば
明白
(
はっきり
)
と
言
(
い
)
はうが、
予
(
わし
)
はカピューレット
家
(
け
)
のあの
美
(
うつく
)
しい
娘
(
むすめ
)
を
又
(
また
)
と
無
(
な
)
い
戀人
(
こひゞと
)
と
定
(
き
)
めてしまうた。
予
(
わし
)
が
定
(
き
)
めたれば
先方
(
むかう
)
もまた
其通
(
そのとほ
)
りに
定
(
き
)
めたのでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
然
(
しか
)
るに
二時
(
ふたとき
)
と
忍
(
しの
)
ぶを
得
(
え
)
ず、
涙
(
なみだ
)
を
流
(
なが
)
して
窮
(
きう
)
を
訴
(
うつた
)
へ、
只管
(
ひたすら
)
籠
(
かご
)
を
出
(
い
)
でむとわぶ、
汝
(
なんぢ
)
すら
其通
(
そのとほ
)
りぞ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
(
また
)
今更
(
いまさら
)
考
(
かんが
)
へれば
旅行
(
りよかう
)
に
由
(
よ
)
りて、
無慘々々
(
むざ/\
)
と
惜
(
あた
)
ら千
圓
(
ゑん
)
を
費
(
つか
)
ひ
棄
(
す
)
てたのは
奈何
(
いか
)
にも
殘念
(
ざんねん
)
。
酒店
(
さかや
)
には
麥酒
(
ビール
)
の
拂
(
はらひ
)
が三十二
圓
(
ゑん
)
も
滯
(
とゞこほ
)
る、
家賃
(
やちん
)
とても
其通
(
そのとほ
)
り、ダリユシカは
密
(
ひそか
)
に
古服
(
ふるふく
)
やら、
書物
(
しよもつ
)
などを
賣
(
う
)
つてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
遁
(
のが
)
れん爲吉三郎が
拵
(
こしら
)
へ事にて候如何に菊吉三郎と
密通
(
みつつう
)
致
(
いたし
)
候
覺
(
おぼ
)
えなきならば
其通
(
そのとほ
)
り早く申上よと
急立
(
せきたち
)
けるにお菊は生れしより
始
(
はじ
)
めて
奉行所
(
ぶぎやうしよ
)
へ呼出され大勢の中にて吉三郎が
縛
(
いまし
)
められ
窶
(
やつれ
)
たるを見て涙を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小六
(
ころく
)
に
其通
(
そのとほ
)
りを
通知
(
つうち
)
して、
御前
(
おまへ
)
さへそれで
差支
(
さしつかへ
)
なければ、
己
(
おれ
)
がもう一
遍
(
ぺん
)
佐伯
(
さへき
)
へ
行
(
い
)
つて
掛合
(
かけあ
)
つて
見
(
み
)
るがと、
手紙
(
てがみ
)
で
問
(
と
)
ひ
合
(
あは
)
せると、
小六
(
ころく
)
は
郵便
(
いうびん
)
の
着
(
つ
)
いた
晩
(
ばん
)
、すぐ
雨
(
あめ
)
の
降
(
ふ
)
る
中
(
なか
)
を、
傘
(
からかさ
)
に
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てゝ
遣
(
や
)
つて
來
(
き
)
て
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
乳母 はれ、
善
(
よ
)
いお
仁
(
ひと
)
や、ほんに
其通
(
そのとほ
)
り
申
(
まう
)
しましょわいな。ほんに、ま、
何樣
(
どのやう
)
に
喜
(
よろこ
)
ばッしゃらう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
待
(
ま
)
たせて
置
(
お
)
きても
宜
(
よ
)
かりしを
供待
(
ともまち
)
ちの
雜沓
(
ざつたふ
)
遠慮
(
ゑんりよ
)
して
時間
(
じかん
)
早
(
はや
)
めに
吩咐
(
いひつけ
)
て
還
(
かへ
)
せしもの
何
(
なん
)
としての
相違
(
さうゐ
)
ぞやよもや
忘
(
わす
)
れて
來
(
こ
)
ぬにはあらじ
家
(
うち
)
にても
其通
(
そのとほ
)
り
何時
(
いつ
)
まで
迎
(
むか
)
ひ
出
(
だ
)
さずには
置
(
お
)
かれまじ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
妻子へ下し置れ候
旨
(
むね
)
其節
(
そのせつ
)
仰
(
おほ
)
せ渡され候と申立ければ越前守殿御聞有て成程其調べの儀は此越前守が取調べても
其通
(
そのとほ
)
りなり然るに忠兵衞と申者八箇年
打過
(
うちす
)
ぎ
只今
(
たゞいま
)
と成て右樣の儀申出ると言ふは何ぞ忠兵衞が右長庵に
遺恨
(
ゐこん
)
にても是ある事には
非
(
あら
)
ざるか何とも
怪
(
あや
)
しき證據人なり八箇年以前同役が
調
(
しら
)
べの
節
(
せつ
)
上
(
かみ
)
に
然樣
(
さやう
)
の不吟味は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
バルタ
其通
(
そのとほ
)
りにござります。あそこに
主人
(
しゅじん
)
が
居
(
を
)
られまする、
御坊
(
ごばう
)
の
可憐
(
いと
)
しう
思
(
おも
)
はせらるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
好
(
い
)
い
奴
(
やつ
)
なれば、
今度
(
こんど
)
僕
(
ぼく
)
の
沓
(
くつ
)
したを
編
(
あ
)
みてたまはる
時
(
とき
)
彼
(
あ
)
れにも
何
(
なに
)
か
製
(
こし
)
らへて
給
(
たま
)
はれ、
宜
(
よろ
)
しきか
姉樣
(
ねえさま
)
、
屹度
(
きつと
)
ぞかし
姉樣
(
ねえさま
)
、と
熱心
(
ねつしん
)
にたのみて、
覺束
(
おぼつか
)
なき
承諾
(
しようだく
)
の
詞
(
ことば
)
を
其通
(
そのとほ
)
り
敏
(
さとし
)
に
傳
(
つた
)
ふれば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
藏
(
か
)
くし
孃
(
じよう
)
さまにも
嘸
(
さ
)
ぞお
喜
(
よろこ
)
び
我身
(
わがみ
)
とても
其通
(
そのとほ
)
りなり
御返事
(
おへんじ
)
屹度
(
きつと
)
まちますと
云
(
い
)
えば
點頭
(
うなづき
)
ながら
立出
(
たちいづ
)
る
廻
(
まは
)
り
椽
(
ゑん
)
のきばの
橘
(
たちばな
)
そでに
薫
(
かを
)
りて
何時
(
いつし
)
か
月
(
つき
)
に
中垣
(
なかがき
)
のほとり
吹
(
ふき
)
のぼる
若竹
(
わかたけ
)
の
葉風
(
はかぜ
)
さら/\として
初
(
はつ
)
ほとゝぎす
待
(
まつ
)
べき
夜
(
よ
)
なりとやを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫁
(
よめ
)
になどゝは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らぬことなり
芳之助
(
よしのすけ
)
は
兎
(
と
)
もあれ
我
(
わ
)
れ
許
(
ゆる
)
さずと
御立腹
(
ごりつぷく
)
の
數々
(
かず/\
)
それいさゝかも
御無理
(
ごむり
)
ならねどお
前
(
まへ
)
さまと
縁
(
えん
)
きれて
此世
(
このよ
)
何
(
なん
)
の
樂
(
たの
)
しからずつらき
錦野
(
にしきの
)
がこともあり
所詮
(
しよせん
)
は
此命
(
このいのち
)
一
(
ひと
)
つぞと
覺悟
(
かくご
)
の
道
(
みち
)
も
同
(
おな
)
じやうに
行逢
(
ゆきあ
)
つてお
前
(
まへ
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
伺
(
うかゞ
)
へば
其通
(
そのとほ
)
りとか
今更
(
いまさら
)
御違背
(
ごゐはい
)
のある
筈
(
はず
)
なし
私
(
わたし
)
は
嬉
(
うれ
)
しう
存
(
ぞん
)
じますを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“其”で始まる語句
其
其処
其方
其處
其様
其許
其奴
其所
其儘
其後