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何
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ど
ふりがな文庫
“
何
(
ど
)” の例文
しかし
何故
(
なぜ
)
面白いのか。何故かう心を惹くのか。さう思つて考へて見ても、
何
(
ど
)
うしてもその理由がわからないやうな場合がよくある。
黒猫
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
「大層寢起きが良いな、八。挨拶だつて尋常だし、
月代
(
さかやき
)
だつて、當つたばかりぢやないか、
何
(
ど
)
つかに結構な婿の口でもあつたのかえ」
銭形平次捕物控:276 釣針の鯉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夫人はこの時笑ってしまえば宜かったのに、
何
(
ど
)
うも
然
(
そ
)
う行き兼ねた。女中が先ず笑ったのである。それが先刻の仇討のように思えた。
或良人の惨敗
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
可也
(
かなり
)
皮肉な出来事であつたからで、気の小さい、
極
(
きま
)
り
悪
(
わる
)
がり屋の彼は、
何
(
ど
)
うかして
甘
(
うま
)
くそれを切りぬけようと、
頭脳
(
あたま
)
を悩ましてゐた。
花が咲く
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
実を云ふと、訓練のない人達のことですから理想的に行くか
何
(
ど
)
うか、それは随分困難のことでせう。私も常にその覚悟はしてゐます。
私有農場から共産農団へ
(新字旧仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
あなたが
何
(
ど
)
んな動機から神話を譯して御覽になつたかはまだ解らないが、恐らく文學を研究する人の
手引草
(
てびきぐさ
)
として
許
(
ばかり
)
ではないでせう。
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あゝ……
有難
(
ありがた
)
うよ……
何
(
ど
)
うもピリ/\痛んで
堪
(
たま
)
らない……深く切つたと見えて血が止まらない……モシ
少々
(
せう/\
)
お願ひがございますがな
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
又
(
また
)
、
何
(
ど
)
うして
寐
(
ね
)
られる……
実
(
じつ
)
は
一刻
(
いつこく
)
も
疾
(
はや
)
く、
此
(
こ
)
の
娑婆
(
しやば
)
へ
連出
(
つれだ
)
すために、お
前
(
まへ
)
の
顔
(
かほ
)
を
見
(
み
)
たらば
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
!
壇
(
だん
)
を
下
(
お
)
りるなぞは
間弛
(
まだる
)
ツこい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この頃ヨクという場合に
能
(
よ
)
く良の字を書いて平気でいるが、ヨクは
何
(
ど
)
んな場合も良の字でよいという訳のものではない位の事は、筆を
牧野富太郎自叙伝:02 第二部 混混録
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「一寸お待ちなせエ、戸締の
無
(
ね
)
い家たア随分不用心なものだ、
何
(
ど
)
れ程貧乏なのか知らねいが」と彼の
剽軽
(
へうきん
)
なる
都々逸
(
どゝいつ
)
の名人は
冷罵
(
れいば
)
す
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
彼等の装飾品を供給する為に日本の雑貨店の多数が
何
(
ど
)
れ位海外で富を造つて居るか。彼等の三度の食事が
何
(
ど
)
れ位美味に飽いて居るか。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
朝
(
あさ
)
千葉
(
ちば
)
が
私
(
わたし
)
を
呼
(
よ
)
びまして、
奧樣
(
おくさま
)
が
此
(
この
)
四五
日
(
にち
)
御
(
お
)
すぐれ
無
(
な
)
い
樣
(
やう
)
に
見上
(
みあ
)
げられる、
何
(
ど
)
うぞ
遊
(
あそば
)
してかと
如何
(
いか
)
にも
心配
(
しんぱい
)
らしく
申
(
まをし
)
ますので
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
家へ帰つて色々古い書物を
捗
(
あさ
)
つて見ると、封を解く
呪文
(
じゆもん
)
だけは
何
(
ど
)
うにか
了解
(
のみこ
)
めたが、さて封を解いたものか
何
(
ど
)
うか一寸始末に困つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「うむ。そうだ。せめて池谷医師が外していったフィルムは
何
(
ど
)
んなものだったか、それを確かめるだけなら、なにも悪かないだろう」
蠅男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「
何事
(
なに
)
? ……
何
(
ど
)
うしたの? ……何うしたの?」と、気にして聞く。私は、
失敗
(
しくじ
)
った! と、穴にも入りたい心地を
力
(
つと
)
めて隠して
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
『もしっ……旦那様……。何ぞ、わたくしに落度でもござりましたならば、どうぞお
宥
(
ゆる
)
しくださいませ。
何
(
ど
)
のようにも、改めまする』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、大阪のすし屋は、
何
(
ど
)
うも生海老が早く売切れる。われわれ、夜の仕事が終って行くと、もう売切れです、と断わられる。
このたび大阪
(新字新仮名)
/
古川緑波
(著)
彼の子供が
何
(
ど
)
んな事を書くだらうとか、どんな文藝上の手腕をもつて居るだらうとか、或は題材は何んなものを捉へるだらうとか
貝殻追放:007 愚者の鼻息
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
剣菱
茲
(
ここ
)
に論語、聖書の中より二三節を抜摘して、公平なる批評を加えて、孔子や耶蘇が
何
(
ど
)
れ
程
(
ほど
)
利口な事をいったか研究して見よう。
論語とバイブル
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
それにしても『円周率』とは、何を意味しているのであろう、3.14 ……という無理数であるπは、
何
(
ど
)
んな意志表示なのであろう。
脳波操縦士
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
彼は、
何
(
ど
)
れ位ゐ金を呉れたのか気に懸つたが、努めて白々しい態度を取つてゐると、だんだんに心がイヂけて来るやうな不快を覚えた。
熱海へ
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
小説以外では餘り若い女といふものに近づいた事のない甲田には、
何
(
ど
)
うしても若い女に冷たい理性などがありさうに思へなかつた。
葉書
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
ところがその時です、私が、列車が
何
(
ど
)
の地点を
駛
(
はし
)
っているかということに気づいたのは。そして到底脱線の外はないとあきらめました。
十時五十分の急行
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
其の夏の
夜
(
よ
)
の夢よりも、また幾年かたつて、青春の廿二歳の折に遭遇した戀の方が、更に猶ほ深く
何
(
ど
)
れほど忘れられなかつたであらう。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
湯河原まで、
何
(
ど
)
うしても三時間かゝる。湯河原で降りてから、あの田舎道をガタ馬車で三十分、どうしても十時近くなってしまう。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
『
蝙蝠
(
かうもり
)
が
猫
(
ねこ
)
を
食
(
た
)
べるかしら?』なんて
云
(
い
)
ひました、それで
愛
(
あい
)
ちやんは、どつちが
何
(
ど
)
うとも
其質問
(
そのしつもん
)
に
答
(
こた
)
へることが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
何
(
ど
)
うかすると自分の
履
(
は
)
いてゐる草履がペツタ/\いふのに、飛上るやうに
吃驚
(
びつくり
)
して
冷汗
(
ひやあせ
)
を出しながら、足の續く限り早足に
歩
(
ある
)
いた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
今も云っている所だが、知りもしない旅の人間なぞを
何
(
ど
)
うして
迂闊
(
うかつ
)
に泊められるものか。無理に断って、逐い出してしまったのだ。
青蛙神
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
何
(
ど
)
うもかうもあれへん。三年の年賦ちうことになつたのだすが、なか/\納め切れまへうまい。……いづれ公賣もんだすなア。」
太政官
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
私
(
わたくし
)
は
別
(
べつ
)
に
婦道
(
ふどう
)
が
何
(
ど
)
うの、
義理
(
ぎり
)
が
斯
(
こ
)
うのと
言
(
い
)
って、
六ヶ
(
むずか
)
しい
理窟
(
りくつ
)
から
割
(
わ
)
り
出
(
だ
)
して、
三浦
(
みうら
)
に
踏
(
ふ
)
みとどまった
訳
(
わけ
)
でも
何
(
なん
)
でもございませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
すると意外千万な発明をしたのです実は罪人の名前まで分ったと云うも全く其発明の鴻恩です、其発明さえ無けりゃ
何
(
ど
)
うして貴方
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
子供達は今日は
何
(
ど
)
うしたのか悲鳴をあげてめい/\につかまへられてゐる帯際の友達の手を振りもぎつて、馳け出して来ました。
火つけ彦七
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
しかも、それは極めて徐々に時の経過と共に自然に行われるのであって、何時
何
(
ど
)
うして何うということなどのいえないようなものである。
早稲田神楽坂
(新字新仮名)
/
加能作次郎
(著)
では、次に明治時代にはいって、大衆的なる文芸として、先ず最初に
何
(
ど
)
んなものが現れ
出
(
い
)
でたであろうか。否、現れざるを得なかったか。
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「イヤ、俺はほかに手段がないんだ。俺は伯父さんに助けてもらうほかに
何
(
ど
)
うすることも知らないやくざな、だらしない人間なんだ……」
竹藪の家
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
次の映画幕は
何
(
ど
)
の様な光景を展開するか、タカタカ、タンタン、タカタカタンというところだが、賢い奴は猿面冠者の藤吉郎で
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
何處
(
どこ
)
で聞いたか私の大阪に來てゐるといふことを知つて「
直太郎
(
なほたらう
)
(私)も當地ださうだ。遊んでゐるなら私の
家
(
うち
)
の書生に
寄越
(
よこ
)
したら
何
(
ど
)
うだ。」
兵馬倥偬の人
(旧字旧仮名)
/
塚原渋柿園
、
塚原蓼洲
(著)
面白
可笑
(
おか
)
しい物ばかりが、大衆物の目的ではありません。だが大衆は
何
(
ど
)
ういう作を、要求しているかということは、知る必要がありましょう。
孔雀の樹に就いて
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
どれもどれも大真面目で、着くと直ぐ土の粒を置いては、又他のを捜しに降りて行く。蟻達は一体
何
(
ど
)
うしてそんなに忙しがつてゐるのだらう?
科学の不思議
(新字旧仮名)
/
ジャン・アンリ・ファーブル
(著)
「私は、こんな女になつてしまつて、自分でも、判らなくなつてゐるンです。
何
(
ど
)
うかしてしまつて下さい。どうでもしてしまつて下さい……」
浮雲
(新字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
何
(
ど
)
れ
程
(
ほど
)
それが
激
(
げき
)
した
心
(
こゝろ
)
に
忌々敷
(
いま/\しく
)
くても
其
(
そ
)
れを
窘
(
たしな
)
めて
叱
(
しか
)
つて
遣
(
や
)
る
何
(
なん
)
の
手
(
て
)
がかりも
有
(
も
)
つて
居
(
を
)
らぬ。三
人
(
にん
)
は
只
(
たゞ
)
默
(
だま
)
つて
歩
(
ある
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
御承知の通り、猪子君も
彼様
(
あゝ
)
いふ弱い身体だから、始め一緒に信州を歩くと言出した時に、
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
我輩が止めたか知れない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
廢
(
はい
)
する以上は藤三郎を
家督
(
かとく
)
になすべきは
順當
(
じゆんたう
)
なるを
世評
(
せひやう
)
の樣子にては
何
(
ど
)
うやら主税之助が甚だ
欲情
(
よくじやう
)
に
關
(
かゝ
)
り
自身
(
じしん
)
實子の佐五郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
尤も此のバアトン訳の
剽竊版
(
へうせつばん
)
(Pirate Edition)が
亜米利加
(
アメリカ
)
で幾つも出来てゐるが、中身は
何
(
ど
)
うだらうか。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「まあ、まあ、旦那」と顔役の
亜弗利加
(
アフリカ
)
丸が飛んで出た。「本人も
柔順
(
おとな
)
しくお供すると言ってるんですから——が、一体
何
(
ど
)
うしたと言うんです」
上海された男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
世間並の生活をしないことが
何
(
ど
)
んなに健康に影響するかを説いて、早起きをするやうにと時子は忠告した。すると実枝は
曠日
(新字旧仮名)
/
佐佐木茂索
(著)
落胆
(
がつかり
)
して家を出て、
急足
(
はやあし
)
で何時もの酒屋に来て見れば、これも
何
(
ど
)
うしたか消えて仕舞つて、その代に大きな、古びた、木造りの家がありました。
新浦島
(新字旧仮名)
/
ワシントン・アーヴィング
(著)
おゝ、
御坊
(
ごばう
)
、をしへて
下
(
くだ
)
され、
此
(
この
)
肉體
(
にくたい
)
の
何
(
ど
)
のあたりに、
予
(
わし
)
の
醜穢
(
けがらは
)
しい
名
(
な
)
は
宿
(
やど
)
ってゐるぞ? さ、をしへて
下
(
くだ
)
され、
其
(
その
)
憎
(
にく
)
い
居所
(
ゐどころ
)
を
切裂
(
霧さ
)
いてくれう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一体君は
何
(
ど
)
う思うか、男子の出処進退は
銘々
(
めいめい
)
の好む通りにするが
宜
(
い
)
いではないか、世間一般そうありたいものではないか、之に異論はなかろう。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それであるから
何
(
ど
)
の國の假名遣でも保守的の性質と云ふものを有つて居るのは無論である。日本のも同樣と思つて居る。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“何”の解説
何(か)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の21番目。
(出典:Wikipedia)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“何”を含む語句
何処
如何
何方
何故
何人
何時
何所
幾何
奈何
何樣
何程
何様
何日
何處
何事
如何様
何家
何分
何等
何者
...