“そのとほ”の漢字の書き方と例文
語句割合
其通100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに二時ふたときしのぶをず、なみだながしてきううつたへ、只管ひたすらかごでむとわぶ、なんぢすら其通そのとほりぞ。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
また今更いまさらかんがへれば旅行りよかうりて、無慘々々むざ/\あたら千ゑんつかてたのは奈何いかにも殘念ざんねん酒店さかやには麥酒ビールはらひが三十二ゑんとゞこほる、家賃やちんとても其通そのとほり、ダリユシカはひそか古服ふるふくやら、書物しよもつなどをつてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
のがれん爲吉三郎がこしらへ事にて候如何に菊吉三郎と密通みつつういたしおぼえなきならば其通そのとほり早く申上よと急立せきたちけるにお菊は生れしよりはじめて奉行所ぶぎやうしよへ呼出され大勢の中にて吉三郎がいましめられやつれたるを見て涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)