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きろく
ふりがな文庫
“
記録
(
きろく
)” の例文
就中
(
なかんずく
)
、木村摂津守の名は今なお米国において
記録
(
きろく
)
に存し、また
古老
(
ころう
)
の
記憶
(
きおく
)
する
処
(
ところ
)
にして、我海軍の歴史に
堙没
(
いんぼつ
)
すべからざるものなり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
これ勝伯の当時においてもっとも
憂慮
(
ゆうりょ
)
したる点にして、吾人はこれを当時の
記録
(
きろく
)
に
徴
(
ちょう
)
して
実
(
じつ
)
にその憂慮の
然
(
しか
)
るべき
道理
(
どうり
)
を見るなり
云々
(
うんぬん
)
。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
記録
(
きろく
)
は
愼
(
つゝし
)
まなければ
成
(
な
)
らない。——
此
(
こ
)
のあたりで、
白刃
(
しらは
)
の
往來
(
わうらい
)
するを
見
(
み
)
たは
事實
(
じじつ
)
である。……けれども、
敵
(
かたき
)
は
唯
(
たゞ
)
、
宵闇
(
よひやみ
)
の
暗
(
くら
)
さであつた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
統計
(
とうけい
)
によれば、
餘震
(
よしん
)
のときの
震動
(
しんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさは、
最初
(
さいしよ
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
のものに
比較
(
ひかく
)
して、
其
(
その
)
三分
(
さんぶん
)
の
一
(
いち
)
といふ
程
(
ほど
)
のものが、
最大
(
さいだい
)
の
記録
(
きろく
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
と
申
(
もう
)
して、この
話
(
はなし
)
を
省
(
はぶ
)
いて
了
(
しま
)
えば
私
(
わたくし
)
の
幽界生活
(
ゆうかいせいかつ
)
の
記録
(
きろく
)
に
大
(
おお
)
きな
孔
(
あな
)
が
開
(
あ
)
くことになって
筋道
(
すじみち
)
が
立
(
た
)
たなくなるおそれがございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
要
(
よう
)
するに、
寫眞
(
しやしん
)
の本
領
(
れう
)
は、
興味
(
けうみ
)
はさういふ
意味
(
いみ
)
の
記録
(
きろく
)
を、いひ
換
(
かへ
)
れば、
過去
(
くわこ
)
を
再現
(
さいげん
)
して、
思
(
おも
)
ひ出の
樂
(
たのし
)
さや
回想
(
くわいそう
)
の懷かしさを
與
(
あた
)
へるところにある。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
記録
(
きろく
)
に
現
(
あら
)
はれたものも
殆
(
ほとん
)
ど
無
(
な
)
く、
弘仁年間
(
こうにんねんかん
)
に
藥師寺
(
やくしじ
)
の
僧
(
そう
)
景戒
(
けいかい
)
が
著
(
あらは
)
した「
日本靈異記
(
にほんれいいき
)
」が
最
(
もつと
)
も
古
(
ふる
)
いものであらう。
今昔物語
(
こんじやくものがたり
)
にも
往々
(
わう/\
)
化物談
(
ばけものだん
)
が
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
猶
(
なほ
)
古きものにも見ゆべけれど、さのみは
索
(
もとめ
)
ず。
後
(
のち
)
のものには
室町殿
(
むろまちどの
)
の
営中
(
えいちゆう
)
の事どもを
記録
(
きろく
)
せられたる伊勢家の
書
(
しよ
)
には越後
布
(
ぬの
)
といふ事あまた見えたり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それから
後
(
のち
)
のことです。
学者
(
がくしゃ
)
はなにかの
記録
(
きろく
)
から、
偶然
(
ぐうぜん
)
つぎのような
事柄
(
ことがら
)
を
見
(
み
)
いだしたのであります。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
年月
(
ねんげつ
)
がどうしてわかるかといへば、
植
(
う
)
ゑつけた
記録
(
きろく
)
による
外
(
ほか
)
には、
木
(
き
)
を
横
(
よこ
)
に
切
(
き
)
つて、
生地
(
きじ
)
に
出
(
で
)
てゐる
圓
(
まる
)
い
環
(
わ
)
が
幾
(
いく
)
つも
重
(
かさな
)
つてゐるその
理
(
きめ
)
の
數
(
すう
)
を
數
(
かぞ
)
へてみるとわかるのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
工芸
(
こうげい
)
学校の先生は、まず
昔
(
むかし
)
の古い
記録
(
きろく
)
に
眼
(
め
)
をつけたのでした。そして
図書館
(
としょかん
)
の二
階
(
かい
)
で、毎日黄いろに古びた
写本
(
しゃほん
)
をしらべているうちに、
遂
(
つい
)
にこういういいことを
見附
(
みつ
)
けました。
紫紺染について
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
考えようによっては小説でもあれば
記録
(
きろく
)
でもあるような文章は、お前が成長して一人前の男になり、もし、そのとき彼女(妻と娘)たちが生きていたとしたら、お前と母と姉を
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
それを
君
(
きみ
)
が
書
(
か
)
きながら一
瞬間
(
しゆんかん
)
、
君
(
きみ
)
が
僕
(
ぼく
)
のことを
思
(
おも
)
つてくれた
記録
(
きろく
)
があるやうで、
僕
(
ぼく
)
にはそれがへんにうれしい。ハガキだからけふはこれだけ。そのうち
君
(
きみ
)
に
宛
(
あ
)
ててもつと
長
(
なが
)
く
書
(
か
)
かうよ。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
又
(
また
)
さういふ
種類
(
しゆるい
)
の
地震
(
ぢしん
)
と
爆發
(
ばくはつ
)
に
伴
(
ともな
)
ふ
地震
(
ぢしん
)
との
區別
(
くべつ
)
も、
地震計
(
ぢしんけい
)
の
記録
(
きろく
)
によつて
明
(
あき
)
らかにされるから、
地震計
(
ぢしんけい
)
は
噴火
(
ふんか
)
の
診斷器
(
しんだんき
)
となるわけである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
天地
(
てんち
)
の二
神
(
しん
)
誓約
(
うけい
)
の
段
(
くだり
)
に
示
(
しめ
)
された、
古典
(
こてん
)
の
記録
(
きろく
)
を
御覧
(
ごらん
)
になれば
大体
(
だいたい
)
の
要領
(
ようりょう
)
はつかめるとのことでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そこには
私
(
わたし
)
及
(
およ
)
び
私
(
わたし
)
の
周圍
(
しうい
)
をなした人
達
(
たち
)
や旅の風
景
(
けい
)
などの
過去
(
くわこ
)
の一
面
(
めん
)
々々が、あざやかに
記録
(
きろく
)
されてゐる。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
神主
(
かんぬし
)
宮氏の家に
貞和
(
ぢやうわ
)
文明
(
ぶんめい
)
の頃の
記録
(
きろく
)
今に
存
(
そん
)
せり。
当主
(
たうしゆ
)
は
文雅
(
ぶんが
)
を
好
(
このみ
)
、
吟詠
(
ぎんえい
)
にも
富
(
とめ
)
り、
雅名
(
がめい
)
を
正樹
(
まさき
)
といふ。
余
(
よ
)
も
同好
(
どうこう
)
を以て
交
(
まじはり
)
を
修
(
おさ
)
む。
幣下
(
へいした
)
と
唱
(
となふ
)
る
社家
(
しやけ
)
も
諸方
(
しよはう
)
にあまたある大社也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
あんな
旱魃
(
かんばつ
)
の二年
続
(
つづ
)
いた
記録
(
きろく
)
が
無
(
な
)
いと
測候所
(
そっこうじょ
)
が
云
(
い
)
ったのにこれで三年続くわけでないか。
大堰
(
おおぜき
)
の水もまるで四
寸
(
すん
)
ぐらいしかない。夕方になってやっといままでの分へ一わたり水がかかった。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし、
古墳
(
こふん
)
のくわしい
記録
(
きろく
)
などは、もはや、どこにものこっていませんでした。ただ
遠
(
とお
)
い
祖先
(
そせん
)
のものにちがいないが、いまの
村人
(
むらびと
)
には、その
造
(
つく
)
られた
時代
(
じだい
)
すら、よくわからなかったのです。
うずめられた鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
山
(
やま
)
も
阿蘇
(
あそ
)
同樣
(
どうよう
)
に
噴火
(
ふんか
)
の
記録
(
きろく
)
も
古
(
ふる
)
く、
回數
(
かいすう
)
も
頗
(
すこぶ
)
る
多
(
おほ
)
いが、
阿蘇
(
あそ
)
の
噴火
(
ふんか
)
のだら/\として
女性的
(
じよせいてき
)
なるに
對
(
たい
)
し、これは
男性的
(
だんせいてき
)
であるといつても
然
(
しか
)
るべきである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
吾が
住
(
すむ
)
塩沢
(
しほざは
)
は
下組
(
したぐみ
)
六十八ヶ村の
郷元
(
がうもと
)
なれば、郷元を
与
(
あづか
)
り知る家には
古来
(
こらい
)
の
記録
(
きろく
)
も
残
(
のこ
)
れり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「千キロの
記録
(
きろく
)
があるのだけど、もう
年
(
とし
)
をとっているから
心配
(
しんぱい
)
なんだよ。」
二百十日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
吾が
住
(
すむ
)
塩沢
(
しほざは
)
は
下組
(
したぐみ
)
六十八ヶ村の
郷元
(
がうもと
)
なれば、郷元を
与
(
あづか
)
り知る家には
古来
(
こらい
)
の
記録
(
きろく
)
も
残
(
のこ
)
れり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
かういふ
地震計
(
ぢしんけい
)
で
遠方
(
えんぽう
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
を
觀測
(
かんそく
)
すると、その
記録
(
きろく
)
した
模樣
(
もよう
)
が
極
(
きは
)
めて
規則正
(
きそくたゞ
)
しいものとなつて
現
(
あらは
)
れて
來
(
き
)
て、
今日
(
こんにち
)
では
模樣
(
もよう
)
の
一
(
ひと
)
つ/\について
其經路
(
そのけいろ
)
が
既
(
すで
)
に
明
(
あきら
)
かにせられてゐる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
この
記録
(
きろく
)
は、
高
(
たか
)
い
山
(
やま
)
の
上
(
うえ
)
にあった、
廃寺
(
はいじ
)
の
中
(
なか
)
から
発見
(
はっけん
)
されたのでした。
三つのかぎ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これは
決
(
けつ
)
してさう
安々
(
やす/\
)
と
考
(
かんが
)
へ
出
(
だ
)
せるはずのものではないのであるが、
更
(
さら
)
に
其精巧
(
そのせいこう
)
なものに
至
(
いた
)
つては、
人
(
ひと
)
の
身體
(
しんたい
)
には
勿論
(
もちろん
)
、
普通
(
ふつう
)
の
地震計
(
ぢしんけい
)
にも
感
(
かん
)
じない
程
(
ほど
)
の
地震波
(
ぢしんぱ
)
まで
記録
(
きろく
)
することが
出來
(
でき
)
るのである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
“記録”の解説
記録(きろく)は、安定した形で定着・保存された状態にある情報である。会議の議事録が、会議の終わった後にも残るように会議中の発言を文書などの形にして保存するのがこの例である。
(出典:Wikipedia)
記
常用漢字
小2
部首:⾔
10画
録
常用漢字
小4
部首:⾦
16画
“記録”で始まる語句
記録所
記録文学
記録保持者
記録板