トップ
>
黄金
>
わうごん
ふりがな文庫
“
黄金
(
わうごん
)” の例文
その
危
(
あやふき
)
を
蹈
(
ふん
)
で熊を捕は
僅
(
わづか
)
の
黄金
(
かね
)
の
為
(
ため
)
也。
金慾
(
きんよく
)
の人を
過
(
あやまつ
)
事
色慾
(
しきよく
)
よりも
甚
(
はなはだ
)
し。されば
黄金
(
わうごん
)
は
道
(
みち
)
を以て
得
(
う
)
べし、不道をもつて
得
(
う
)
べからず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
弦月丸
(
げんげつまる
)
には、
珍
(
めづ
)
らしく
澤山
(
たくさん
)
の
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
搭載
(
とうさい
)
されて
居
(
ゐ
)
ます、
眞珠
(
しんじゆ
)
と
黄金
(
わうごん
)
とが
夥
(
おびたゞ
)
しく
海上
(
かいじやう
)
で
集合
(
あつまる
)
と
屹度
(
きつと
)
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
祟
(
たゝり
)
があります。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そのニンフの
彫物
(
ほりもの
)
は、主人の太い、荒々しい手で握つてゐる杖の
頭
(
かしら
)
に附いてゐて、指の間からはそれを鋳た
黄金
(
わうごん
)
がきら附いてゐるのである。
復讐
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
奇しくも
黄金
(
わうごん
)
の十字の紋章かゞやきいだし、感激に
眩
(
めくる
)
めく一使徒がバプテスマの河をよろめき足して岸に這ひあがるごとく
展望
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
一五
家に久しき
男
(
をのこ
)
に
一六
黄金
(
わうごん
)
一枚かくし持ちたるものあるを聞きつけて、ちかく召していふ。
一七
崑山
(
こんざん
)
の
璧
(
たま
)
もみだれたる世には
瓦礫
(
ぐわれき
)
にひとし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
それらの士は、俗悪なる新画に巨万の
黄金
(
わうごん
)
を
抛
(
なげう
)
つて顧みない天下の
富豪
(
ふがう
)
に
比
(
くら
)
べると、少くとも趣味の独立してゐる点で尊敬に
価
(
あたひ
)
する人々である。
鑑定
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
我若し汝が恰も人の性を憤るごとくさけびて、あゝ
黄金
(
わうごん
)
の不淨の饑ゑよ汝人慾を導いていづこにか到らざらんと 三七—
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
死罪
(
しざい
)
の
事
(
こと
)
を
追放
(
つゐはう
)
といはッしゃるは、
黄金
(
わうごん
)
の
斧鉞
(
まさかり
)
で
予
(
わし
)
の
首
(
くび
)
を
刎
(
は
)
ねておいて、
汝
(
そち
)
は
幸福
(
しあはせ
)
ぢゃと
笑
(
わら
)
うてござるやうなものぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
黄金
(
わうごん
)
積むもの、
權威
(
ちから
)
あるもの、たゞしは玉のかんばせの
佳人
(
たをやめ
)
とても、この夢に、もるゝはあらじ、あなおろかや。
北村透谷詩集
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
どれかが、
黄金
(
わうごん
)
の
魔法
(
まはふ
)
によつて、
雪
(
ゆき
)
の
大川
(
おほかは
)
の
翡翠
(
ひすゐ
)
に
成
(
な
)
るらしい。
圓山川
(
まるやまがは
)
の
面
(
おもて
)
は
今
(
いま
)
、こゝに、
其
(
そ
)
の、のんどりと
和
(
なご
)
み
軟
(
やはら
)
いだ
唇
(
くちびる
)
を
寄
(
よ
)
せて、
蘆摺
(
あしず
)
れに
汀
(
みぎは
)
が
低
(
ひく
)
い。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
明日
(
あす
)
からは
車
(
くるま
)
のおとも
止
(
と
)
まるまじ、
思
(
おも
)
へば
何故
(
なぜ
)
に
彼
(
あ
)
の
人
(
ひと
)
のあの
樣
(
やう
)
に
嫌
(
い
)
やなりしかと
長
(
なが
)
き
袂
(
たもと
)
を
打
(
うち
)
かへし
打
(
うち
)
かへし
見
(
み
)
る
途端
(
とたん
)
、
紅絹
(
もみ
)
の八ツ
口
(
くち
)
ころ/\と
洩
(
も
)
れて
燈下
(
とうか
)
に
耀
(
かヾ
)
やく
黄金
(
わうごん
)
の
指輪
(
ゆびわ
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日は
黄金
(
わうごん
)
の
丸
(
まるがせ
)
になつて、その音も聞えるかと思ふほど鋭く廻つた。雲の底から立ち昇る青い光りの風——、姫は、ぢつと見つめて居た。やがて、すべての光りは薄れて、雲は霽れた。
死者の書:――初稿版――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
いにしへよりしプリアモス、領する*都城
黄金
(
わうごん
)
に
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
水
(
みづ
)
搖
(
ゆ
)
りうごく
搖曳
(
えふえい
)
は、
黄金
(
わうごん
)
、眞珠、
青玉
(
せいぎよく
)
の色。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
昔の
諺
(
ことわざ
)
に『輝くものゝ總てが
黄金
(
わうごん
)
にあらず』
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
腐
(
くさ
)
れたる
黄金
(
わうごん
)
の
縁
(
ふち
)
の
中
(
うち
)
、
自鳴鐘
(
とけい
)
の
刻
(
きざ
)
み……
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
上
(
かみ
)
つ世の光を守る、人知らぬ
黄金
(
わうごん
)
よ
エロディヤッド
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
花束と、
没薬
(
もつやく
)
と、
黄金
(
わうごん
)
の枝の果物と
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
産み月の
黄金
(
わうごん
)
の闇は
藍色の蟇
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
光さやけき
黄金
(
わうごん
)
の
花守
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
黄金
(
わうごん
)
の
跡
(
あと
)
印
(
つ
)
けぬ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
しかし夏雄が
黄金
(
わうごん
)
を愛したのは、
千葉勝
(
ちばかつ
)
が
紙幣
(
しへい
)
を愛したやうに、黄金の力を愛したのではあるまい。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
去
(
さん
)
ぬる
年
(
とし
)
、
中泉
(
なかいづみ
)
から
中尊寺
(
ちうそんじ
)
に
詣
(
まう
)
でた六
月
(
ぐわつ
)
のはじめには、
細流
(
さいりう
)
に
影
(
かげ
)
を
宿
(
やど
)
して、
山吹
(
やまぶき
)
の
花
(
はな
)
の、
堅
(
かた
)
く
貝
(
かひ
)
を
刻
(
きざ
)
めるが
如
(
ごと
)
く
咲
(
さ
)
いたのを
見
(
み
)
た。
彼
(
かれ
)
は
冷
(
つめた
)
き
黄金
(
わうごん
)
である。
此
(
これ
)
は
温
(
あたゝ
)
かき
瑠璃
(
るり
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
秋の夜の目さましに、
三〇
そと見せよとて、すこしも騒ぎたる
三一
容色
(
いろめ
)
なし。翁いふ。かく参りたるは、
三二
魑魅
(
ちみ
)
にあらず人にあらず。君が
三三
かしづき給ふ
黄金
(
わうごん
)
の
精霊
(
せいれい
)
なり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
其頃
(
そのころ
)
弦月丸
(
げんげつまる
)
が、
今迄
(
いままで
)
に
無
(
な
)
い
程
(
ほど
)
澤山
(
たくさん
)
の、
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とを
搭載
(
たふさい
)
して、ネープルス
港
(
かう
)
を
出發
(
しゆつぱつ
)
して、
東洋
(
とうやう
)
に
向
(
むか
)
ふといふのは
評判
(
ひやうばん
)
でしたが、
誰
(
たれ
)
も
世
(
よ
)
に
恐
(
おそ
)
る
可
(
べ
)
き
海蛇丸
(
かいだまる
)
が、
竊
(
ひそ
)
かに
其
(
その
)
舷側
(
そば
)
に
停泊
(
ていはく
)
して
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
嗚呼、
爛壞
(
らんゑ
)
せる
黄金
(
わうごん
)
の毒に
中
(
あた
)
りし大都會
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
白金
(
はくきん
)
の愛と
黄金
(
わうごん
)
の叡智である。
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
バアトンが之を知つたのは、
恰
(
あたか
)
も西部亜弗利加の
黄金
(
わうごん
)
海岸へ遠征しようと云ふ
間際
(
まぎは
)
であつた。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
就中
(
なかんづく
)
、
河間
(
かかん
)
王深
(
わうしん
)
の
居邸
(
きよてい
)
、
結構
(
けつこう
)
華麗
(
くわれい
)
、
其
(
そ
)
の
首
(
しゆ
)
たるものにして、
然
(
しか
)
も
高陽王
(
かうやうわう
)
と
華
(
くわ
)
を
競
(
きそ
)
ひ、
文柏堂
(
ぶんはくだう
)
を
造營
(
ざうえい
)
す、
莊
(
さかん
)
なること
帝居
(
ていきよ
)
徽音殿
(
きおんでん
)
と
相齊
(
あひひと
)
し、
清水
(
しみづ
)
の
井
(
ゐ
)
に
玉轆轤
(
ぎよくろくろ
)
を
置
(
お
)
き、
黄金
(
わうごん
)
の
瓶
(
つるべ
)
を
釣
(
つ
)
るに
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其上
(
そのうへ
)
、
私
(
わたくし
)
は
懇意
(
こんい
)
の
船乘
(
せんどう
)
さんに
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ますと、
今度
(
こんど
)
の
航海
(
かうかい
)
には、
弦月丸
(
げんげつまる
)
に
澤山
(
たくさん
)
の
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
積入
(
つみい
)
れてあります
相
(
さう
)
な、
黄金
(
わうごん
)
と
眞珠
(
しんじゆ
)
とが
波
(
なみ
)
の
荒
(
あら
)
い
海上
(
かいじやう
)
で
集
(
あつま
)
ると、
屹度
(
きつと
)
恐
(
おそ
)
ろしい
祟
(
たゝり
)
を
致
(
いた
)
します。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
黄金
(
わうごん
)
の時を
捕
(
とら
)
へんとしながら
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
巨大なる
黄金
(
わうごん
)
の
卵子
(
たまご
)
の如し。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「
赫耀
(
かくやく
)
として
日
(
ひ
)
に
輝
(
かゞや
)
く、
黄金
(
わうごん
)
の
花
(
はな
)
は
勝色
(
かちいろ
)
、
鼓草
(
たんぽゝ
)
を
私
(
わし
)
が
方
(
はう
)
へ。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
黄金
(
わうごん
)
の、
浦安
(
うらやす
)
の
妙
(
たへ
)
なる
封
(
ふう
)
に。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
黄金
(
わうごん
)
と、しろがねと
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
黄金
(
わうごん
)
の迷宮に
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“黄金”の意味
《名詞》
(おうごん)金。
(おうごん)金銭。
(おうごん)貴重で価値の高いもの。
こがね 参照。
(出典:Wiktionary)
黄
常用漢字
小2
部首:⿈
11画
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
“黄金”で始まる語句
黄金色
黄金虫
黄金鎖
黄金蛇
黄金丸
黄金作
黄金水
黄金覆盆子
黄金板
黄金造