孔雀の樹に就いてくじゃくのきについて
最近読んだ内外の作で、最も感銘の深かったのは、小酒井不木氏翻訳のチェスタアトンの「孔雀の樹」です。探偵小説としての筋立てから云っても、(非常に新鮮では無いにしても)一流の作に属す可きもので、最後の殿様ヴェーンの出現や、医師ブラウンが真犯人で …